SKグループ

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SKグループSK그룹)は、石油精製業や通信事業を軸とする韓国財閥である。 エネルギー化学経済建設などの分野を扱う。

概要

1939年昭和14年)、朝鮮総督府時代の京畿道水原市日本資本として創業した「鮮満綢緞」と、日本の「京都織物」が合弁で作った「鮮京織物株式会社」に端を発する。

日本の第二次世界大戦敗戦による日本人経営者の内地引き揚げと現地残留資産の放棄後、朝鮮戦争を経た1953年、鮮京織物の製造部長だった崔鍾建한국어版が、設立間もない大韓民国政府より工場設備一切の払い下げを受け、1956年に法人化した。その後は紡績・繊維業に事業の主力を置くが、1973年に鮮京油化を設立し石油精製に進出。同年に崔鍾建が死去すると実弟・崔鍾賢한국어版がグループを引き継ぎ、重化学工業部門や建設、更にはウォーカーヒルホテルカジノ運営に進出し、1976年には本体の繊維部門が総合商社となって鮮京(ソンギョン、선경)と改称した。

1980年国営企業大韓石油公社(略称:油公、ユゴン、유공)の払い下げを受け、1994年には同じく国営の韓国移動通信の払い下げを受けて「SKテレコム」に改称。同社を韓国の携帯電話業界の最大手にまで成長させ、石油部門と並ぶグループの事業の柱を形成した。

1998年にはそれまでのグループの英語名であった SunKyung があまり英語話者に馴染みにくいことと、「Sunk Young(沈んだ若者)」とも読み取られる語呂の悪さから企業名変更に着手。現在の社名となり、系列会社の名前もSKの名に改められる。一方で韓国通貨危機にあたっては複雑な支配構造となっていた「循環出資」[1]を2年間掛けて整理し、2007年7月持株会社へと移行した。

2015年には韓国の産業用ガスメーカーのOCIマテリアルズを約510億円で買収した。

不祥事

  • 2011年2月8日崔哲源が暴行で懲役1年6月の判決を受ける。
  • 2013年2月22日崔泰源(チェ・テウォン)会長が、特定経済犯罪加重処罰法の背任容疑で逮捕される[2]。崔泰源は実刑を受け服役していたが、2015年8月、朴槿恵大統領によって特赦を受けた[3]
  • 2018年7月、傘下の非上場企業SK建設がラオス南東部アッタプー県で建設したセーピアン・セーナムノイダムが決壊した。この事故で50億立方メートル以上の水が突然ラオスの7つの村に流入し、数百人の行方不明者、7000人の被災者が発生した。7月24日にSK建設は「ダムが崩壊したのではなくダムが氾濫した」と主張していた。ラオスのダム決壊の7日前から兆候があった上に韓国人職員53人は既に避難して、全員無事だったことに批判もある。後にダムが決壊したことを認めた[4][5]

グループ構成企業

  • SK(旧・鮮京)
  • SKC
  • SKイノベーション(元SKエナジー:分社化により2011年1月社名変更。以下エナジー、総合化学、ルブリカンツ三社の親会社)
    • SKエナジー(旧・SKエナジーの石油部門を引き継いだ会社。社名も知名度を考慮しSKエナジーを引き継いでいるが登記上は新会社となる。)
    • SK総合化学(旧・SKエナジーの化学部門を引き継いだ会社。英文社名ではSKグローバルケミカルとなる。)
    • SKルブリカンツ(潤滑油事業:2009年10月当時のSKエナジーより独立)
  • SKテレコム(旧韓国移動通信)
  • SK E&C - 建設
  • SKコーポレーションホールディングス
  • SKテリンク
  • SKプラネット
  • SKコーポレーション C&C
  • SKケミカル:高機能性プラスチック原料製造会社であるSK NJCを吸収合併した。
  • SKネットワークス
  • SK証券
  • SKマーケティングアンドカンパニー
  • 龍仁カントリークラブ
  • SKプラスチック
  • SKテレシス
  • SK E&S
  • SKガス
  • SKM
  • SK海運
  • SKテルリンク
  • SKシルトロン
  • インポセク(인포섹)
  • SK演歌
  • ロエン・エンタテインメント

日本側現地法人

旧社名は鮮京ジャパン(株)。東京に本社、大阪福岡札幌に支店があった。

現在はエスケイグループジャパン(株)として、東京に本社、大阪に支店がある。

海外展開

世界のGroupIIIベースオイル(主に省燃費オイルに用いられる基油)市場においてSKルブリカンツは世界一の供給者となっている。 北米におけるGroupIIIベースオイル市場では石油7大メジャー、米コノコフィリップス社から分離・独立したフィリップス66(en:Phillips 66)と並ぶ最大手の1つである。(なおPHILIPS66は韓国メーカーS-Oil(旧名:双龍製油)のGroupIIIを北米市場に供給しているだけで、製造自体は行っていない)

スポーツとの関連

運営企業として「SKスポーツ」を置き、野球・サッカー・バスケットボール・ハンドボール・エレクトロニック・スポーツに5つの球団を保有している。

脚注

関連項目

外部リンク