フィリオクェ

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聖霊発出論争における用語。ニカイア=コンスタンチノポリス信条では聖霊は「父から」発出するとされていたが,ラテン教会はこれに「フィリオクェ」 (子からも) の1語を加えた。この表現は5世紀以来スペインから全ヨーロッパに広がったが,9世紀以来東方教会の反論が強まったので,教皇レオ3世はこの教説の正当性を認めながらもこの語を信条から削らせた。 11世紀になってローマで再びこの語が信条に取入れられ,東西教会分裂の主因となった。この論争は一方では三位一体についての東西教会の考え方のニュアンスの違いによるが,それ以上に教会における権威の問題にかかわっており,現在この方面からの問題の解決が模索されている。

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