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'''FeliCa'''(フェリカ)は、[[ソニー]]が開発した非接触型[[ICカード]]の技術方式、および同社の登録商標である。
 
  
名称は、元々ソニーが保有していた商標の中から適当なものを選んで命名されたもの<ref>[http://www.b.kobe-u.ac.jp/paper/2012_27.pdf 交通系ICカードのイノベーション] 『日経エレクトロニクス』2011年6月18日号 110頁</ref>。「至福」を意味する「{{En|Felicity}}」と「{{En|Card}}」を組み合わせ([[かばん語]])、「至福をもたらすカード」という意味も、後付ながら込めている。
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'''FeliCa'''(フェリカ)
  
== 概要 ==
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 ソニーが開発した、非接触型ICカード技術方式。情報を蓄積しておくICカード内にアンテナとICチップを搭載。一方、情報を読み書きするリーダー/ライター側にアンテナとコントロールボードを搭載している。両者を、ISO/IEC18092に準拠した13.56メガヘルツの無線通信方式でつないでデータのやりとりをする技術である。通信内容は暗号化されており、さらにICカードとリーダー/ライターとの有効通信間隔が数センチメートルと狭いこともあって傍受されにくく、セキュリティーは高い。また、基本的な通信速度が毎秒212キロビットと高速で、検出・認証・データ交換といった一連の処理を約0.1秒で行うことができる。
FeliCaは、非接触型ICカードのための[[通信]]技術として開発された。非接触型ICカードは、リーダ・ライタから[[搬送波|キャリア]]を送信して[[電磁誘導]]によりICカードに電力を供給し、キャリアの[[変調]]によりリーダ・ライタとカード間で通信を行う。例えば[[ISO/IEC 14443]]で規格化されているTYPE B方式は、[[振幅偏移変調|ASK]]10%で変調を行い、[[Non-return-to-zero|NRZ]]符号を採用しているのに対してFeliCaの方式は変調が[[ASK]]10%と同じであるが、マンチェスタ(Manchester)符号を採用しているところが異なる。
 
  
当初、[[国際標準化機構]]にISO/IEC 14443 TYPE Cとして提案を行った。同時にTYPE D〜Gまでが提案されたが「[[近距離無線通信]]規格の乱立になる」として、[[国際規格]]議論が停止され採用されなかった。その後、FeliCaと上位互換性のある方式が[[近距離無線通信|ISO/IEC 18092(Near Field Communication, NFC TYPE-F)]]として規格化された。[[日本]]では、[[JICSAP]] ICカード仕様V2.0「第4部 高速処理用ICカード」や、[[日本鉄道サイバネティクス協議会]]でのICカード規定として規格化されている。
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 2010年時点で、JR東日本のSuica(スイカ)や首都圏の私鉄・地下鉄などのPASMO(パスモ)による乗車券や定期券、ビットワレット社のEdy(エディ)、セブン&アイ・ホールディングスのnanaco(ナナコ)、イオンのWAON(ワオン)などの電子マネー、社員証、学生証などに幅広く採用されている。また、携帯電話事業者各社が提供する「おサイフケータイ」もFeliCaを採用したものである。1枚のカード内に複数の情報を蓄積できるため、乗車券と電子マネーとポイントサービスといった、複数の機能をもたせた多目的カードとして利用されることが多い。
  
FeliCaは通常のICカードと同様に、キャッシュカードやIDカードなどに適用可能な技術である。特に高速処理が求められる、[[自動改札機]]やビル入館などの[[セキュリティゲート]]や、レジなどのアプリケーション向けに特化したコマンド体系になっている。そのため、ISO 7816-3の基本コマンドとは互換性はない。また、ICチップ内部のメモリは16バイト固定長のレコードのみがサポートされていて、[[ISO/IEC 7816-3]]で規定されているファイル構造との互換性はない。
 
 
[[暗号処理]]としては、相互認証に[[トリプルDES]]、通信路に[[Data Encryption Standard|DES]]もしくはトリプルDESを利用している。Dualカードタイプ(接触/非接触)では[[公開鍵暗号]]方式の処理が可能なものがある。
 
 
2011年6月には、相互認証と通信路に[[Advanced Encryption Standard|AES]]も利用できるFeliCaチップが発表された<ref>[http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201106/11-066/ 非接触ICカード用の次世代FeliCa ICチップを開発] Sony Japan | ニュースリリース</ref>。
 
 
1枚のカード(1つのチップ)に[[乗車カード]]、電子マネー、社員証など複数のサービスを搭載可能であるが、サービス利用時には、個々のサービス毎にアクセス鍵(共通鍵)を使って相互認証を行うのではなく、複数のアクセス鍵から「縮退鍵」と呼ばれる[[暗号化]]された[[鍵 (暗号)|鍵]]を合成し、この縮退鍵を用いて、一度に最大16のサービスについて相互認証することが可能となっている。縮退された鍵から元の鍵は生成できない。このことから、セキュリティレベルを落とすことなく処理速度の高速化を実現している。
 
 
== FeliCaチップの搭載 ==
 
FeliCaチップは、ICカードのICチップとして使用される他、携帯電話や腕時計などでFeliCaチップを搭載したものがある。
 
 
当初はソニーでのみ製造されていたが、[[インフィニオン・テクノロジーズ]]と共同開発([[2001年]]11月発表)、[[日立製作所]]の採用([[2002年]]6月発表)など、複数のチップメーカーが供給できるようになった。
 
=== ICカードへの搭載 ===
 
1992年末、香港の交通事業者6社から成るジョイントベンチャー {{En|Creative Star Ltd.}}のICカードの競争入札に参加し、要求に沿う形で仕様が決められていき、1997年9月に[[香港]]で「[[八達通|オクトパス]]」として[[世界]]で初めて採用された<ref name="SONY">{{Cite press release | url = http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200510/05-055/index.html | title = Sony Japan ソニーの非接触ICカード技術 FeliCa(フェリカ) ICチップの累計出荷100,000,000個を達成 | publisher = [[ソニー]] | date = 2005-10-19 | accessdate = 2017-05-14 }}</ref>。この時の競合相手はミクロン社。その後、2001年11月に日本でICカード乗車券「[[Suica]]」、2002年4月に[[シンガポール]]の「[[EZ-link]]」などで採用されてきた。
 
 
また、Edy付きのeLIOがポイントカードと一体化した[[ヨドバシカメラ]]の「ゴールドポイントカードIC eLIO」や、ICキャッシュカードの付加機能としてEdyが採用されたり、クレジットカードとSuicaが一体化した「VIEW Suica」がさらにビックカメラのポイントカードと合体した「ビックカメラSuicaカード」などサービスの融合も行われている。
 
 
過去には、[[1999年]]から[[2003年]]まで、[[東京臨海副都心]]・[[青海 (江東区)|青海]]の[[パレットタウン]]内にある[[MEGAWEB]]で発行されていた「MEGA WEB Member's Card」や[[2000年]]から[[2002年]]まで、[[東京臨海副都心]]・[[お台場]]の[[ソニーグループ]]の[[エンターテインメント]]施設[[メディアージュ]]で発行されていた「メディアージュ ファンカード」にも採用されていた。<!-- 下記関連リンク項目を参照 ascii24ニュースの記事中に間接的な表現でメディアージュファンカードにFeliCaを採用したという記述がある。 -->
 
{{Main2|ICカードとしての普及状況は[[ICカード]]も}}
 
 
ソニーが販売しているICカードにはRC-S860と853/854があり、RC-S860はEdyで使用、RC-S853/854はサイバネ規格に準拠したカードでSuicaで使用されている。
 
==== アンテナの形状 ====
 
ICカードに搭載した場合のアンテナの形状は、[[Suica]]と[[楽天Edy|Edy]]では異なる。また、[[トランセカード]]はこれらとも異なる形状をしている。
 
* RC-S860 四角(Edy)
 
* RC-S853/854 円弧(Suica)
 
 
Edy用のRC-S860のアンテナはカードの端に沿って四角型に配置される。Suica等の定期券入れ等に入れて他のFeliCaカードと重ねたまま使われることが想定されるRC-853/854では、アンテナは干渉の影響を減少させるために木の葉の輪郭のような形状になっている。これにより、より電波を受信しやすくできるほか、[[アンチコリジョン]]機能が施されているFeliCaカードならば、3枚まで重ねてもそれぞれのカードを認識できる。
 
<!-- IとHのカードはFeliCaチップとは呼ぶのか確認が必要 -->
 
 
=== 携帯電話・PHSへの搭載 ===
 
[[File:NTT DoCoMo FOMA F901iC open back.jpg|thumb|[[iモードFeliCa]]を搭載した初期の携帯電話「[[F901iC]]」(2004年12月発売)。バッテリーカバーにあるFeliCaプラットフォームマークを読み取り機器にかざしては使用する。]]
 
[[携帯電話]]用のFeliCaチップは'''モバイルFeliCa ICチップ'''またはモバイルFeliCaチップと呼ばれている。ソニーと[[NTTドコモ]]の合弁会社である[[フェリカネットワークス]]が開発した。
 
 
[[2004年]]7月にはFeliCaチップを搭載した携帯電話が発売開始された。携帯電話にFeliCaチップを搭載することで、EdyやSuica(モバイルSuica)などを携帯電話で利用できる。モバイルFeliCaチップを利用したサービスをいち早く開始したNTTドコモの登録商標である「[[おサイフケータイ]]」が、事業者をまたいでのサービスブランドとして定着している。モバイルFeliCaチップはソニー1社が製造していたが、次期モバイルFeliCaチップは東芝とルネサス テクノロジを加えた3社から供給されることが[[2006年]]5月に発表された。この新世代のモバイルFeliCaチップ(FeliCa ver.2)は、容量の拡大や通信機能の搭載など機能強化を行ったもので、2006年10月にこれを搭載した携帯電話が発表された。
 
* 「[[iモードFeliCa]]」([[NTTドコモ]])
 
* 「[[EZ FeliCa]]」([[KDDI]]・[[沖縄セルラー電話]])
 
* 「[[S!FeliCa|S!FeliCa(旧称・ボーダフォンライブ!FeliCa)]]」([[ソフトバンクモバイル]])
 
* 「[[ウィルコムICサービス]]」(ソフトバンクモバイル・[[ウィルコム沖縄]](旧・ワイモバイル←[[ウィルコム]]))
 
* 「おサイフケータイ」(ソフトバンクモバイル・ウィルコム沖縄(旧・ワイモバイル←イー・アクセス))<ref>[http://www.eaccess.net/cgi-bin/press.cgi?id=1386 イー・モバイル初となるLTE対応スマートフォンを発売予定、報道発表資料、2012年11月12日] - 2013年春以降に初の対応機種が発売される事が決定</ref>
 
 
携帯電話での普及状況は、[[おサイフケータイ]]の項もあわせて参照の事。
 
 
FeliCa用のリーダーライターについては[[PaSoRi]]を参照。
 
<!--
 
なお、FeliCaの受発信機部を「FeliCaポート」と呼ぶ。ただし、「ポート」といっても端子が露出しているわけではなく、外見上からは刻印・印刷されたFeliCaロゴマークでしかその存在を知ることができない。
 
-->
 
 
=== その他 ===
 
* [[フィギュア]]の台座部分にFeliCaチップを搭載したものが開発されており<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/05/news121.html “かざすと楽しい”をFeliCaで実現――ソニーブース]、ITmedia、2009年3月5日</ref>、実際に[[楽天Edy]]用などに製品化された([[楽天Edy#変わり種]]を参照)。
 
* 2006年シーズンから、[[:en:Hawaii Winter Baseball|ハワイウインターベースボール]]リーグの入場チケットには[[キーホルダー]]型のFeliCaが採用されている<ref>[http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0712/05/news064_2.html ITmedia 2007年12月5日]</ref>。
 
 
== セキュリティ ==
 
=== FeliCaチップの安全性 ===
 
FeliCaチップを搭載したカードRC-S860は、2001年にEAL3の評価を受け、2002年3月4日に英国CESGCから[[コモンクライテリア|ISO/IEC 15408]] EAL4の認定を受けている。ただし、この認定には、PP/9806などのICカード用システムLSIの主要なProtection Profileで要求されているAVA_VLA.4やSOF-highが含まれておらず、EAL4+の認定は次期カードでの目標になっている。
 
 
=== 安全性についての論争 ===
 
月刊「[[FACTA]]」の2006年9月号に、FeliCaに脆弱性が存在するとの記事が掲載された<ref name="FACTA記事2006年9月号">[http://facta.co.jp/article/200609061.html FACTA記事 2006年9月号]</ref>。さらに、同誌2007年1月号は、FeliCaチップの内部を見ることができ、その改変も可能であるとした<ref name="FACTA記事2007年1月号">[http://facta.co.jp/article/note/200701.shtml FACTA記事 2007年1月号]</ref>。
 
 
これに対して、情報の出所が明らかでなく、具体的な記述もないという理由で、[[ITmedia]]が批判を加えた<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/20/news103.html ITmedia 2006年12月20日] - 記事内容は非常に曖昧と指摘。<br />[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/26/news053.html ITmedia 2006年12月26日] - 具体的かつ合理的な説明に欠けると指摘。</ref>。[[ITmedia]]によれば、[[情報処理推進機構]](IPA)は、情報が提供された事実を認め、経済産業省にもその情報を伝えたが、IPAではソフトウェア脆弱性を取り扱っているものの、ハードウェアシステムの脆弱性は対象外ということもあり、提供された情報についてIPAでは検証はしていない、という<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/26/news053.html 議論すべき時が来た組み込み機器のセキュリティ]、高橋睦美、ITmedia、2006年12月26日</ref>。もっとも、IPAは、「ソフトウエア製品脆弱性関連情報」として、「ICカード等のソフトウエアを組み込んだハードウエア等に対する脆弱性」関連情報に関する届出を受け付けてはいる<ref>[http://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/index.html 脆弱性関連情報に関する届出について]、「届出の対象」の(1)</ref>。
 
 
なお、この件について[[ソニー]]は、暗号解読の事実はない、とコメントした<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/20/news103.html FeliCaの暗号が破られた?――ソニーは完全否定]、吉岡綾乃、ITmedia、2006年12月20日<br />[http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/32524.html ソニー、「FeliCaの暗号は解読されていない」と説明]、関口聖、ケータイ Watch、2006年12月21日</ref>。
 
 
=== IDm偽装 ===
 
無線部分の仕様は公開されており、カード固有番号のIDmは偽装することが可能であるため、IDmだけを使って認証することは危険である。一部のFeliCaチップを搭載したデバイスにおけるカードエミュレーションモードでは、ソフトウェアから自由にIDmを指定することが可能である。
 
 
そのため、セキュリティやプライバシーが必要なサービスやデバイスにおいては、セキュアエレメントを使用したチャレンジレスポンス方式による相互認証を行うことが必須となる。
 
 
=== プライバシー問題 ===
 
カード固有番号やフリー領域へのアクセスは誰でもできるため、悪意あるカードリーダーの設置やカード読み取り等によってプライバシー情報が抜き取られる恐れがある。
 
 
== FeliCaに関する規格・知的財産権 ==
 
* JIS X 6319-4: ICカード実装仕様-第4部:高速処理用ICカード(日本工業標準調査会)<ref>[http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=31259&%23jps.JPSH0090D:JPSO0023:/JPS/JPSO0090.jsp=&AKKNB_vJISJISNO=X6319-4 JISX6319-4]</ref>
 
* 特開平10-20780<ref>[http://v3.espacenet.com/origdoc?DB=EPODOC&IDX=JP10020780&F=0&QPN=JP10020780 特開平10-20780]</ref>(相互認証・通信路暗号化)
 
<!-- http://www2.ipdl.ncipi.go.jp/begin/BE_DETAIL_MAIN.cgi?sType=0&sMenu=1&sBpos=1&sPos=57&sFile=TimeDir_22/mainstr1167829815265.mst&sTime=1167829913 -->
 
* 特開平10-327142<ref>[http://v3.espacenet.com/origdoc?DB=EPODOC&IDX=JP10327142&F=0&QPN=JP10327142 特開平10-327142]</ref>(相互認証用縮退鍵)
 
<!--
 
http://www2.ipdl.ncipi.go.jp/begin/BE_DETAIL_MAIN.cgi?sType=0&sMenu=1&sBpos=1&sPos=54&sFile=TimeDir_22/mainstr1167829815265.mst&sTime=0
 
-->
 
* [[電波法]]上、FeliCaのリーダ・ライタは、「高周波利用設備(誘導式読み書き通信設備)」に該当し、予め総務大臣から技術基準に適合していることの指定(型式指定)を受ける必要がある<ref>[http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/highfre/set/index.htm 総務省 電波利用ホームページ 高周波利用設備の設置に関する申請手続き]</ref>。
 
 
== 歴史 ==
 
* 1988年 - [[ソニー]]が無線ICの開発を開始。
 
* 1994年 - 名称がFeliCaに決定。
 
* 1994年 - 香港の[[八達通|オクトパス]]社が採用を決定。世界で初の採用事例。
 
* 1997年 - オクトパスカードが正式導入される。世界で初の本格的な導入事例<ref name="SONY"/>。
 
* 1998年 - 広島の[[スカイレールサービス]]が「IC定期券」として採用。国内の交通系で初めての採用<ref>[http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h19/html/j233d000.html 平成19年版 情報通信白書]</ref>。
 
* 1999年
 
** ソニーがソニーファイナンスインターナショナルをはじめとした数社と共同でFeliCaを用いた電子マネー「[[楽天Edy|Edy]]」のモニターテストを[[ゲートシティ大崎]]にて実施。なお、当初は「Edy!」の名称を使用。
 
** [[パレットタウン]](東京[[お台場]])内の[[MEGAWEB]]にて「MEGA WEB Member's Card」の発行を開始。FeliCaを利用した館内独自のプリペイド型電子マネーサービスをはじめ、日本で初めて事前に決済クレジットカードを登録して使用する後払の「リンク式ポストペイ(後払)」方式による館内独自のクレジット型電子マネーを導入。2003年3月までカード発行と関連サービスを実施、リンク式ポストペイ方式の電子マネーは、後に[[QUICPay]]などに採用される。
 
* 2000年
 
** [[東日本旅客鉄道|JR東日本]]が採用を決定。
 
** 4月 - [[メディアージュ]](東京お台場)にて「メディアージュファンカード」の発行を開始。FeliCaを利用した館内独自の電子マネーサービスをはじめ、映画館やエンターテイメントアトラクションなどの電子チケットサービス、会員制のポイントカードサービスなどが開始される。2002年3月までカード発行と関連サービスを実施。
 
* 2001年11月 - JR東日本が[[Suica]]を導入。また、同時期にソニーグループの[[ビットワレット]]がEdyの正式サービスを開始。
 
* 2002年4月 - [[シンガポール]]の[[EZ-link]]が導入する(2009年にFeliCa利用中止しNFC Type A/Bへ移行済み)。
 
* 2004年
 
** [[フェリカネットワークス]]が設立される。
 
** モバイルFeliCaを搭載した初めての携帯電話が[[NTTドコモ]]から発売される。当初は「[[SO506iC]]」「[[P506iC]]」「[[SH506iC]]」「[[F900iC]]」の4機種。
 
* 2005年10月 - FeliCa ICチップの累計出荷個数が1億個を突破<ref>{{Cite report|url = http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/cycle/dai6/6sankou1.pdf|title = 国際標準に関する基礎概念の整理|author = 首相官邸知的財産戦略本部|authorlink = 知的財産戦略本部|date = 2006-09-21|page = 22|accessdate = 2014-09-14|ref = harv}}</ref>。
 
* 2006年12月 月刊誌「FACTA」2007年1月号に "ソニー激震—— 暗号破られた「電子マネー」" という記事が掲載される。{{See|#安全性についての論争}}
 
* 2007年 - [[神奈川大学]]の松下昭教授らが、非接触ICカード技術の[[特許]]を巡り計20億円の損害賠償を請求。2009年3月 松下昭教授らの訴訟は、原告側の敗訴が高裁で確定。原告は上告を断念し、ソニーおよびJR東日本の勝訴が確定<ref>[http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090330/142358/ FeliCaやSuica巡る特許係争、ソニーとJR東が二審も勝訴]</ref>。
 
* 2016年9月16日 - [[アップル (企業)|Apple]] [[iPhone 7]]、iPhone 7 Plus、Apple Watch Series 2が発売され、[[NXPセミコンダクターズ]]のNFC A, BおよびFeliCaに対応するチップが内蔵されている。2016年発売時では、日本国内でのみFelicaによる[[Apple Pay]]に対応したシステムとなっていた。
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[フェリカネットワークス]]
 
* [[RFID]]
 
* [[MIFARE]] - 主に欧米で利用されている非接触ICカード通信規格
 
** [[taspo]] - 日本で使われている[[たばこ]]の[[自動販売機]]成人認証用カード
 
* [[FeliCaポート]]
 
** [[PaSoRi]]
 
* [[TransferJet]]
 
* [[近距離無線通信|ISO/IEC 18092(Near Field Communication, NFC)]] - NFC Type Fとして規格化
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.sony.co.jp/Products/felica/ Sony Japan | FeliCaホームページ]
 
* [http://www.sony.co.jp/Products/felica/ Sony Japan | FeliCaホームページ]
* [http://www.megrokai.or.jp/megurokai/houkoku/idoutai/idoutai46/idoutai46-8.html 移動体通信研究会/第46回/ICカード「FeliCa」フェリカ]
 
* [http://ascii24.com/news/i/topi/article/2000/04/24/608543-000.html 「日本初のデジタルプロジェクター常設シネマコンプレックス“シネマメディアージュ”の映写室に潜入」](ascii24ニュースより、メディアージュがオープンした当時に執筆された、「メディアージュファンカード」にFeliCaを導入したことについての記述がある記事)<!-- 記事中のメディアージュファンカードについて取り上げている部分にて、&lt;ascii24の当該記事より引用&gt;「ちなみにこのICカードのシステムは、ソニーがシンガポールなどですでに実用化しているものを使用している。」という記述が確認できる。これがFeliCaの事を指していると思われる。 -->
 
* [http://www.st.ryukoku.ac.jp/~kjm/security/memo/2006/12.html#20061219_FeliCa セキュリティホールmemo FeliCaまとめ]
 
* [http://www.itmedia.co.jp/news/0303/05/nj00_iccard.html 独走「FeliCa」に挑むNTT -- 非接触ICカードの最新動向]
 
* [http://developers.orangetags.jp/words/felica FeliCaとは?]
 
  
 
{{電子マネー}}
 
{{電子マネー}}
{{Computer-stub}}
+
{{テンプレート:20180815sk}}
  
 
{{デフォルトソート:FeliCa}}
 
{{デフォルトソート:FeliCa}}

2018/10/2/ (火) 22:08時点における最新版

FeliCa(フェリカ)

 ソニーが開発した、非接触型ICカード技術方式。情報を蓄積しておくICカード内にアンテナとICチップを搭載。一方、情報を読み書きするリーダー/ライター側にアンテナとコントロールボードを搭載している。両者を、ISO/IEC18092に準拠した13.56メガヘルツの無線通信方式でつないでデータのやりとりをする技術である。通信内容は暗号化されており、さらにICカードとリーダー/ライターとの有効通信間隔が数センチメートルと狭いこともあって傍受されにくく、セキュリティーは高い。また、基本的な通信速度が毎秒212キロビットと高速で、検出・認証・データ交換といった一連の処理を約0.1秒で行うことができる。

 2010年時点で、JR東日本のSuica(スイカ)や首都圏の私鉄・地下鉄などのPASMO(パスモ)による乗車券や定期券、ビットワレット社のEdy(エディ)、セブン&アイ・ホールディングスのnanaco(ナナコ)、イオンのWAON(ワオン)などの電子マネー、社員証、学生証などに幅広く採用されている。また、携帯電話事業者各社が提供する「おサイフケータイ」もFeliCaを採用したものである。1枚のカード内に複数の情報を蓄積できるため、乗車券と電子マネーとポイントサービスといった、複数の機能をもたせた多目的カードとして利用されることが多い。


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