クレオビスとビトン
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クレオビスとビトン(古希: Κλέοβις, Βίτων)は、ハリカルナッソスのヘロドトスによる『歴史』第1巻にて登場したアルゴス出身の二人の兄弟。
クレオビスとビトンはヘーラーの女神官であるキューディッペーの二人の息子。キューディッペーがヘーラーのお祭の日を見に行くことにして、出発の時に車を引く牛がいなかったため、二人が牛の代わりになり車を引いて、45スタディオン(8.3 km)のヘーラー神殿に母親を連れて行く。クレオビスとビトンは孝行息子だとしてヘーラー神殿の饗宴に招かれ、そこで息子たちの親孝行に感激したキューディッペーはヘーラーに対して、この世で最も幸せのことを息子たちに贈るように祈願した。その夜、クレオビスとビトンはヘーラー神殿で永遠に眠る。記念のため、アルゴスの人たちはクレオビスとビトンの銅像を作ってデルフィの聖域内に納められた。