Cybereason

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サイバーリーズン (: Cybereason Inc. ) は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州, ボストンに本社を置くサイバーセキュリティ会社である。サイバーリーズンは、日本、英国、イスラエルにオフィスを構えている。日本法人サイバーリーズン・ジャパン株式会社(英: Cybereason Japan Corp.)はソフトバンクとサイバーリーズンとの合弁会社である。[1]

概要

サイバーリーズンは、イスラエルの情報収集部門である8200部隊サイバーセキュリティに携わった3名の共同創立者が2012年に設立した。Cybereasonのプラットフォームには、世界で最も複雑なサイバー攻撃に対処してきた創業者たちの専門知識が生かされている。[2]サイバーリーズンのセキュリティプラットフォームは、エンドポイントのログを収集し、侵入したマルウェアのサイバー攻撃の兆候をリアルタイムに検知することができる、クラウド型のデータ解析プラットフォームである。世界中で大手製造業金融関連をはじめ、さまざまな業種のお客様に採用されている。[3]

沿革

サイバーリーズンの3名の共同創立者は以前8200部隊,イスラエル国防軍サイバー攻撃防御の超精鋭部隊でサイバーセキュリティに携わった。2012年にイスラエルに設立され、創業者は数年間、自社の技術を開発し、テストした。[4]2014年の初めに、Cybereasonは本社をボストンに移し、プラットフォームを開始した。同じ年の2月に、CybereasonはCRV(Charles River Ventures)が率いるシリーズAの資金提供により460万ドルを調達した。[5]2015年2月、サイバーリーズンはSpark Capitalが率いるシリーズBの資金調達により2540万ドルを調達した。 この資金には、ロッキード・マーティン(サイバーリーズンの顧客)から約1,000万ドルが拠出されました。[6]同じ年の10月に、サイバーリーズンはソフトバンク(Cybereasonの顧客)が率いるシリーズCの資金調達を通じてさらに5900万ドルを調達した。[7] 2016年には、サイバーリーズンが海外に進出した。その年の1月に日本のオフィスが開設され、年末には、ロンドン事務所が開設される。 Cybereasonは2016年4月にSoftBankとともに、合弁会社「サイバーリーズン・ジャパン」を設立した。[8]

主な製品

創設者が8200部隊で学んだことは、技術使用(コンピュータウイルスマルウェアランサムウェア、など)にかかわらず、攻撃者のシステム侵入成功率は100%であること。どんなに強固にしても侵入は避けられません。しかし、多くの企業、組織は入口対策「たとえば、ファイアウォールウイルス対策ソフトウェア 」におよそ70%投資している。サイバーリーズンの創設者のソリューションは、侵入は避けられないことを前提として、攻撃を成立させない仕組みを提供している。製品カテゴリーとして、EDR(Endpoint Detection and Response:エンドポイントの検出およびレスポンス)に該当し、侵入後の悪意ある振る舞いを検知・対処する。[9] システムは、エンドポイントにインストールされた「センサー」と、「解析エンジン」「コンソール」の3つのコンポーネントで構成されている。特徴は、監視対象のエンドポイントのログを専用サーバーに集約し、AIエンジンが相関分析をかける点。正常時の振る舞いから外れた挙動をピックアップすることで、AI (人工知能)が攻撃と判断した根拠が示され、攻撃がどこまで進んでるかがわかる。さらに、何か不審な事象があったときに、影響範囲がどこまで広がっているかも可視化される。[10] 企業向けプラットフォーム「Cybereason」は、振る舞い検知とおとり技術を使用して、これまでに見られなかった系統や新しい変種を含む、ランサムウエア(既知・未知)を検知して停止させます。サイバーリーズンは顧客環境で WannaCry を検知し、ファイルの暗号化が開始する前に停止しました。また、エンドポイントのデータを自動的に収集して AI エンジンで解析する機能を提供し、ランサムウエア以外のサイバー攻撃についても検知、対応し、エンドポイントを保護することができます。[11]

創設者

共同創立者兼CEOリオル・ヂブ (英:Lior Div) リオル・ヂブは8200部隊の功績を称えられ、イスラエル蝶報部隊長の勲章(英:Medal of Honor)を授与する。Lior Divは、ハッキングオペレーション、フォレンジック、リバースエンジニアリングマルウェア分析、暗号化と回避の分析の専門家である。[12]共同創立者兼CTOであるヨノタン・スイツリウムーアミツ (英:Yonatan Striem-Amit)は、機械学習(英: machine learning)、ビッグデータアナリティクス (英: big data analytics)、視覚化技術において名声が博されるセキュリティ専門家である。[13]共同創立者兼CVOであるヨッシー・ナール (英:Yossi Naar)は、防衛産業のセキュリティプラットフォームやSEMのための大きなデータプラットフォームを設計する経験豊富な熟練者である。[14]

関連項目

脚注

  1. イスラエルのサイバーパワーについて”. IT Media、 (2016年4月5日). . 2017閲覧.
  2. 「攻撃者側」イスラエルのノウハウを生かす--ソフトバンク出資のサイバーリーズン”. ZDNet Japan、 (2016年12月8日). . 2017閲覧.
  3. Cybereasonでの対策範囲”. SoftBank、 (2017年5月12日). . 2017閲覧.
  4. [Security Days Spring 2017 インタビュー ソフトバンクが惚れ込んだ標的型攻撃対策のEDR製品(サイバーリーズン・ジャパン)]”. ScanNet Security、 (2017年2月23日). . 2017閲覧.
  5. Series A – Cybereason”. CrunchBase、 (2014-02-11日). . 2017閲覧.
  6. Cybereason Closes $25M in Series B Funding”. FinSMES、 (2015-0506). . 2017閲覧.
  7. ソフトバンクに60億円投資させたイスラエルのサイバーセキュリティ業界とは”. Million Times Media、 (2015年10月14日). . 2017閲覧.
  8. ソフトバンク、AIを活用したサイバー攻撃対策「Cybereason」を日本展開へ”. CNET Japan、 (2016年4月5日). . 2017閲覧.
  9. [Security Days Spring 2017 インタビュー ソフトバンクが惚れ込んだ標的型攻撃対策のEDR製品(サイバーリーズン・ジャパン)]”. ScanNet Security, 2017-02-23. . 2017閲覧.
  10. ソフトバンクとCybereason、AIを活用したサイバー攻撃対策プラットフォームを提供する合弁会社を設立”. IoT News、 (2016年4月5日). . 2017閲覧.
  11. [サイバーリーズン・ジャパン、ランサムウエア対策機能を強化”. Nikkei、 (2017年6月19日). . 2017閲覧.
  12. Company Overview of Cybereason Inc.”. Bloomberg、 (2017年6月2日). . 2017閲覧.
  13. Cybersecurity Players – Advanced Threat Detection, Endpoint Security, Security Technologies”. CISO Connect、 (2016年9月19日). . 2017閲覧.
  14. Cybereason – Company Overview”. Venture Fizz、 (2017年4月10日). . 2017閲覧.

外部リンク

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