アテナイのクラテス

提供: miniwiki
2018/8/19/ (日) 18:16時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索

アテナイのクラテス(古代ギリシャ語Κράτης ο Αθηναίος, 紀元前268年から紀元前265年の間に没)は、ギリシャ哲学者。アンティゲネスの子。ポレモン(Polemon)の弟子にして友人(愛人)で、ポレモンの死後(おそらく紀元前270年頃)、その跡を継いでアカデメイアの学頭となった。

ポレモンとの親密な友情は古代には有名で、ディオゲネス・ラエルティオスはアンタゴラスのエピグラムを引用して、二人は死んだ後も同じ墓に入ったと書いている[1]。弟子の中には、その後、アカデメイアの学頭を継いだアルケシラオスや、テオドロスTheodorus the Atheist)、ボリュステネスのビオンがいた。クレテスの著作は紛失している。ディオゲネス・ラエルティオスは、クラテスの著作の中には哲学に関するもの、喜劇に関するもの、弁論に関するものがあったと記しているが[2]、弁論に関するものはおそらくトラレスのクレテス(Crates of Tralles)のものだと思われる。

脚注

  1. ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』iv.4.21
  2. ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』iv.4.23

参考文献

テンプレート:Platonists