カフカ

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カフカ Kafka, Franz

[生] 1883.7.3. プラハ

[没] 1924.6.3. バイエナ

ドイツ語作家。ユダヤ人商家に生れ,プラハ大学で法律を専攻,ここで M.ブロートと知合う。 1908年から肺結核で早世する2年前まで労働者傷害保険協会に勤務。生前はまったく無名に等しく,ブロートの手で出版された数編の短編が,ヘッセ,T.マンらの注目を集めたのみであったが,死後出版された作品は,第2次世界大戦後にフランスとアメリカで高く評価されて以来,文字どおり世界の文学界に衝撃を与え,20世紀ドイツ文学を代表する作家の一人と認められた。カフカ解釈は今のところシオニズム的立場に立つブロートのものと,実存主義的なものとに分れる。しかし,巨大な現代社会のなかで自己疎外に陥った人間の存在を追究していることは確かである。『審判』 Der Prozeß (1925) ,『城』 Das Schloß (26) ,『アメリカ』 Amerika (27) の長編は「孤独の3部作」といわれる。ほかに短編『判決』 Das Urteil (13) ,『変身』 Die Verwandlung (15) など。