バンクーバー国際空港

提供: miniwiki
2018/8/8/ (水) 09:33時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索

バンクーバー国際空港(バンクーバーこくさいくうこう、英:Vancouver International Airport)は、カナダブリティッシュコロンビア州リッチモンドにある国際空港バンクーバー市街より南西15kmに位置し、フレーザー川河口の中州 (Sea Island)の大部分を占める。

年間の発着数(29万)、旅客数(1700万)ともにトロント・ピアソン国際空港に次ぐカナダ第2の空港である[1]スカイトラックスのワールド・エアポート・アワードでは、2010年から3年連続で北米地区1位の評価を受け、2012年には世界9位に到達した[2]水上機定期便のためのターミナルを備えた、国際空港としては珍しい空港でもある。

バンクーバーはカナダの都市の中でもアジアに最も近く、またアジア系移民が多いことから、アジアからの玄関口と位置づけられている。

歴史

バンクーバーには元々ミノルパークEnglish版に滑走路があったが、市が現在地を購入し1930年に飛行場の建造が開始された。第二次世界大戦中に連邦政府に貸し出されてカナダ空軍の訓練基地となり、その収入により敷地拡張を行った。1968年にジェット機への直接搭乗が可能な現在のメインターミナルが竣工。1996年には国際線ターミナルが拡張され、北側の滑走路が完成した。

ターミナル

国内線ターミナル
1968年に建造されたターミナル。搭乗口はA1〜6、B11〜22、C25〜52の3ブロックに分かれており、Aブロックは主にウエストジェット航空が、Cブロックは主にエア・カナダが使用している。Aブロックのボーディング・ブリッジは特殊な構造で、途中で2つに分かれており、片方は機体前方の扉、もう片方は機体の主翼を超えて、機体後方の扉から搭乗出来るようになっている。
航空会社や利用クラスに関わらず有料で利用できるラウンジ(Plaza Premium Lounge)も設けられている。[3]
国際線ターミナル
1996年に国内線ターミナルを拡張する形で建造された。アメリカ合衆国の事前入国施設(つまり到着時は他のアメリカ国内線と同じ場所に降ろされる)があり、合衆国へ出発する旅客はそれ以外の旅客と動線が区分されていることから、この区域はしばしばUSAターミナル(搭乗口E70〜96)と案内されている。それ以外の一般の国際線の搭乗口はD50〜D78であるが、一部の搭乗口は需要に応じて国内線や合衆国線用に用いることが出来るよう、動線を区切れるようになっている。
航空会社や利用クラスに関わらず有料で利用できるラウンジ(Plaza Premium Lounge)も設けられている。[4]
南ターミナル
最古のターミナルで主に州内を結ぶ地域航空会社ゼネラルアビエーション向けとなっている。水上機ヘリコプターはこのターミナルを利用する。メインターミナルとの間は無料のシャトルバスが接続している。搭乗口はG1〜3。

就航航空会社

国内線ターミナル

航空会社 就航地 
エア・カナダ (AC) カルガリーエドモントン香港

モントリオールオタワトロントウィニペグケロウナホワイトホース(季節運航便)

エア・カナダ・エクスプレス (AC)
ジャズ航空
ビクトリアサスカトゥーンレジャイナフォートマクマレーカムループス、ケロウナ、ナナイモペンティクトンフォート・セント・ジョンプリンスルパートプリンスジョージキャッスルガークランブルックサンドスピットスミサーズテラス、ホワイトホース、カルガリー(季節運航便)、エドモントン(季節運航便)
en:First Air (7F) イエローナイフ(季節運航便)、エドモントン(季節運航便)
en:Air North (4N) ホワイトホース、ケロウナ
en:Central Mountain Air (9M) コモックスキャンベルリバーケスネルウィリアムズレイクドーソンクリーク
en:Flair Airlines (FY) ビクトリア、ケロウナ、コモックス、フォートネルソン
en:Hawkair (BH) プリンスルパート、スミサーズ、テラス
en:Sunwing Airlines (WG) トロント(季節運航便)
ウエストジェット航空 (WS) カルガリー、エドモントン、ケロウナ、トロント、プリンスジョージ、ウィニペグ、オタワ(季節運航便)、モントリオール(季節運航便)、レジャイナ(季節運航便)、サスカトゥーン(季節運航便)
ウエストジェット・アンコール (WR) フォートマクマレー、フォートセントジョン、ケロウナ、プリンスジョージ、テラス、ビクトリア

合衆国路線

米国への入国審査は、搭乗前に当空港で行われる。

航空会社 就航地 
カナダの旗 エア・カナダ (AC) ホノルルカフルイラスベガスロサンゼルスニューヨーク/ニューアークサンフランシスコ

季節運航便: アンカレッジボストンカイルア/コナフェニックス

カナダの旗 エア・カナダ・エクスプレス 運用 エア・カナダ シカゴ/オヘアダラス・フォートワースデンバーフェニックスポートランドサクラメントサンディエゴ、サンフランシスコ、サンノゼシアトル
カナダの旗 エア・カナダ ルージュ (RV) ホノルル、カフルイ、ラスベガス
カナダの旗 ウエストジェット航空 (WS) ホノルル、カフルイ、ラスベガス、ロサンゼルス、サンフランシスコ、オレンジ郡パームスプリングス

季節運航便: カイルア/コナ、リフエオーランド、フェニックス、サンディエゴ、サンフランシスコ

アメリカ合衆国の旗 アラスカ航空 (AS) ポートランド、シアトル
アメリカ合衆国の旗 アメリカン航空 (AA) シカゴ/オヘア、ダラス/フォートワース、フェニックス
アメリカ合衆国の旗 アメリカン・イーグル 運用 アメリカン航空 ロサンゼルス
アメリカ合衆国の旗 デルタ航空 (DL) ミネアポリス

季節運航便: アトランタデトロイトニューヨーク/ケネディソルトレイクシティ、シアトル

アメリカ合衆国の旗 デルタ・コネクション 運用 デルタ航空 ソルトレイクシティ、シアトル

季節運航便: ミネアポリス

アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド航空 (UA) シカゴ/オヘア、デンバー、ヒューストン、サンフランシスコ

季節運航便: ニューヨーク/ニューアーク、ワシントン/ダレス

アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド・エキスプレス 運用 ユナイテッド航空 デンバー、ロサンゼルス、サンフランシスコ

国際線ターミナル

ファイル:YVRsalmon-statue.jpg
先住民の様式で飾られた国内線ターミナル
ファイル:Vancouver Airport Inside.jpg
先住民のトーテムポールなどが置かれた国際線ターミナル
航空会社 就航地 
カナダの旗 エア・カナダ (AC) 北京・首都ブリスベン空港デリー(2018年06月08日~)、ロンドン/ヒースローメルボルン (2018年06月01日~)、メキシコシティプエルトバジャルタソウル/仁川上海/浦東シドニー台湾/桃園国際空港東京/成田

季節運航便: カンクン (2018年10月28日~)、フランクフルトイスタパ・シワタネホ (2018年11月01日~)、大阪/関西 (2019年05月07日~)、パリ/ドゴール (2018年06月08日~)、サンホセデルカーボチューリッヒ (2018年06月07日~)

カナダの旗 エア・カナダ ルージュ (RV) ダブリン名古屋/中部大阪/関西 (~2018年09月30日)
カナダの旗 エア・トランザット (TS) カンクンロンドン/ガトウィック、プエルトバジャルタ

季節運航便: アムステルダムグラスゴーワタルコマンチェスター、パリ/ドゴール、プエルトバジャルタ、プンタカーナ、サンホセデルカーボ、サンタクララヴァラデロ

カナダの旗 サンウィング・エアラインズ (WG) カンクン、プエルトバジャルタ、サンホセデルカーボ、ヴァラデロ

季節運航便: ワタルコ、イスタパ・シワタネホ、マサトランモンテゴベイ 、プンタカーナ、サンタクララ

カナダの旗 ウエストジェット航空 (WS) カンクン、メキシコ・シティ、サンホセデルカーボ

季節運航便: ワタルコ、ロンドン/ガトウィック、マサトラン、プエルトバジャルタ


メキシコの旗 アエロメヒコ (AM) メキシコ・シティ
メキシコの旗 インテルジェット (4O) カンクン、メキシコ・シティ
ドイツの旗 ルフトハンザドイツ航空 (LH) フランクフルト

季節運航便: ミュンヘン

ドイツの旗 コンドル航空 (DE) 季節運航便: フランクフルト
フランスの旗 エールフランス (AF) パリ/ドゴール
イギリスの旗 ブリティッシュ・エアウェイズ (BA) ロンドン/ヒースロー
アイスランドの旗 アイスランド航空 (FI) ケプラヴィーク
オランダの旗 KLMオランダ航空 (KL) アムステルダム
スイスの旗 エーデルワイス航空 (WK) 季節運航便: チューリッヒ
中華人民共和国の旗 中国国際航空 (CA) 北京/首都
中華人民共和国の旗 中国東方航空 (MU) 上海/浦東、昆明南京
中華人民共和国の旗 中国南方航空 (CZ) 広州
中華人民共和国の旗 北京首都航空 (JD) 杭州青島
中華人民共和国の旗 海南航空 (HU)) 深圳天津
中華人民共和国の旗 四川航空 (3U) 成都瀋陽鄭州
中華人民共和国の旗 厦門航空 (MF) 深圳/宝安
台湾の旗 チャイナエアライン (CI) 台北/桃園
台湾の旗 エバー航空 (BR) 台北/桃園
香港の旗 キャセイパシフィック航空 (CX) 香港、ニューヨーク/ケネディ
香港の旗 香港航空 (HX) 香港
日本の旗 日本航空 (JL) 東京/成田
日本の旗 全日本空輸 (NH) 東京/羽田
大韓民国の旗 大韓航空 (KE) ソウル/仁川
[[ファイル:テンプレート:Country flag alias PHL|border|25x20px|テンプレート:Country alias PHLの旗]] フィリピン航空 (PR) マニラ、ニューヨーク/ケネディ
オーストラリアの旗 カンタス航空 (QF) 季節運航便: シドニー
ニュージーランドの旗 ニュージーランド航空 (NZ) オークランド

南ターミナル

航空会社 就航地 
Air North (4N) Seasonal: Kelowna, Masset, Sandspit
en:Salt Spring Air Ganges Harbour, Maple Bay, Patricia Bay
en:Pacific Coastal Airlines (8P) Anahim Lake, Bella Coola, Calgary, Campbell River, Comox, Cranbrook, Masset, Port Hardy, Powell River, Trail, Victoria, Williams Lake
en:Pat Bay Air Smithers, Mackenzie, Prince George
en:Northern Thunderbird Air Victoria/Inner Harbour, Patricia Bay, Cowichan Bay and other parts of Vancouver Island
en:Orca Airways Qualicum Beach, Tofino, Victoria Airport
en:Helijet (JB) Victoria/Inner Harbour
en:Harbour Air (H3) Ganges Harbour, Montague Harbour, Miners Bay, Lyall Harbour, Bedwell Harbour, Victoria/Inner Harbour, Nanaimo Harbour
en:Kelowna Flightcraft Air Charter (KW) Masset, Sandspit, Kelowna
en:KD Air (XC) Qualicum Beach, Gilles Bay/Texada Island
en:San Juan Airlines Friday Harbor, Anacortes, Bellingham, Seattle-Boeing Field/King County Airport
en:Seair Seaplanes Ganges Harbour, Montague Harbour, Miners Bay, Lyall Harbour, Port Washington, Telegraph Harbour, Nanaimo/Departure Bay, Sechelt, Bedwell Harbour
en:Tofino Air Silva Bay, Sechelt  
en:West Coast Air (8O) Nanaimo, Sechelt, Victoria/Inner Harbour 
Whistler Air Whistler/Green Lake  

地域別就航先一覧

  • 北アメリカ
カナダの旗カルガリーエドモントンケロウナオタワモントリオールトロントウィニペグビクトリアサスカトゥーンレジャイナフォートマクマレーカムループスウォータールーロンドンナナイモペンティクトンフォート・セント・ジョンプリンスジョージキャッスルガークランブルックサンドスピットスミサーズテラスホワイトホースイエローナイフコモックスキャンベルリバーケスネルウィリアムズレイクドーソンクリーク
アメリカ合衆国の旗ロサンゼルスニューヨークシカゴダラスラスベガスサンディエゴサンフランシスコポートランドシアトルフェニックスアトランタデトロイトメンフィスデンバーヒューストンミネアポリスソルトレイクシティパームスプリングスアンカレッジホノルルカフルイコナリフエ
  • 中米・カリブ海
メキシコの旗メキシコシティカンクンプエルトバジャルタサンホセデルカーボ
[[ファイル:テンプレート:Country flag alias キューバ|border|25x20px|テンプレート:Country alias キューバの旗]]バラデロジャマイカの旗モンテゴベイ
  • ヨーロッパ
ドイツの旗フランクフルトデュッセルドルフ
イギリスの旗ロンドンオランダの旗アムステルダムフランスの旗パリテンプレート:Country alias SWIの旗チューリッヒ
  • アジア
日本の旗東京大阪名古屋
中華人民共和国の旗北京上海
香港の旗香港、[[ファイル:テンプレート:Country flag alias 中華民国|border|25x20px|テンプレート:Country alias 中華民国の旗]]台北大韓民国の旗ソウル、[[ファイル:テンプレート:Country flag alias フィリピン|border|25x20px|テンプレート:Country alias フィリピンの旗]]マニラ
  • オセアニア
ニュージーランドの旗オークランドオーストラリアの旗シドニー

アクセス

スカイトレイン

スカイトレインの「カナダ・ライン(Canada Line)」が、バンクーバーのダウンタウンへ約25分で接続している。また、ブリッジポート駅にて路線が分かれており、リッチモンド方面へ乗り換えることも可能である。料金は平日の始発から18:30までがゾーン制、平日の18:30以降ならびに土日祝日の全日が均一制である。 空港からバンクーバー市内は2ゾーンのため4.10ドル。均一制の時間帯は1ゾーン分の料金である2.85ドルが適用される。乗車券の有効時間は購入時より90分である。 空港島内の駅から出発する場合のみ、乗車券に加えて5ドルの割増料金が課せられるが、定期券、一日乗車券、回数券利用者はこの割増料金が免除される。これらの乗車券は駅の券売機で購入可能である。また、乗車券はスカイトレインの他路線、路線バス、シーバス等でも使用可能である。 同路線は、2010年バンクーバーオリンピックの開催に合わせて、その前年の2009年8月に開業した。それ以前はバンクーバーからは98 B-Lineという急行バスで空港東側にあるAirport Stationまで行き、そこから424番のバスに乗り換えなければならなかったが、98 B-Lineはカナダ・ラインの開業をもって廃止された。

路線バス

スカイトレイン同様、トランスリンクが運営している。スカイトレインが運行しない深夜には夜行バスN10が運行しており、バンクーバーのダウンタウンまで約30分。また南ターミナルへのアクセスとして、スカイトレインのブリッジポート駅からC92が連絡している。

長距離バス

Pacific Coach社がスクアミッシュ経由ウィスラー行きのSkyLink、およびビクトリア行きのVictoria Linkを2〜3時間おきに運行している。またQuick Coach Line社がワシントン州シアトル行きのQuickShuttleを運行している。

タクシー・リムジン

タクシーはメーター制で、ほかに行き先別固定料金制のリムジンが営業している。

事故

その他

国際線ターミナルとUSAターミナルの中間(二階チェックイン近辺)にある、先住民族の伝説をモチーフにした像は、旧20ドル紙幣(ポリマー幣に変わる前の最後の紙幣)の裏面に描かれている。

脚注

外部リンク