デーイピュレー

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デーイピュレー古希: Δηιπύλη, Dēipulē)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してデイピュレとも表記される。アルゴスアドラーストスプローナクスの娘アムピテアーの娘で、アイギアレウスキュアニッポスアイギアレイアアルゲイアーと兄弟[1]カリュドーンオイネウスの子テューデウスと結婚し[2][3][4][5]ディオメーデースを生んだ[6][4][7][5]

アドラーストスはある預言者から[2]、あるいはアポローン神託から[4]ライオンに自分の娘を与えよという予言を授かった。のちにカリュドーンから親族を殺した罪でテューデウスが、テーバイからエテオクレースに追放されたポリュネイケースがアルゴスにやって来て、夜中に騒動を起こしたとき、アドラーストスは2人がにそれぞれ猪とライオンの頭をつけていると知り[2]、あるいは猪とライオンの毛皮を身にまとっていると聞いて[4]、2人が予言の男であることに思い至り、デーイピュレーをテューデウスに、アルゲイアーをポリュネイケースに与えて結婚させた。

子のディオメーデースは成長して祖父オイネウスを解放し[8][5]エピゴノイに参加[9]、さらにトロイア戦争に参加した[10][11][7]

系図

テンプレート:タラオスの系図

脚注

  1. アポロドーロス、1巻9・13。
  2. 2.0 2.1 2.2 アポロドーロス、3巻6・1。
  3. シケリアのディオドロス、4巻65・3。
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 ヒュギーヌス、69話。
  5. 5.0 5.1 5.2 ヒュギーヌス、175話。
  6. アポロドーロス、3巻7・2。
  7. 7.0 7.1 ヒュギーヌス、97話。
  8. アポロドーロス、1巻8・6。
  9. アポロドーロス、3巻7・2。
  10. 『イーリアス』2巻。
  11. アポロドーロス、適用(E)3・12。

参考文献