Tシャツ

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ファイル:T-Shirt.jpg
Tの文字に見える

Tシャツ(ティーシャツ、: T-shirt または tee-shirt英語発音: [ˈtiːˌʃəːrt] ティーシャートゥ)は、の付いていないシャツのこと。

概要

両袖を左右に広げた時にTの文字に見えるため命名された。 素材は綿100%ポリエステルポリウレタンとの混紡の場合が多い。

夏場は上着を着用せずそのまま、あるいは重ね着などにも用いられ、既にラフなスタイルには欠かせない定番のファッション・アイテムとなっている[1]。肌の上に直接着用する肌着であり、下着の一種である。1950年代冒頭に映画『欲望という名の電車』でマーロン・ブランドが着こなすさまを見て流行しはじめ、プリント技術の進歩もあいまってトップスとして通用するようになった。

日本でTシャツが広まった1970年代は、下着のまま外に出ることは「恥ずかしいこと」とされたが、そこを逆手に取った反体制的な雰囲気が若年層に受け、ブレイクした。

買いやすい値段で広告などでの販売促進として配られる一方、現在の技術では大量生産できない1970年代当時の素材で作られたTシャツはプレミアも付いている。

ファッション・アイテムとしてのTシャツの利点

Tシャツは、イメージしたいファッションを安価に、そして気軽に取り入れることができる。男性が女性のファッションを取り入れたり、大人が子供のファッションを取り入れたりすることも容易である。

取り扱いの上では、ニット製品であるためしわになりにくく、アイロンがけが不要などイージーケアであることが利点といえる。

1990年代には、男性の間で、体にぴったりフィットした女性向けのTシャツが流行ったことがある(「ピタT」と呼ばれた)。また、従来は子供服として多かったラグラン袖のTシャツ(袖だけにカラフルな色がついており、ベースボールTシャツとも呼ばれている)や、キャラクターがプリントされたTシャツを着る大人が男女問わず増えている。 他にもTシャツ同士を重ね着するスタイルや、最初から重ね縫い合わせてあるフェイクレイヤードシャツなどもある。

またデザイナーズTシャツと呼ばれる分野も人気を呼んでおり、その個性的なデザインを求める人も数多い。

自分を表現する手段

他人から常に見られることが多いTシャツは、しばしば自己表現の手段としても用いられる。イベントキャンペーンの際に、そのメンバーなどがオリジナルロゴスローガンが入ったTシャツを着たり、あるいは個人的な信条やスポーツチームなどに対する愛着を表現するために着る人もいる。特にTシャツ発祥の地のアメリカは、自己表現を積極的に行う文化が広く浸透しており、Tシャツのデザインから相手の信条、嗜好などを読み取れる事もしばしばある。(右のTシャツの見本画像によく似た、胸にWikipediaのロゴがプリントされたTシャツは、Wikipedia White T-Shirt という商品名でアメリカの CafePress.com のウェブサイト上にて販売されている。また並行輸入品が日本の Entersis Yahoo!ショップ のウェブサイト上で販売されている。)

首周りの種類

ファイル:Shirt-types.svg
シャツの襟、上からポロシャツ、ヘンリーネック、UネックのTシャツ

サイズの違い

レギュラーフィット
形は一般的なBOXシルエット、身幅が広く、着丈が短いのが特徴。前身頃と後身頃がスリット(切目)や縫いつけがある。スリットがあるのは外出し用になる。現在は下着として着用する事も多い。着心地が堅めで首周りや袖口が太い平編みや鹿の子編みのシャツが多い。
タイトフィット
肩~脇の下まわりが細めで、身幅が細く、着丈が短いのが特徴。やや細目の着こなしをする場合に適している。生地もより伸縮性に富むものが多く、スポーツウェアでもよくこのシルエットのものが見られる。前身頃と後身頃がスリットや縫いつけがある。首回りや袖口が柔らかく、伸縮性のある起毛のあるフライス編みのシャツが多い。
下着用のシャツ
下着としての着用が目的のTシャツ。形はBOXシルエットやタイトフィットなどメーカーやブランドにより様々だが、上に衣類を着てもダボつかないようフィット感があるものが多い。ファッションとしての着用が目的の物に比べ、着丈が長いのが特徴。また、生地もやや薄手となる。前身頃と後身頃が平らで、スリットや縫いつけがされていない。ジジシャツと言われることもある。着心地が柔らかめで伸縮性のあるフライス編みのシャツが多い。近年では夏用に冷感素材を使ったものや、冬用に発熱素材を使ったものが人気を博している。
ボタン付きシャツ
主に下着用や介護用に使われることが多い、ボタンで着脱を容易にし快適に着替えることが出来る。鯉口シャツカーディガンに外見や用途が酷似している。

見た目

脚注

  1. 広辞苑第6版

関連項目

外部リンク

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