ノルデア銀行

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ノルデア銀行スウェーデン語: Nordea Bank AB)は、スウェーデンストックホルムに本部を置き、北欧諸国を中心に事業を展開する金融グループである。ストックホルム証券取引所、ヘルシンキ証券取引所、コペンハーゲン証券取引所に上場している(テンプレート:OMXテンプレート:OMXテンプレート:OMX)。

現在ではバルト三国ポーランドにも手を広げており、特にラトビアでは2006年支店を開設した。最大の株主はフィンランドの保険会社サンポ(20%)。国際的に展開し、銀行全体では世界19ヶ国1,400以上の支店がある。また、ネット銀行の最大手としても知られ、ネット上だけで500万人以上もの顧客を擁する。

沿革

ノルデア銀行の直接の起源は、1884年に設立されたPostbanken1923年に設立されたSveriges Kreditbankが合併し、1974年に設立された、スウェーデン政府出資企業のPK-bankenPost och Kreditbanken)にある。同社は1990年にノルドバンケンを買収した際に、名称を買収企業の側へと改称した。1990年代にはバルト三国への進出が始まり、1995年エストニアに支店を開設、1999年にラトビア銀行の単独株主となった。ネット銀行としての展開は早く、1990年代末にはすでに100万人以上の顧客を持つようになった。フィンランドでは1842年に設立されたSuomen Yhdyspankki1889年に設立されたKansallis-Osake-Pankkiが1995年に合併し、メリタ銀行が設立された。1997年にノルドバンケンとメリタ銀行が合併しメリタノルドバンケンとなり、2000年にメリタノルドバンケンとデンマークのウニダンマルクが合併、程なく同社はノルウェーのクリスチャニア銀行を買収、2001年にノルデア銀行と改称した。同年ポーランドBWP-Unibankとも合併した[1]

2002年にポーランドのLG Petro Bankの買収を発表、ネット銀行としての顧客数が330万人を突破、合併後分権傾向の強かったノルデア銀行であったが2003年にスウェーデンを中心とする機構改革が行われた。2004年にネット銀行としての顧客数が400万人を突破、この時点で世界最大のネット銀行となった。同年リトアニアのKredyt Bankを買収。2000年代前半にはアセットマネジメント業務が拡充され、2008年にはバルト三国でも同業務を開始した。同年デンマークのRoskilde Bankから支店を買収[1]

2007年、ノルデア銀行は被害総額が800万スウェーデン・クローナにのぼる[2]フィッシング詐欺に遭遇した。この詐欺はトロイの木馬を含むEメールを開いた顧客を標的としたもので、銀行によると少なくとも250人がトロイの木馬をうっかりインストールしたとしている。この事件を受け、銀行は全被害者に弁償した上で新たなセキュリティシステムを導入した。

2007年以降の世界金融危機の中、ノルデア銀行は逆にマーケットシェアの拡大に成功し、北欧の金融機関としては最も株価が上昇した。2009年にデンマークのFionia Bankを買収、2010年代に入るとモバイルバンキングの顧客数が倍々ペースで増加をみた[1]2015年10月には、ATMでの現金受け取り、現金支払いは当面継続するものの、オスロ中央駅支店を除く全店舗において窓口での現金受け渡しを停止すると発表した[3]

2016年、オランダのABNアムロ銀行との合併を試みたが、オランダ政府が拒否したことが報道された[4]2017年には、よりスウェーデンの集権化に向けた機構改革が予定されている。

子会社

ファイル:Nordea København.jpg
コペンハーゲンに所在するノルデア銀行デンマーク本店
ファイル:Nordea-vilnius.jpg
リトアニアビリニュスに設置されているノルデア銀行のATM
ファイル:Visa Electron.JPG
ノルデア銀行発行のVISAエレクトロン

このほか、ラトビアにノルデア銀行フィンランド本店の支店(c Latvijas filiāle)が存在する。

脚注

外部リンク

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