タングステン酸

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タングステン酸(たんぐすてんさん)とは、三酸化タングステン(酸化タングステン(VI)、WO3)の水和物の形をとる6価タングステン化合物の総称であり、タングステンを含むオキソ酸に当たる。一水和物(WO3・H2OあるいはH2WO4)、二水和物(WO3・2H2OあるいはH4WO5)などがある。

固体結晶構造は、タングステン原子酸素原子が八面体配位した形を基本単位とする。さらに一部の酸素が単位間で共有され、あるいは水分子が挿入されて結晶構造を作る。水に不溶であるが、アルカリ性水溶液には溶け(WO42-イオンを形成)、アルカリ金属などと(タングステン酸ナトリウムなど)を作る。天然には、灰重石(タングステン酸カルシウム)や鉄重石(タングステン酸)などのタングステン酸塩鉱物があり、それらの風化産物として重石華(WO3・H2O)、メイマカイト(WO3・2H2O)、加水重石華(H2WO4)などのタングステン酸鉱物が存在する。

利用法

繊維製品における媒染剤や染料として使用される。

関連項目


テンプレート:タングステンの化合物