サンデープロジェクト

提供: miniwiki
2018/8/8/ (水) 08:28時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索

サンデープロジェクト』(英称:SUNDAY PROJECT)は、テレビ朝日朝日放送の共同制作により、テレビ朝日系列テレビ宮崎以外)で1989年4月2日から2010年3月28日まで毎週日曜 10:00 - 11:45(JST)に生放送された報道政治討論番組である。略称は「サンプロ」。公式ホームページ開設から一時期、トップページ上に「日曜日の朝は、ニッポンを考えよう!!」のキャッチコピーを掲げていたことがある。

概要

NHKの『日曜討論』などと同様に、政治家たちが本音で語り合う(とされている)討論形式を売りにしている。1987年TBSサンデーモーニング』に続く形で開始された各局の日曜午前中の報道系番組の一つである[1]

田原総一朗が司会を務める討論番組『朝まで生テレビ!』の成功を受けて、1週間のニュースを振り返る形式の先行番組の『サンデーモーニング』よりテーマを絞る形で本番組が企画された[2]。放送開始時の視聴率は5.5%(NHKの『日曜討論』の視聴率と同程度)だったがその後視聴率は次第に上昇していき、1990年代に入ると常に『日曜討論』を上回る数値を記録するようになった。番組の成功によりフジテレビも政治討論の生番組『報道2001』を開始し、NHKも『日曜討論』を録画から生放送に切り替えるなどの影響を及ぼした[3]

2009年2月22日の放送で放送1000回を、同年4月で放送開始20周年をそれぞれ迎えた長寿番組であった。これによって、日曜日のテレビ朝日系レギュラー番組で放送開始から20年以上続く長寿番組はそれまでの4本から5本[4]に増えた(うち2本は朝日放送単独制作)。

討論を進行する田原は、言質を取られまいとする政治家を挑発して追及するスタイルを取ったが[5]、。

レギュラー・コメンテーターを含む経済分野の評論家は、フジテレビの『報道2001』やテレビ東京の『ワールドビジネスサテライト』の出演者と重複することが多く、島田晴雄竹中平蔵森永卓郎などのいわゆるタレント・エコノミスト、牛尾治朗稲盛和夫などのタレント財界人を輩出し、牛尾や竹中が政府中枢に食い込む踏み台のひとつとなった。、マスコミに与える影響は大きく、各党党首幹事長クラスの発言はニュース新聞記事などで報道され政局を左右することから、「サンプロ現象」という流行語を生み出した[6]。。

番組後半はVTR取材による特集コーナー。前半の中心は「討論」であるため、その分特集にはコストがかけられている。

番組開始当初は視聴者を代表する存在ということで司会に芸能人を起用していたが、2006年秋以降はテレビ朝日と朝日放送の局アナウンサーが司会を務める形になった(就任当時)。さらに2007年秋以降は、男女司会者の双方がテレビ朝日の局アナとなった。

番組開始当初は、政治や社会といった硬派なコーナー一色でなくワイドショー的な番組構成だった[7]東尾修をコメンテーターにしたプロ野球コーナーや、女性レポーターが当時テレビで使われ始めたSNGシステム(A-SAT)による全国各地の風光明媚な場所から中継を行なうコーナーがあった[8]。SNGシステムを使用したのは、本番組が初で、従来は生中継が不可能と言われた秘境の瀞峡からの生中継も実現した[2]。「普通のおばさんになりたい」と歌手を一時引退していた都はるみも「普通のおばさん代表」として、ワイドショー的な切り口のコーナーでコメンテーターを務めていた。田原のコーナーも当初は「田原総一朗のエキサイティング・インタビュー」(後に「エキサイティング・マッチ」→「ザッツ・エキサイティング」に改題)というそれらのコーナーの中にある15分の一コーナーに過ぎずゲストも政治家だけでなく話題の人物を呼んでいたが、政治家の生出演が人気となり田原のインタビューと討論が番組のメインになった[9][7]

制作体制

本番組は、レギュラー番組としては初のテレビ朝日と朝日放送の共同制作、共同セールス番組であった[2]

朝日放送側が編集長を出しており、関西からの情報発信ということで、番組開始時には、島田紳助、高坂正堯、都はるみは京都府出身、司会の小西克哉と磯部典子は大阪府出身、その他にも田原総一朗や東尾修ら関西出身者が出演者の多くを占めていた[2]

2006年10月から2007年9月まで1年間総合司会を務めた赤江珠緒は最初の半年間は朝日放送から出向する形で出演していた(それ以前も赤江は『スーパーモーニング』で2003年7月から2006年3月にも朝日放送からの出向出演という形で司会を担当したことがある)。

朝日放送では7・8月の日曜日に夏の高校野球大阪大会(記念大会は北大阪大会・南大阪大会)の準決勝・決勝開催時や夏の高校野球全国大会開催時でも朝日放送は本番組を休止していたが、この場合でもテレビ朝日・朝日放送の共同制作となっていた。ただし、振り替え放送は行われなかった(朝日ニュースターで見ることができた)。

番組終了とその後

2009年12月25日、テレビ朝日が2010年3月限りでの終了を発表[10]し、同年3月28日の放送を以って番組終了。21年の放送に幕を閉じた。後番組は小宮悦子をキャスターとした報道番組『サンデー・フロントライン[11]になり、田原はBS朝日の新討論番組『激論!クロスファイア』へ出演することになった。

また、テレビ朝日との共同制作で参加していた朝日放送はこの番組終了と共に共同制作から外れ、「-フロントライン」からはテレビ朝日単独制作となった。このため、1986年秋の改編で『文珍・頭の新体操』が終了した後日曜10時前半30分枠として分割スタートした『世界名画の旅』以来、23年半続いた朝日放送制作枠を事実上テレビ朝日に返上するため、朝日放送制作全国ネット枠が1本減る事になった。

出演者

歴代司会者

期間 男性 女性
1989.4 1990.3 島田紳助
小西克哉
磯部典子
1990.4 1993.3 島田紳助 畑恵1
1993.4 1995.3 勝恵子
1995.4 2001.12 宮田佳代子
2002.1 2002.6 中井亜希2
2002.7 2004.3 宮田佳代子
2004.4 2006.9 うじきつよし
2006.10 2007.9 寺崎貴司 赤江珠緒3
2007.10 2010.3 小川彩佳4

  • 1 1990年10月から1992年9月まで『530ステーション』と兼務。
  • 2 宮田の産休に伴う代理。
  • 3 2007年3月までは朝日放送アナウンサーとして出演していた。
  • 4 『サンデー・フロントライン』も続投。

討論ホスト

コメンテーター

ナレーター

ほか

過去のコメンテーター

話題となった発言

放送時間

同局の他の討論番組

日曜日放送の他局の討論番組

ネット局

放送対象地域 放送局 系列 備考・脚注
関東広域圏 テレビ朝日 テレビ朝日系列 制作局
近畿広域圏 朝日放送
北海道 北海道テレビ
青森県 青森朝日放送 1991年10月開局から
岩手県 岩手朝日テレビ 1996年10月開局から
宮城県 東日本放送
秋田県 秋田朝日放送 開局直後の1992年10月4日から
山形県 山形テレビ 1993年4月4日から[20]
福島県 福島放送
新潟県 新潟テレビ21
長野県 テレビ信州 日本テレビ系列
テレビ朝日系列[21]
1991年3月まで
長野朝日放送 テレビ朝日系列 1991年4月開局から
静岡県 静岡朝日テレビ [22]
石川県 北陸朝日放送 1991年10月開局から
福井県 福井放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
[23]
中京広域圏 メ〜テレ テレビ朝日系列
広島県 広島ホームテレビ
山口県 山口朝日放送 1993年10月開局から
香川県
岡山県
瀬戸内海放送
愛媛県 愛媛朝日テレビ 1995年4月開局から
福岡県 九州朝日放送
長崎県 長崎文化放送 1990年4月開局から
熊本県 熊本朝日放送 1989年10月開局から
大分県 大分朝日放送 1993年10月開局から
鹿児島県 鹿児島放送
沖縄県 琉球朝日放送 1995年10月開局から

スタッフ

脚注・出典

  1. NHK放送文化研究所編『テレビ視聴の50年』日本放送出版協会、2003年、p83-p85。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 『朝日放送の50年 I 本史』朝日放送、2000年、pp.275-276
  3. 星浩、逢坂巌『テレビ政治 国会報道からTVタックルまで』、朝日新聞社、2006年、p178、p182-p185。
  4. 朝日放送制作部門からは『新婚さんいらっしゃい!』『パネルクイズ アタック25』の2本、テレビ朝日制作部門からは『題名のない音楽会』『日曜洋画劇場』の2本、そして当番組を加えて計5本。
  5. 筑紫哲也『ニュースキャスター』集英社新書2002年、p.50。
  6. 稲垣吉彦『平成・新語×流行語小辞典』講談社現代新書、1999年、p122
  7. 7.0 7.1 田原総一朗『田原総一朗の闘うテレビ論』文藝春秋社、1997年、p8-9.
  8. 『テレビ史ハンドブック』自由国民社、1998年、p149。
  9. 『テレビ政治 国会報道からTVタックルまで』p.178。
  10. 中日スポーツ:テレ朝「サンプロ」来年3月で終了:芸能・社会(Chunichi web) 中日スポーツ 2009年12月26日
  11. 日曜の朝、ニュースが深化する 報道新番組 メインキャスターは小宮悦子テレビドガッチ2010年3月5日
  12. 『田原総一朗の闘うテレビ論』p8-9.
  13. 本誌特別取材班「風が吹かなかった民主党の仕掛人政界フィクサー稼業・高野孟の正体」『噂の眞相』1996年12月号、噂の真相社。
  14. 星浩、逢坂巌『テレビ政治 国会報道からTVタックルまで』、朝日新聞社、2006年、p54、p97、p121。
  15. TV発言が退陣のきっかけ…田原総一朗氏/悼む 日刊スポーツ。
  16. 参院選、政権左右したことも 「山が動いた」/首相引責辞任 産経ニュース 2016年6月22日 2017年10月12日閲覧
  17. 2016参院選 戦いのこれまでと今 日本経済新聞 2017年10月12日閲覧
  18. プレーバック参院選 第18回(1998年7月12日投票)橋本龍太郎内閣 読売新聞 2017年10月12日閲覧
  19. 北朝鮮核実験:「日本の核保有も選択肢」中川政調会長Internet Archiveのキャッシュ) 毎日新聞 2006年10月15日
  20. 1993年4月1日に、フジテレビ系列から現在のテレビ朝日系列にネットチェンジしたことに伴う。
  21. 1991年3月までは日本テレビ系列とテレビ朝日系列によるクロスネット局
  22. 1993年9月までの社名は「静岡県民放送」(通称:静岡けんみんテレビ)で、同年10月に現社名に変更された。
  23. NNNストレイトニュース』を放送する関係上、途中で飛び降りをしていた。

関連項目

外部リンク

テレビ朝日系列 日曜昼前の情報番組枠
前番組 番組名 次番組
サンデープロジェクト
テレビ朝日系列 日曜10:00 - 11:00枠
新グリム名作劇場
※10:00 - 10:30
【同番組まで朝日放送制作枠】
住めば地球
※10:30 - 11:00
【1時間繰り上げて継続】
【同番組まで朝日放送制作枠】
サンデープロジェクト
【本番組のみテレビ朝日・朝日放送の共同制作】
サンデー・フロントライン
※10:00 - 11:45
【同番組からテレビ朝日単独制作枠】
テレビ朝日 日曜11:00 - 11:45枠
やじうま新聞日曜版
※11:00 - 11:50
【同番組までローカル枠
【同番組までテレビ朝日単独制作枠】
サンデープロジェクト
【本番組から全国ネット枠】
【本番組のみテレビ朝日・朝日放送の共同制作】
サンデー・フロントライン
※10:00 - 11:45
【同番組からテレビ朝日単独制作枠】
朝日放送 日曜11:00 - 11:45枠
(不明)
【同番組までローカル枠】
サンデープロジェクト
【本番組から全国ネット枠】
【本番組のみテレビ朝日・朝日放送の共同制作】
サンデー・フロントライン
※10:00 - 11:45
【同番組からテレビ朝日単独制作枠】

テンプレート:サンデープロジェクト司会 テンプレート:島田紳助 テンプレート:テレビ朝日系列朝の番組