サールナート

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サールナートヒンディー:सारनाथ,Sārnāth、英語:Sarnath)は、インドウッタル・プラデーシュ州にある地名。ヴァーラーナシー(ベナレス)の北方約10kmに位置する。仏教四大聖地のひとつ。

現サールナートは、釈迦悟りを開いた後、鹿が多く住む林(旧訳「施鹿林」、新訳「鹿野苑」)の中で初めて教えを説いた初転法輪の故地とされる。鹿野苑(ろくやおん、: mṛgadāva)はリシパタナとも呼ばれる[1]。リシパタナ(: ṛṣi-patana)とは「聖仙の集まるところ」の意で、『解深密経』などでは「仙人堕処」(仙人の落ちる所)と誤訳され、『雑阿含経』などでは「仙人住処」(仙人の住む所)と訳されている(patana の語基である動詞根 √pat には「落ちる」という意味があるが、植木雅俊はこの場合「〜に入る」の意味に解釈するべきであると指摘している)[2]

鹿野苑だったとされる場所は現在はインド政府によって整理され遺跡公園になっている。その周辺からは「サールナート仏」と呼ばれる仏像が多数出土し、最高傑作とも評される「初転法輪像」がサールナート考古博物館English版に収蔵されている。

名所

ファイル:Sarnath1.jpg
ダメーク・ストゥーパ

脚注

出典

  1. 『岩波 仏教辞典 第2版』 岩波書店、2002年、「鹿野苑」の項。
  2. 植木雅俊 『仏教、本当の教え』 中央公論新社〈中公新書〉、2011年、117-118頁。

関連項目

座標: 東経83度01分17秒北緯25.38111度 東経83.02139度25.38111; 83.02139