コペンハーゲン解釈

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コペンハーゲン解釈(コペンハーゲンかいしゃく)

理論物理学者ニールス・ボーア相補性と,ウェルナー・K.ハイゼンベルク不確定性原理をもとに展開された,量子力学についての考え方。1920~30年頃の量子力学の揺籃期,研究の一つの中心地はボーアがいたデンマークのコペンハーゲンにある理論物理学研究所であり,多くの物理学者がそこに集まって議論した。コペンハーゲン解釈は,量子力学というだれも経験したことのない新しい理論形式をいかに取り扱うかという問題に,一つの解答を与えた。古典物理学が厳密な因果律に基づいていたのに対して,将来のことを正確に知るのは原理的に不可能であり,未来(結果)は確率的にのみ予言できるとした。また,量子力学を実際に応用するうえでの実用的な考え方として効果を発揮した。アルバート・アインシュタインなどが批判したが(EPRパラドックス),ボーアは巧みな弁舌で批判をかわし,コペンハーゲン解釈は量子論の正統的な解釈として認められるようになった。しかし,量子力学の理論にマクロとミクロの二重構造を持ち込んだことなど,曖昧な点もある。量子論の解釈問題が解決したわけではなく,その後も多世界解釈などさまざまな解釈が提唱されている。



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