イズミヤ

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イズミヤ株式会社: Izumiya Co., Ltd.)は、近畿地方を中心にスーパーマーケットチェーンを展開する、日本の準大手小売業者である。九州地方(宮崎県)でも1店舗展開している。 以前は中部中国関東地方でも展開していたが、2009年1月31日の真正店の閉店をもって中部地方から、2016年8月21日の津高店の閉店をもって中国地方から、2017年5月10日の検見川浜店の閉店をもって関東地方から撤退した。

2014年6月1日付で阪急百貨店阪神百貨店などのグループ統括会社「エイチ・ツー・オー リテイリング」と経営統合した。

現法人のイズミヤ株式会社は、2016年7月1日に旧法人のイズミヤ株式会社が商号を「エイチ・ツー・オーアセットマネジメント」と変更したのに伴い、会社分割により新たに設立されたものである。

概要

近畿地方一円を地場とする。

かつてはGMS業態での出店が主力であったが、近年は食品スーパー「デイリーカナート」での出店に力を入れており、さらに低コスト運営に注力した『まるとく市場』という業態も展開している。当該業態による、既存の小型・不採算店舗の再生にも取り組んでいる。

社名の由来は「ヤコブの泉」として知られる聖書箇所(ヨハネによる福音書4章13-14節)より[1]。創業者、和田源三郎はクリスチャンだった[2]。ちなみに、主力業態の一つであるデイリーカナートの「カナート」もアラビア語で「オアシス」の意味であり、「」にちなんだものとなっている。中国・九州地区を地盤とする同業の株式会社イズミ(本社・広島市)をはじめ、全国各地に類似した名称の企業が少なからずあるが、それらとの関係はない[3]

沿革

業態

現在の業態

  • イズミヤ:総合スーパー(GMS)形態の店舗で、衣料・食品・住居用品を幅広く揃える。駅前立地が多い。
  • スーパーセンター:スーパーセンター形態の店舗。ワンフロアで食料品、衣料品、住居関連品の全てが揃う。工場跡地や埋め立て地を活用した広大な敷地に立地している。
  • カナート:ショッピングセンター形態の店舗。2015年現在はカナート洛北のみ。
  • デイリーカナート:スーパーマーケット(SM)形態の店舗で、食料品を中心とした生活必需品を揃える小型の店舗。同業他社の店舗を、買収により転換した店もある。
  • まるとく市場:まるとく市場参照。

過去に存在した業態

  • FISMY:ターゲットをピュアヤング(16歳から22歳)に絞った衣料専門大型店。京都・心斎橋の2店舗を展開していたが、心斎橋店は2009年8月に閉店。京都店についても店舗運営をOPAに全面委託しFISMYの名称を外したことから、この業態からは事実上撤退した。

ロゴマーク

1973年(昭和48年)、それまで○の中に「泉」だったロゴマークを大きく変更。太陽をモチーフにしたもので、右側の橙色は太陽のコロナを指し、左側の黄緑色はを指す。景観条例がある京都市奈良市の店舗では青色に統一されている。まるとく市場ではこの太陽のロゴマークを使用していない。なお、○の中に「泉」のロゴマークは現在も正式な社章として、株券や社員バッジなどで使われている。

このロゴマークは、かつての「忠実屋」(1994年(平成6年)にダイエーに吸収合併)のマーガレットをイメージしたロゴマークと酷似していた。

テーマソング

テーマソングが「いつかたどり着くだろう」と「買いに来た甲斐があった」の2曲ある。

なお、「いつかたどり着くだろう」でおなじみのテーマソングの正式名称は、『明日へ吹く風』である(アーティストは不明)。

最近では1曲『しあわせくるくる』が主力になっており、毎時0分に時報を兼ねた店内BGMになっているほか、イズミヤの公式サイトにも掲載されている。

店舗

過去に存在したイズミヤの店舗

関東地区

のちにパトリア東大宮。ベルクスパシオスウエルシアダイソー 他。
のちの売り場跡にはエコス(2016年5月閉店)→カスミ(2016年8月開店)、ツルハダイソーがある。
閉店後、イオンスタイル板橋前野町店が同年11月21日に開店[8]
閉店後、ビルの所有権を小山市に無償譲渡[9]。一部商業施設、小山市立生涯学習センター、シネマロブレは閉店後もビル内で存続。
跡地には、TAIRAYAエスカード牛久店が入店。
同店の閉店により、関東地方から撤退した。閉店後のテナントとして同年11月23日に『イオンスタイル検見川浜』が再オープンした[10][11]

中部地区

岐阜県
名鉄ショッピ内2〜4Fに出店。衣料品・日用雑貨のみ扱った。のちに1F食料品の名鉄パレが全館引継いだ。現在は解体され、名鉄不動産によるマンション。
  • 多治見店(多治見市、1971年(昭和46年)10月2日開店)
名鉄ショッピ多治見店(現:多治見テラ)の衣料品テナント店舗。
  • 那加店(各務原市、1971年(昭和46年)3月開店 - 1982年(昭和57年)10月閉店)
名鉄ショッピ那加店の衣料品テナント店舗。
  • 各務原店(各務原市、1981年(昭和56年)7月開店-2005年(平成17年)6月閉店)
跡地は現在、ヤマダ電機各務原店とニトリ各務原店。
リオワールド(現・LCワールド本巣)のキーテナントとして営業するも撤退。なお、真正店の閉店により岐阜県のみならず中部地区からは全面撤退となった。
愛知県
  • 名古屋店(名古屋市中村区、1967年(昭和42年)6月1日開店-1997年(平成9年)2月28日閉店)
メルサ駅前店5階、ワンフロアーの衣料品テナント店舗。閉店後の同年4月、ソニープラザが跡フロアに開店。
  • 豊田本町店(名古屋市南区、1970年(昭和45年)5月29日開店-1973年(昭和48年)閉店)
衣料品店舗。
  • 堀田店(名古屋市瑞穂区、1970年(昭和45年)12月開店-1972年(昭和47年)閉店)
衣料品店舗。跡地はフィール堀田店。

近畿地区

大阪府
  • 千林店(大阪市旭区1961年(昭和36年)10月開店-1972年(昭和47年)閉店)
現在はジョーシンせんばやし店
  • 千本店(大阪市西成区1971年(昭和46年)閉店)
  • 喜連店(大阪市平野区1969年(昭和44年)3月15日開店-1971年(昭和46年)閉店)
  • 京橋店(大阪市都島区、1970年(昭和45年)4月15日開店-1975年(昭和50年)閉店)
  • 都島店(大阪市都島区)
  • 梅田店(大阪市北区、1972年(昭和47年)閉店)
  • 駒川店(大阪市東住吉区、2001年(平成13年)5月20日閉店)
  • 花園店(大阪市西成区、2017年(平成29年)10月1日閉店)
建物老朽化に伴う建替のため、一時休業としての形で閉鎖。
  • 布施店(東大阪市
  • 東大阪店(東大阪市、1971年(昭和46年)10月17日開店-1975年(昭和50年)閉店)
  • 瓢箪山店(東大阪市、1969年(昭和44年)3月15日開店-1975年(昭和50年)閉店
  • 高槻駅前店(高槻市、1969年(昭和44年)3月1日開店-1981年(昭和56年)閉店)
  • 茨木店別館(茨木市、 1974年(昭和49年)8月31日開店-2001年(平成13年)9月30日閉店)
現在1Fがマルヤス、上層はマンションである。
西岸和田店に統合。
  • 西岸和田店(岸和田市、2015年(平成27年)12月31日閉店)
閉店後もカンカンベイサイドモール専門店は営業中。
  • 尾崎店(阪南市、2001年(平成13年)12月閉店)
現在は万代が入っている。
  • 住道店(大東市、2016年(平成28年)12月31日閉店)
建物老朽化に伴う建替のため、一時休業としての形で閉鎖。
  • 大東店(大東市、2018年(平成30年)6月5日閉店)
兵庫県
  • 伊丹店(伊丹市、1966年(昭和41年)3月18日開店-1976年(昭和51年)1月18日閉店)
昆陽店に実質移転。
  • 西宮店(西宮市 西宮市津門大塚町)
阪神・淡路大震災により被災。1〜3Fが店舗、上層はマンションであった。解体後、タワーマンションが建てられた。 2008年(平成20年)、約1km北側の阪急西宮ガーデンズ(西宮市高松町、阪急西宮スタジアム跡地)に核テナントの1つとして再進出している。
神戸デパート内にあり、阪神・淡路大震災直前の1994年(平成6年)12月に撤退を表明していた。
閉店後は地元のスーパー「リベラル」が改装の上で営業するが自己破産により2014年12月に営業停止
  • 神戸ポートアイランド店(神戸市中央区2006年(平成18年)3月開店-2010年(平成22年)2月28日閉店)
年間5億円の赤字が解消できる見込みが立たなかったため閉店となった(神戸新聞リンク切れ)
京都府
建物老朽化に伴う建替のため、一時休業としての形で閉鎖。
奈良県
現在はマンション
現在はスーパーマーケットヤオヒコが入店。2010年(平成22年)4月に広陵町へスーパーセンター広陵店として移転。
和歌山県
  • 紀伊田辺店(田辺市、2001年(平成13年)4月閉店)

中国地区

島根県
  • 木次店(雲南市、2015年(平成27年)4月12日閉店)
商業施設「SCサン・チェリヴァ」の中核テナントとして入居していたが、売上げ不振とイズミヤの業務見直しにより閉店。現在は施設の名称を「マルシェリーズ」に改め、地場スーパーのマルマンなどが入居。
岡山県
この店の閉店により、中国地方から撤退。

グループ企業

エイチ・ツー・オーアセットマネジメント(旧・イズミヤ)の関連企業

  • カンソー - 総合ビルメンテナンス業を運営。
  • 蘇州泉屋百貨有限公司 - 中国における百貨店の経営。

その他

  • イズミヤ総研 - マーケットリサーチ、情報提供サービス業を運営。
  • イズミヤカード - 保険代理店事業・クレジットカード事業・旅行代理店(レマントラベルサービス)等を展開。
  • ビーユー - おもちゃ、ファンシーグッズ、スポーツ用品の販売。

かつてのグループ企業

  • 宮崎レマンホテル - 宮崎県宮崎市(イズミヤ宮崎店隣)でホテルを運営していた。ホテルは2013年9月末に営業終了。
  • 木次リテイル・サービス - 島根県雲南市木次町のショッピングセンター「サン・チェリヴァ」を運営していた。
  • アバンティブックセンター - 書籍・雑誌の販売。「アバンティブックセンター」「アミーゴ書店」を運営。2015年度第3四半期に保有株式を売却[12]
  • サン・フレッシュ - 鮮魚・寿司の販売。2016年度に会社清算。
  • はやし - 大阪市を基盤とする食品スーパーマーケット。2017年3月1日にカンソーが吸収合併。

備考

  • エイチ・ツー・オー リテイリンググループ入りした2014年6月1日から、イズミヤ直営の店舗で阪急百貨店阪神百貨店がそれぞれ発行した商品券および全国百貨店共通商品券が利用できるようになった(全国百貨店共通商品券は株式会社阪急阪神百貨店以外で発行されたものも利用可能)。なお、まるとく市場各店とイズミヤグループの一部店舗(はやし、カナートなど)では商品券は利用できない。
  • 中元歳暮のギフトに関しては、エイチ・ツー・オー リテイリング傘下になってからは、阪急百貨店と共通の物(一部商品除く)をイズミヤ各店(まるとく市場と食品を取り扱わない店舗除く)で扱う形に移行している。

関連項目

脚注

  1. イズミヤの理念 イズミヤ公式ウェブサイト
  2. 季刊 イズミヤ総研 Vol.86(2011年4月)39ページ 株式会社イズミヤ総研
  3. 但し、イズミの店舗のいくつかには、イズミヤのグループ企業である玩具店のペリカンが出店している。
  4. 旧法人。後のユニーグループ・ホールディングス
  5. エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社とイズミヤ株式会社の株式交換による経営統合のお知らせ イズミヤ公式ウェブサイト 2014年1月31日
  6. エイチ・ツー・オー リテイリンググループの再編に関するお知らせ
  7. 7.0 7.1 エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社第98期第2四半期報告書
  8. 変わることを楽しむ 11月21日「イオンスタイル板橋前野町」誕生 - イオンリテール・ニュースリリース 2015年11月9日
  9. ロブレビル再生に向けて(おしらせ) - 小山市、2015年8月2日閲覧。
  10. 今秋イオンスタイルに 旧イズミヤ検見川浜店 - 千葉日報、2017年6月10日閲覧。
  11. イオンスタイル検見川浜/目標客数400万人、旧イズミヤをシニア対応店舗に 流通ニュース 2017年11月20日 2018年1月22日閲覧。
  12. エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 第97期第3四半期四半期報告書
  13. 日刊自動車新聞1997年8月14日号より

外部リンク