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'''NHK浜松支局'''(エヌエイチケイはままつしきょく)は[[静岡県]][[浜松市]][[中区 (浜松市)|中区]]に所在する、[[NHK静岡放送局]]の支局である。同県西部([[遠江国|遠州]])の報道取材業務を担当している。
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'''NHK浜松支局'''(エヌエイチケイはままつしきょく)
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[[静岡県]][[浜松市]][[中区 (浜松市)|中区]]に所在する、[[NHK静岡放送局]]の支局。同県西部([[遠江国|遠州]])の報道取材業務を担当している。
  
 
当局は[[2017年]](一部機能は[[2018年]]初頭)まで、「[[日本放送協会]]浜松放送会館」に所在していたが、2018年、老朽化していた静岡放送局の新局舎移転に伴い閉鎖された。報道取材拠点はこれに先立って[[浜松アクトタワー]]に移された<ref name=":0">{{Cite web|url=https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kiki/conference/record/documents/07.pdf|title=関係機関における防災対策について(日本放送協会静岡放送局浜松支局の防災対策の取り組み)|accessdate=2018-03-10|format=PDF|publisher=浜松市危機管理監}}</ref>。
 
当局は[[2017年]](一部機能は[[2018年]]初頭)まで、「[[日本放送協会]]浜松放送会館」に所在していたが、2018年、老朽化していた静岡放送局の新局舎移転に伴い閉鎖された。報道取材拠点はこれに先立って[[浜松アクトタワー]]に移された<ref name=":0">{{Cite web|url=https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kiki/conference/record/documents/07.pdf|title=関係機関における防災対策について(日本放送協会静岡放送局浜松支局の防災対策の取り組み)|accessdate=2018-03-10|format=PDF|publisher=浜松市危機管理監}}</ref>。
 
== 概要 ==
 
[[1933年]]、「社団法人日本放送協会浜松放送局」として開局。現在の浜松市中区下池川町35番28号に所在した「NHK浜松放送会館」にはスタジオなど独立した放送機能も持っていたが、[[1988年]]に実施された放送局統廃合により、静岡放送局の支局(下部組織)となった。
 
 
支局降格により、余剰となった部屋などを利用して本部機能の一部が設けられるなどし、以下の組織が置かれていた。
 
* 静岡放送局企画総務分室:支局に関係する事務のみ担当
 
* 静岡放送局放送部浜松報道拠点:[[遠江国|遠州]]の報道取材拠点
 
* 静岡放送局営業部浜松分室:遠州の受信料事務拠点
 
* 静岡放送局技術部浜松分室:遠州各地への「放送分配機能」、局内に設置する[[浜松中継局#牛山送信所|テレビ・FM中継局]]、及び管内の送信設備等の維持・管理業務を担う拠点
 
* [[NHKアーカイブス]]浜松音楽ライブラリー:NHKが保有するアナログ音源の保管拠点
 
しかし、NHK全体の合理化に加え、浜松放送会館自体の老朽化、南海トラフ地震対策もあり、同じ課題を抱えていた親局・静岡放送局の会館移転を行うにあたり浜松放送会館を閉鎖することを決定。先ず2016年10月に報道拠点を浜松アクトタワーに移し<ref name=":0" />、2017年暮れには浜松音楽ライブラリーを廃止し保管していたアナログ音源を[[NHKアーカイブス (施設)|アーカイブス川口本館]]へ移した<ref>{{Cite web|url=https://www.nhk.or.jp/archives/search/special/detail/?d=backstage013|title=NHK名作選 みのがしなつかし「舞台裏インタビュー アーカイブス編:ラジオの時代の貴重な財産」|accessdate=2018-03-10|publisher=NHKアーカイブス}}</ref>。そして同年内の仕事納めに合わせハートプラザも廃止、2018年2月16日には営業部の分室も廃止され、静岡放送局営業部に集約された<ref>{{Cite web|url=http://www.nhk.or.jp/shizuoka/station_info/shinkaikan/shinkaikan.html|title=NHK静岡放送局の放送会館移転 および NHK浜松支局の事務機能移転について|accessdate=2018-03-10|publisher=NHK静岡放送局}}</ref>。今後浜松放送会館は取り壊され、送信所機能だけが残されることになっている。
 
 
=== 浜松音楽ライブラリー ===
 
浜松放送会館に置かれていた「浜松音楽ライブラリー」では、[[NHKアーカイブス (施設)|NHKアーカイブス]]([[埼玉県]][[川口市]])や東京の[[NHK放送センター|放送センター]]([[東京都]][[渋谷区]])に収蔵しきれないテープ・ディスク類などの一部を保管していた。特に、SP・LP・EPの[[レコード|アナログレコード]]は合わせてピーク時に約34万枚も所蔵<ref name="otakara">[http://www.nhk.or.jp/archives/hiwa/090515.html 浜松ライブラリーは激しく熱くロケンロールで燃えたのだ](連載コラム「お宝発見ニュース」第3回) - NHKアーカイブス(日本放送協会、2013年6月30日閲覧)</ref>された。これは日本の放送局の所有枚数では最多とされた<ref>放送局で当時の浜松ライブラリーに次ぐものは、約22万枚を所有する[[ニッポン放送]](ただしCD・アナログテープ等も含む)とされていた。</ref>ほか、[[国立国会図書館]]([[東京都]][[千代田区]])と並んで日本最大規模とも言われていた。
 
 
前身は[[1951年]]にNHKが「無形文化財の保護」を目的に音声素材の収集を始めた「音のライブラリー」<ref name=archives150731>[https://www.nhk.or.jp/archives/hakkutsu/news/detail.html?id=067 私たちが耳にしてきた“玉音放送”とは?] - NHKアーカイブス・2015年7月31日</ref>。現在一般的に放送等で使われる[[玉音放送]]の音源なども同ライブラリーの所蔵であった。
 
 
ライブラリーには、かつて放送用素材として収集された、1985年ごろまでの音楽や演芸などに関するものがジャンルおよび国・地域を問わず保管されていたほか、放送マスターとして作成された[[SPレコード]]も保管されていた。自身が出演する番組の企画のためライブラリーを訪問した[[亀渕昭信|亀淵昭信]]([[オールナイトニッポン]]DJ、[[ニッポン放送]]社長などを歴任)は、諸外国にはこれに比する規模の施設が無いことや、特に日本の音楽ライブラリーとして随一のものであると評している<!--←同施設に対する、有識者による評価の一例として言及した。--><ref name="otakara"/>。
 
 
このライブラリーの様子は、前述の亀淵昭信がDJを務めたラジオ番組『[[亀渕昭信のいくつになってもロケンロール!]]』(2009年5月6日放送、「今日は一日[[ラジオデー 広げようラジオの魅力]]」に内包)や、特別番組「[[今日は一日○○三昧]]」(『今日は一日“浜松アーカイブス”三昧』、2010年10月10日-11日・2017年11月3日放送)で大々的に取り上げられたほか、テレビ番組『[[三つのたまご]]』([[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]・2009年[[5月17日]]放送)や、同『[[今夜も生でさだまさし]][[今夜も生でさだまさしの放送内容一覧#今夜も生でさだまさし〜静岡・浜松・茶だま茶し〜|〜静岡・浜松・茶だま茶し〜]]』(同・[[2013年]][[5月26日]]放送)など、折に触れて採りあげられていた。
 
 
浜松放送会館閉鎖に伴い収蔵資料は川口本館へ移された。
 
 
== 沿革 ==
 
{{出典の明記|section=1|date=2013年6月}}
 
* [[1926年]][[12月25日]] - [[高柳健次郎]]が、[[浜松高等工業学校]](現 [[静岡大学]]工学部)で日本初のテレビジョン実験に成功する。
 
* [[1933年]][[7月20日]] - '''[[社団法人]]日本放送協会浜松放送局'''が開局し放送を開始する([[識別信号|呼出符号]] : JODG)。
 
* [[1948年]][[12月2日]] - [[NHKラジオ第2放送|第2放送]]の放送を開始する(呼出符号 : JODC)。
 
* [[1959年]][[12月1日]] - [[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]の放送を開始する(呼出符号 : JODG-TV)<ref>{{Cite|和書|author=日本放送協会 編|title=NHK年鑑1961|date=1960|publisher=日本放送出版協会|pages=294}}</ref>。
 
* [[1960年]][[9月1日]] - [[NHK教育テレビジョン|教育テレビ]]の放送を開始する(呼出符号 : JODC-TV)。当初は[[NHK名古屋放送局|名古屋放送局]]から受けており、放送開始は静岡放送局よりも早かった。
 
* [[1962年]][[1月8日]] - 静岡放送局で教育テレビの放送を開始したことに伴い、名古屋放送局受けから静岡放送局受けに変更する。
 
* [[1988年]][[7月22日]] - NHKの組織統廃合に伴い、放送局から静岡放送局の支局に降格する。
 
* [[2000年]]頃 : NHKが所有するSP・LP・EPのアナログ盤のほとんど全てといわれる約34万枚が当局に移転され所蔵される。
 
* [[2000年]][[3月16日]] - [[NHKラジオ第1放送|第1放送]]の周波数を、999kHzから576kHzに変更する。
 
* [[2005年]][[6月1日]] - 11:00 ([[日本標準時|JST]]) より、静岡放送局(親局)とともに呼出符号なしの中継局としてデジタル放送を開始する。
 
* [[2006年]]4月 - デジタル総合テレビのレギュラー編成としては全国初のマルチ編成を開始する(静岡放送局発の『[[ゆうどき|ゆうどきネットワーク]]』(011)と名古屋放送局発の『[[ゆうどきネットワーク東海・北陸]]』(012))。翌年[[3月9日]]まで放送)。
 
* [[2009年]][[9月21日]]・[[9月22日|22日]] - 所蔵されている約34万枚のアナログ盤ライブラリーを生かした生放送企画、「今日は一日『浜松アーカイブス』三昧」を当局から各日12:15-22:45に[[NHK-FM放送|FM放送]]で放送(途中中断あり)した。放送内容は、21日がクラシック編、22日が軽音楽編としていたほか、番組で使用する音源はすべてアナログ盤のみが使用され、CDは使用されなかった。
 
* [[2010年]][[10月10日]]・[[10月11日|11日]] - 『今日は一日“浜松アーカイブス”三昧』をFM放送で全国放送(途中中断あり)。10日12:15-23:00がクラシック編、11日12:15-22:45が軽音楽編<ref>[http://www.nhk.or.jp/fm-blog/200/61951.html 放送当日は、番組ホームページで動画も! 10/10(日)、10/11(月・祝)『今日は一日"浜松アーカイブス"三昧』] - NHK-FMブログ(日本放送協会、2010年10月8日付)</ref><ref>[http://www.nhk.or.jp/zanmai/next/20101010hamamatsu/ 今日は一日“浜松アーカイブス”三昧 ‐クラシック編‐](今後の放送予定) - 今日は一日 ○○三昧(日本放送協会)</ref><ref>[http://www.nhk.or.jp/zanmai/next/20101011hamamatsu/ 今日は一日“浜松アーカイブス”三昧 ‐軽音楽編‐](今後の放送予定) - 今日は一日 ○○三昧(日本放送協会)</ref>。なお、同特番は[[2017年]][[11月3日]]にも放送され、これまで3回放送された。
 
* [[2011年]][[7月24日]] - アナログテレビの放送を終了し、同日をもってアナログ総合テレビ・アナログ教育テレビの呼出符号が廃止。
 
* [[2013年]][[5月26日]] - 00:05(JST)から90分にわたり『[[今夜も生でさだまさし]][[今夜も生でさだまさしの放送内容一覧#今夜も生でさだまさし〜静岡・浜松・茶だま茶し〜|〜静岡・浜松・茶だま茶し〜]]』を、当局より総合テレビで全国放送<ref>[https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20130525-21-18655 今夜も生でさだまさし「静岡・浜松・茶だま茶し」] - NHKネットクラブ(日本放送協会、2013年6月30日閲覧)</ref>。冒頭、さだまさしと放送作家の[[井上知幸]]が音楽ライブラリー内を“掘り歩く”様子が放送されたほか、当時の支局長の清水信介も出演した。なお、アナウンサーは当時静岡放送局に在籍していた[[瀬田宙大]]が出演した。
 
* [[2016年]]10月 - 放送部報道拠点を浜松アクトタワーに移転<ref name=":0" />。
 
* [[2018年]][[3月12日]] - 静岡放送局新放送会館が落成、運営開始。前段階として当局の報道取材以外の機能を全て静岡放送局へ集約<ref>[http://www.nhk.or.jp/shizuoka/station_info/shinkaikan/shinkaikan.html NHK静岡放送局|新会館情報]</ref>、浜松放送会館を閉鎖。
 
 
== チャンネル・周波数 ==
 
* 総合テレビ - 20ch([[リモコンキーID]]は1。静岡親局と同じ)
 
* Eテレ - 13ch(リモコンキーIDは2。静岡親局と同じ)
 
* 第1放送 - 576kHz<ref>以前は、999kHz(外国波との混信対策により周波数が変更された)。</ref>
 
* 第2放送 - 1521kHz
 
** 以上、[[空中線電力]]はいずれも1kW
 
* FM放送 - 82.1MHz 空中線電力:250W
 
 
=== 特記事項 ===
 
* アナログ放送時代の総合テレビ、教育テレビには呼出符号が与えられていたが、デジタル放送化に際しては与えられておらず、静岡放送局の中継局である。第1放送と第2放送の呼出符号は、支局降格後も維持されていたが、返上したため(時期不明)、静岡放送局の中継局となった。FM放送は開局時から静岡放送局の中継局である。
 
* テレビ放送とFM放送は、当局が所在していた敷地の鉄塔から送信している。なお、この鉄塔には静岡県の民間放送事業者各社もテレビの送信アンテナを取り付けている。<ref>2000年9月1日〜2010年9月30日までは[[愛知国際放送|RADIO-i]](名古屋市)の送信アンテナが取り付けられていた。</ref>
 
* 遠州地域のテレビ・ラジオ中継局については、[[NHK静岡放送局#親局・中継局|当該項]]を参照の事。
 
 
== その他 ==
 
* 当局からのリポートが行われる際のクレジットは報道取材拠点の「支局」統一まで原則として「浜松報道室」を使用していたが、「浜松支局」の呼称を用いた事例もある<ref>『今日は一日“浜松アーカイブス”三昧』(FM放送、2009年9月21日・22日放送)</ref>。
 
* 他の支局に比べ独自放送送出機能の縮減は緩やかに進められており、会館閉鎖まで本格的なスタジオを残していた。
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
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== 関連項目 ==
 
* [[浜松中継局]]
 
* [[NHK鶴岡支局]] - 当局と同様、NHKが保有する放送・音楽素材などの一部が集中的に保管されている。
 
* [[静岡第一テレビ]] - 当局と同じく、アクトタワーに支局を置いている。
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
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2018/9/22/ (土) 10:16時点における版

NHK浜松支局
所在地 430-7701
浜松市中区板屋町111番2号 浜松アクトタワー1階
総合テレビ
開局日 1959年12月1日
放送対象地域 静岡県
親局 浜松 20ch (キーID 1)
Eテレ
放送対象地域 静岡県
親局 浜松 13ch (キーID 2)
ラジオ第1
開局日 1933年7月20日
放送対象地域 静岡県
親局 浜松 576kHz
ラジオ第2
放送対象地域 静岡県
親局 浜松 1521kHz
FM
放送対象地域 静岡県
親局 82.1MHz
特記事項:
全て静岡放送局の中継局のため、呼出符号はない。
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NHK浜松支局(エヌエイチケイはままつしきょく)

静岡県浜松市中区に所在する、NHK静岡放送局の支局。同県西部(遠州)の報道取材業務を担当している。

当局は2017年(一部機能は2018年初頭)まで、「日本放送協会浜松放送会館」に所在していたが、2018年、老朽化していた静岡放送局の新局舎移転に伴い閉鎖された。報道取材拠点はこれに先立って浜松アクトタワーに移された[1]

脚注

外部リンク


座標: 東経137度43分31.605秒北緯34.71959472度 東経137.72544583度34.71959472; 137.72544583



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