フォーミュラ1

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テンプレート:Infobox motorsport championship テンプレート:F1記事 フォーミュラ1Formula One英語発音: [ˈfɔːrmjulə ˈwʌn] フォーァミュラ・ン)は、モータースポーツカテゴリの1つであり、その世界選手権を指す場合もある。略称F1(エフ・ワン)。

F1世界選手権 (FIA Formula One World Championship) は、国際自動車連盟 (FIA) が主催する自動車レースの最高峰であり[1]、現在は4輪の1人乗りフォーミュラカーで行われている。

概要

1950年イギリスシルバーストン・サーキットで始まった。ヨーロッパアジア南アメリカ大陸北アメリカ大陸を中心に世界各国を転戦し、各レース毎の順位によって与えられる点数「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によってチャンピオンを決定する。[注 1]

Formula とは「決まり」「車両規定」を意味し、「Formula One」という表現には、いくつかある車両規定枠組(カテゴリ)の中でも一番上位、との、企画者側の思いや意味が込められている。[注 2][注 3]

F1に出場する車両には、タイヤシャシーエンジン等々、あらゆる部分に技術的な規定(テクニカルレギュレーション)があり、これに反する車両は出走が認められない[注 4] また、走行中のマナーなどの取り決め(スポーティングレギュレーション)もあり、違反した場合にはレース中の強制ピット通過やスターティンググリッド降格などのペナルティを課せられる。

かつては他のカテゴリー同様、1社のシャシーを複数のチームが使用することもあったが、現在ではコンコルド協定において、知的所有権を含め、過去2年のうちに参戦した他チームのシャシーを使用できないよう規定された。そのため、フォーミュラカー選手権としては唯一、全チームがオリジナルのシャシーを使用している[2]。また、FIAなどはマシンに関してコスト削減を試みており、少しでもコンストラクターの数を増やそうと考えているものの、フェラーリがテクノロジーの低下を示すとして拒否している[3]。そもそも、新規参入以前に参戦中のチームでさえ、油断できない状況であり、現にザウバーは2014年から2017年まで資金難に苦しみチーム力の低下を招き、2018年のフォース・インディアは(チーム代表の問題もあるが)チームの運営資金に左右されている状況である。また、マシンの複雑化に伴うコストの上昇やチームの運営費用の高騰で参入障壁自体が年々高くなっており、資金力のあるレッドブルなどの大口スポンサーとの契約やハースのような自己資金を常に用意できることが新規参入にあたっての絶対条件[4]となってしまっている。

ヨーロッパで広がった最高峰自動車レースのF1は、ヨーロッパにおいては非常に市民の熱狂を集めるスポーツの一つであり[注 5]、世界的に見ても、人気が高いスポーツと言える[注 6][注 7]。 ただし、近年ではレギュレーションの影響もあり、最盛期に比べ人気は低落しており[注 8]、例えば2014年の日本グランプリは15万人を初めて切ってしまった。ただ、他のスポーツに比べれば集客数は多い部類であり[注 9]、かつてのような熱狂は少なくなっているものの、根強いファンによって支えられている状況となりつつある。しかし景気後退によるスポンサーの撤退ないし縮小はF1の世界にも影響を与えており、開催国の面では開催料の見直しがないこともあり、現地のコース運営者の資金に依存する傾向が強まっている。また、チーム面では開催数が増えたこともあるがかつてに比べ資金面で左右される傾向が増えつつある[注 10]

開催国と開催数

イギリスイタリアでは、1950年以来継続して開催されている[注 11][注 12]。1960年代まではヨーロッパを中心に年間10戦前後で行われていたが、商業化と共に開催地域の拡大と開催数の増加が図られ、国々を転戦する興業一座という例えでグランプリ・サーカスと称されるようになった。

アメリカでは1970年代から1980年代にかけて開催が盛んになり[注 13]、日本でも1976年に初開催された(1977年に一旦中断するが、1987年に再開されてからは継続開催)。1990年代以降は参戦自動車メーカーが市場開拓を図るアジア地域での開催が以下の通り増えており、新規開催を求める国も増加の一方である。これはタバコ広告の禁止などの影響を含め、できるだけヨーロッパ以外の開催地を増やしてマーケットを拡大する意図があるものと見られている。シンガポールGPは2008年以降マリーナ地区でナイトレースとして毎年開催されており、欧米系のファンを中心に国内外の人気を集めている。

この他、タイやベトナムでも開催が検討されているが2018年現在未承認である。

1980年代からしばらくの間16戦前後で推移していた開催数は1990年代末から増加し、2004年に18戦、2005年に19戦、2012年はついに20戦の大台に乗った。こうした移動等で経済上の負担が非常に大きくなっているため、開催数を調整すべきという議論がされたが、2016年は史上最多の全21戦で開催された。2018年も再び21戦開催となる予定で、バーニー・エクレストンからフォーミュラワン・グループを買収したリバティメディアは、今後さらに開催数を増やしたいとしている[5]

近年は開催を断念した国や開催継続が危ぶまれる国が増加している。F1人気の低下による観客動員の減少が根拠として扱われることも多いが、それ以上に開催費用が負担に苦しんでいる[注 14]。ただでさえ、景気後退の影響で開催するための資金の確保に難航しているのに加え、FOMに対する開催料の支払いが増加傾向なため、2018年の時点ではイギリスとイタリアは2020年以降の開催について悲観的な意見を述べている[6][7]。実際、1国で2つのGPを開催するほどの人気を博していたドイツは、資金難で2015年と2017年にF1が開催されない事態に陥った。1999年のマレーシアGPを境にある程度のバックアップを受け、いくつかの新規GPが登場したものの、それらの国々も苦戦しており、そのうち韓国GPは資金難を克服できずに2013年で早くも無期限撤退、インドGPは2014年に休会したまま復活していない。マレーシアGPは2017年で開催を終了した[8]。2018年シーズンで開催されたGPのうち、2019年以降開催されない予定あるいはその資金が確保できなければ断念されるGPがいくつか存在し、現に2018年シーズンに復活したドイツGPはF1開催からの収益確保の交渉が失敗し、2019年の開催は行われない予定[9]となっている(だが、後述のマイアミGPの関係で見直される可能性もある)。仮に2019年以降も開催予定となっているGPでも、開催が事実上保障されているのはモナコGPぐらいで、カナダGPのような長期開催の契約が結ばれていても、時代情勢によっては休会される可能性もある。そのため、2018年あるいは2019年に契約更新を何年するかの交渉や判断の予定を念頭に開催しているGPも少なくなく、他も安泰とは言えないため、大半のGPが綱渡りの状況である。

1国1開催時代(2007-2018)

原則として1つの国で開催されるグランプリ (GP) は1シーズン中1回だけ(1国1開催)と定められている。しかし、様々な理由により複数回開催される例外がある。主な理由として、商業的見込みから人気ドライバーや人気チームを有するF1熱の高い国を重視する傾向が挙げられる。通常開催名は「国名+グランプリ」で表されるため、これらの例外では以下のような「別名」を使用している。

1997年は1国2開催がスペインGPとヨーロッパGP、ドイツGPとルクセンブルクGP、イタリアGPとサンマリノGPの3例行われた。極端な例としては、1982年アメリカで「アメリカ西GP」(ロング・ビーチ)・「アメリカ東GP」(デトロイト)・「ラスベガスGP」(ラスベガス)という1国3開催が行われた。

しかしながら、FIA2007年以降は1国1開催の原則を徹底する方針を示しており、同年から2014年までドイツGPはニュルブルクリンク(2007年、2009年、2011年、2013年)とホッケンハイム(2008年、2010年、2012年、2014年)で交互開催されたが、2015年はニュルブルクリンクの財政難により中止となった。2008年からスペインのバレンシアで行われたヨーロッパGPも2012年で終了し、2013年よりスペインでのF1開催はカタロニアのみとなった。2016年にヨーロッパGPがアゼルバイジャンで初開催されて復活したが、翌2017年からはアゼルバイジャンGPに名称を変更する。

また、2007年の日本GPが富士スピードウェイで開催されることが決まると鈴鹿サーキットが別名称での開催継続を要請したものの、原則もあってカレンダーから外れた。なお、鈴鹿サーキットに限らず、イモラでのサンマリノGPも2007年からは開催されていない。FOAバーニー・エクレストンは、2007年および2008年は富士スピードウェイで日本GPを開催し、2009年以降は鈴鹿と富士で隔年開催することを発表していたが、富士のF1撤退に伴い、2010年も鈴鹿で開催されることとなった。なお、2018年まで鈴鹿サーキットにて日本GP開催が決まっている。

1国複数グランプリ開催時代(2019-)

リバティメディアによりF1そのものが買収されてから配信体制が一新されたことに伴い、一国一開催も破棄することを以前から公言していた。実現が高いのはマイアミ市街地レースであり、テキサスのオースティンも続行可能と見られていた[11]。そして、現地のマイアミ市がF1開催を承認し、交渉が始まったため[12]、早ければ[13]2019年にマイアミグランプリが開催される予定であった。これに伴い、一国一開催の方針は事実上破棄されることとなったが、地元住民からの反対もあり2019年については実現せず、2020年以降の開催を目指すことになった[14]

チャンピオンシップ

各レース毎の順位によって与えられる点数「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によってチャンピオンが決定する。獲得ポイントの最も多い選手が「ドライバーズ・ワールド・チャンピオン」となる。過去には有効ポイント制を採用していた事もあった。車体製造者(コンストラクター)には2台までポイントが与えられその合計で「コンストラクターズ・ワールド・チャンピオン」が与えられる[15]

強力なターボ・エンジンと自然吸気 (NA) エンジンが混走した1987年には自然吸気エンジン搭載車のみでのチャンピオンシップが制定され、それぞれドライバーに与えられる「ジム・クラーク・カップ」、コンストラクターに与えられる「コーリン・チャップマン・カップ」と呼ばれたが、翌1988年、ターボ・エンジンの燃費規制が厳しくなり自然吸気エンジンとの戦力差が縮小され、1年限りで廃止された。その後、ターボ・エンジンは禁止になったが、2014年からパワーユニットにターボ・エンジンが内包される形で復活した。

基本的な競技の進行

フリー走行

金曜(モナコグランプリのみ木曜)に午前・午後の2回、土曜午前に1回、計3回の練習走行が設けられる。各マシンは過去のセッティングデータに基づいて開催サーキットの特性にある程度合わせて持ち込まれるが、実際に走行することによってドライバーの意見を反映させて微調整を繰り返す。また、参戦初年度のドライバーが過去に未体験のサーキットを走る場合、コースの習熟の意味も含まれている。近年ではマシンテストの回数を制限されているため、その代わりにフリー走行をマシンテストの場として利用したり、新しいパーツの評価を行ったりする場として活用せざるを得ない傾向にある。

予選

土曜午後に行われる。各車が一定時間内で自由に走行を行い、1周の最速タイムを競い合う。

2006年からは『ノックアウト方式』でスターティンググリッドを決定する。2018年は、20台が参加し以下のように進行する。

  • Q1(第1セッション)では、20台が18分間走行し5名がノックアウト、15名がQ2進出。16位から20位までが決定される。
  • Q2(第2セッション)では、15台が15分間走行し5名がノックアウト、10名がQ3進出。11位から15位までが決定される。
  • Q3(第3セッション)では、10台が12分間走行し、1位から10位までが決定される。

Q3で最速タイムを記録した者はポールポジションとなり、以降は各セッションのノックアウト順で整列する事になる。ただし、フリー走行等でのトラブルにより予選Q1に出走しない車両がある場合は、強制的にQ1の最下位扱いとして進行し、台数に応じてQ1のノックアウト者を減らす[16]

また、以下のような理由でペナルティを課されグリッド降格になる場合があるため、必ずしも予選結果順にスタートするとは限らない。

  • 決勝までに規定数以上[17]のパワーユニットコンポーネント交換[18]や本来連続使用するギアボックスの早期交換(6戦以内)を行った場合[19]、交換範囲に応じてグリッド降格。
  • 前戦やフリー走行及び予選中の危険走行に対するペナルティでの予選タイム変動(予選最速・全タイムの抹消(ノータイム扱い)[20]など)によるグリッド降格。
  • 15グリッド以上の降格ペナルティを科せられた場合は予選順位に関わらず、最後尾グリッドからのスタートが義務付けられる。複数のドライバーに15グリッド以上の降格ペナルティが科せられた場合は、ペナルティが適用された順に並べられる[21]

また、予選後にセッティング変更などを行うと予選の結果に関わらずピットレーンスタートとなる[22]。 さらに2011年からは107%ルールが再導入されており、予選Q1のトップタイムに対し自身のベストラップが107%より遅いドライバーは審議対象になり、出走許可が出なければ予選落ちとなる[23]

なお、タイムはマシンに搭載された無線装置により1/1,000秒単位まで計測される。まれに1/1,000秒まで同タイムのケースが見られるが、その場合には先にタイムを出したドライバーから上位グリッドに着く[24]。 だが、ノックアウト方式が導入された影響で、中下位チームがフロントロー入りすることが難しくなった。グリッドペナルティの影響で結果的にフロントローや上位スタートになる例は存在するものの、自力でそれを得ることは困難となり、当時とは予選方式が違うものの、1994年ベルギーGPのルーベンス・バリチェロや1998年オーストリアGPのジャンカルロ・フィジケラによる中堅チームによるポールポジション獲得という事例は過去の存在となってしまっている。

決勝

日曜午後に行われる決勝は、原則的に距離305kmを超える最も少ない周回数で争われる。また、レースが2時間を超えた場合は、その周回で打ち切られる。また、レース自体の時間が2時間を超えなくても途中赤旗中断があった場合、レーススタートから中断時間を含めて4時間を超えた場合、その周回で打ち切られる。例外として、モナコグランプリ市街地コースで行われることによる体力的・精神的負担などを考慮し、また平均速度が極端に遅く(他コースより60km/hほど遅い)競技時間が長くなってしまうことから、1967年から約260kmで争われている。また、ドライコンディション時に2時間を超えて終了したコースについては翌年から周回数を減らして行われる[25]。全車静止した状態からスタートを切り(スタンディングスタート)[26]、規定の周回数を最初に走破したドライバーが優勝となる。

その後の順位は走破した周回数とその時間により決まる。すなわち優勝者と同じ周回を走りきったドライバー、その次に1周遅れのドライバー、2周遅れ…という順で、それぞれの中で先にゴールしたドライバーから順位がつけられる。途中リタイヤして、最後まで走り切れなかったドライバーも、全体の9割以上の周回を走っていれば周回遅れとして完走扱いになる(例…60周で行われるレースなら54周以上走っていたら完走扱いとなる)。そのため、1982年のモナコGPのように『フィニッシュできなかったドライバーが表彰台』という珍事も起こり得る[27]

例) 2004年日本GP 53周
順位 ドライバー タイム/時間差 備考
1位 ミハエル・シューマッハ 1時間24分26秒985
2位 ラルフ・シューマッハ +14秒098
3位 ジェンソン・バトン +19秒662
4位 佐藤琢磨 +31秒781
11位 ヤルノ・トゥルーリ +1周
16位 ジャンマリア・ブルーニ +3周
ルーベンス・バリチェロ 38周でリタイヤ(+15周) (完走扱いではない)

レース後のリザルトによって、チーム・ドライバーにはチャンピオンシップポイントが加算される。2018年現在のルールでは上位10台にポイントが順位に応じて加算され、10位以上は「入賞」となる。

ピット

レース中はタイヤ交換などのためにピットに入る(ピットイン)。ピットで可能な作業は時代によって異なり、タイヤ交換の他にマシン微調整や破損したウイングの交換などを行うことができる。かつては給油も可能だったが、2010年からレース中にピットに入り給油することは禁止となっている。タイヤに関しても2007年からはレース中に2種類のタイヤを使用することが義務づけられた[28]ため、レース中のタイヤ交換は最低1回必ず行わなければならないが、その他については必ずしも行わなくても良い。現在ではコース上での追い抜きが難しくなったこともあり、このようなピットでの戦略(ピットインのタイミング・タイヤの種類の選択、以前は給油量など)がレースの勝敗を大きく左右する。

レギュレーションの変遷

自動車に関する技術の進歩とマシンの高速化による危険性の増加にともない、F1のレギュレーションは大小さまざまな変更がなされている。特に1994年サンマリノグランプリで起きた2件の死亡事故以後は、安全性向上のためのレギュレーションが多く施行された。この流れのレギュレーション変更には、主にスピードの低下を狙ったものと安全設備の設置を義務付けるものとがある。また、2000年代に入ってからは高騰したマシン開発費を抑制するための改定がたびたび施行されている。

マシン

1/1000秒単位の争いをドライバーが担っていた時代は終わり、2018年現在はマシンの性能で表彰台に乗れるかどうかが左右される時代になってしまっている。このため、前年度ワールドチャンピオンが予選Q2ノックアウトということも今では一切珍しくなくなってしまっている[29]。それでも、2005年日本GPのキミ・ライコネンによる逆転劇のようなレースも時折見られるが、性能をフルに発揮しやすい予選での順位の結果=決勝の順位となるケースが増えつつある。

他にも、グランプリ中途での新規開発により下位コンストラクターが逆転劇や上位陣を脅かす、ということも理論上はあり得なくはないが、テストの規制などによりマシン開発による劇的な性能向上が起きにくくなってしまったため、その時のシーズンでトップ3となったコンストラクターが結果的に表彰台を独占することが慣例化してしまっている。このため、F1の人気低落の一因となってしまっており、ヨーロッパのグランプリでは決勝の空席も珍しくない。

ドライバー

F1ドライバーになるためには、FIAが発給するモータースポーツライセンスの最上位クラスである「スーパーライセンス」を所持していなければならない。発給を受けるためには、FIAグレードAライセンス(国際A級ライセンス)を所持していることを始め年齢や自動車運転免許の所持などの5つの条件を満たす他、過去のF1参戦歴または下位カテゴリーでの成績に関する条件に1つ以上該当している必要がある。

近代ではドライバーの低年齢化が著しく進み、2014年にはマックス・フェルスタッペントロ・ロッソ)が史上最年少の17歳でF1のフリー走行をこなし、翌年フェルスタッペンはレギュラー契約を結んでF1デビューを果たした。しかしこれがきっかけでドライバーの低年齢化に対する議論が巻き起こり、運転経験が少ないドライバーのデビューに苦言が呈された。その結果FIAはスーパーライセンスの発給規定を変更することになり、2016年以降は18歳未満のドライバーはF1への出場が認められなくなった(詳細はスーパーライセンスマックス・フェルスタッペンを参照。)。

ペイドライバー

ペイドライバーとは、実力が伴わないにも関わらず持ち込み資金やスポンサーの協力で契約するドライバーの俗称である。

「金でシートを買った」などと悪名高い存在と言われることも多く、セバスチャン・ベッテルが「ペイドライバーは動く障害物だ」や「カーティケヤンはきゅうり」などと発言したこともある。1990年代からこの種のドライバーはまったく珍しくなかったが、資金の高額化によりパストール・マルドナドランス・ストロールなど数十億円にも及ぶ資金(後述)でシートを用意されるドライバーも存在する。井上隆智穂はかつて「F1はビジネスだから、ボクみたいな技術でも金さえ払えばF1ドライバーになれる」と発言している。それに伴い、近年はロバート・クビサのようなF1に復帰や参戦できるだけの実力を持ったドライバーであっても起用されない問題もあり、懸念の声が挙がっている。ただし、ヘイキ・コバライネンティモ・グロックのような優勝・表彰台経験もある20代後半の中堅ドライバーやヤルノ・トゥルーリルーベンス・バリチェロなどの30代後半のドライバーになってくると前年にとび抜けた成績を積んでいない限り[30]、チームへの残留や有力チームにスカウトされることは難しい状況である。現に2010年以降のコバライネンやグロックはマシンの戦闘力も影響し入賞圏内争いが出来ず低迷。チームの資金難の影響もあってペイドライバーに押し出される形でF1を去ることとなった。一方で2011年シーズンを出走したトゥルーリやバリチェロの場合、この年の成績が芳しくなかったこともあるが、年齢的に限界が来ていると判断され[31]、2人とも持参金を持ち込んだヴィタリー・ペトロフとブルーノ・セナによってシートを喪失したため、年齢による問題で結果的にF1を去ったケースも少なくない。

ただし、実際のところほぼすべてのドライバーが(金額の差はあるが)自身のスポンサーを持ち込んでおり、ドライバーごとのレーシングスーツやヘルメットに個人スポンサーを掲載していることがほとんどである。逆にスポンサーも資金も持たずに契約したドライバーは非常に少数で、小林可夢偉[32]ロベルト・メリ[33]など数えるほどしかおらず、これらは稀なケースである。そのため、広義の意味では「持参金を持ち込む」ドライバーとなるが、狭義の意味では「目立った実力・実績を持っておらず知名度が低い」「(資金的に苦しいチームへ)極端に高額な資金を持ち込んで契約する」ドライバーが「ペイドライバー」として扱われる。

近年ではレギュラードライバーにはある程度実績・実力のあるドライバーを起用しながらも、ペイドライバーをテストまたはリザーブドライバーとして契約することで資金を得るチームも多く見られている。いずれも決勝を走ることは基本的になく滅多に表に出ることがない立場のため、明らかに資金源として契約したような下位カテゴリーで目立った実績が無い無名ドライバーが所属することがあり、「預金口座開発ドライバー」などと揶揄される。かつてはレギュラードライバー候補がステップアップのために[34]、もしくはレギュラーの座を失ったドライバーが実績や開発能力を買われて[35]テストまたはリザーブとして所属するのが基本だったこともあり批判の対象となっている[36]

また2015年には「ペイドライバーが、より高額な資金を持つ別のペイドライバーにシートを奪われる」という事態が発生した。これはザウバーに契約を破棄されたギド・ヴァン・デル・ガルデの告訴により発覚したものである。ヴァン・デル・ガルデは1度は契約を結んだにも関わらず、ザウバーがマーカス・エリクソンフェリペ・ナッセと契約を結んだため、押し出される形で失ったシートの返還を求め告訴し、裁判で勝訴した。最終的にはヴァン・デル・ガルデがザウバーからの違約金を条件に出走を諦めることで和解したが、一時は2つの枠に3人のドライバー(ヴァン・デル・ガルデ、エリクソン、ナッセ)が存在するという混乱を生んだ。更には前年からの契約期間が残っていたエイドリアン・スーティルも似た経緯で同年のシートを喪失していたことが判明し、スーティルの場合は賠償金の支払いのみを求めて裁判で勝訴している。なお、この4人がどのような順番及び内容で契約していたのかは不明であり、一説ではエステバン・グティエレスジュール・ビアンキとも契約を結んでいたとされる(詳細は「ザウバー#ドライバー多重契約騒動」を参照)。

ただし、必ずしも能力の低いドライバーがペイドライバー、ということはなく、実力があっても本人の意にそぐわない形で資金を持ち込んでシートを得るドライバーも存在する[37]。これはF1だけに限ったことではなく他のモータースポーツでも普通にみられることではあるが、F1の場合は特に資金が高額のため批判の対象になることが多い。一方で持ち込み資金の不足やスポンサーの経営状況によりシートを失うケースもあり、実際の例として2016年に参戦予定だったマルドナドは自身のスポンサーであるPDVSAが、ベネズエラの石油価格の下落による経済・政治情勢が不安定なことによりシート料を払うことができず、チームとの契約が破談しマルドナドはシートを失っている。

実際にペイドライバーとして扱われながらも好走を見せたドライバーも少なからずおり、以下は活躍したペイドライバーの一例。

  • アンドレア・デ・チェザリスフィリップモリスマールボロ)の重役の息子だったため、同社の強力なスポンサードを受けて参戦していた。「クラッシュ・キング」「サーキットの通り魔」などの不名誉な異名もとったが、たびたび好走を見せ、1991年には新参チーム・ジョーダンのランキング5位に貢献した。最終的にはキャリア15年で延べ12チームに在籍し長きに渡ってドライブしていた。
  • ペドロ・ディニスは父親のブラジル有数の実業家・アビーリオ・ディニスの支援を受け、パルマラットやブラジルの多数の食品関連会社のスポンサードを受けていた。当初は「国際F3000で目立った実績を残していないが、F1に出場させるために所属チームごとF1デビュー」「ドライビングコーチが同伴」などスポンサーマネーの豊富さと実力不足を露呈していたが、移籍してオリビエ・パニスデイモン・ヒルミカ・サロジャン・アレジといった実力あるドライバーと組むうちに自身も実力を付け、時には彼らチームメイトよりも予選で上位に入るなど注目を集めた。キャリア終盤にはただのペイドライバーから「十分な実力を備え、おまけに莫大な資金源も抱えるドライバー」へと評価も変わっていった。
  • セルジオ・ペレスカルロス・スリム・ヘルの関連会社から多額の支援を受けており、荒いドライビングが多かったにも関わらず、2013年に当時トップチームであったマクラーレンと契約を結んだことを揶揄された。しかし、前年所属したザウバーでは一度の2位表彰台と二度の3位表彰台を獲得[38]、マクラーレンのシート喪失後に移籍したフォース・インディアでは、複数の表彰台に加え安定したドライビング[39]を見せ、2018年アゼルバイジャングランプリで自身8度目の表彰台を得た結果、メキシコ人ドライバーとしては最多表彰台獲得数となるなど、高い評価を受けている。
  • パストール・マルドナドは前述のようにベネズエラ政府のバックアップ及びPDVSAから40億円近い資金を持ち込んだことで知られている。ただし、マルドナドは前年にGP2のタイトルを獲得しており、仮に資金がなかったとしてもシートに見合う実績はあった。事故によるリタイアが多く、ジャンプスタートを犯してしまうなどミスも目立ったが、時折予選で上位を獲得したり決勝でも上位を走ることがあり注目を集め、2012年スペインGPでは明確なペイドライバーとしては数少ないPP獲得・優勝を果たすなど、記録だけで言えば「史上最速のペイドライバー」である。
  • ランス・ストロールはカナダ有数の実業家の父親・ローレンス・ストロールが82億円の資金を提供したことで、ウィリアムズのシートを獲得。2016年のヨーロッパF3のタイトルを得るなどのフォーミュラカーというジャンルの経験は積んでいたものの、マルドナドのような直下のカテゴリにあたるGP2などの経験や実績がなかったため、かつてウィリアムズに在籍していたジャック・ヴィルヌーヴからは実力を酷評され、メディアからもその実力を疑問視された。加えて大規模なプライベートテストやウィリアムズのシミュレーターの独占利用など父親の資金をデビューのためにフル活用したことも「ペイドライバー」としての印象を強めた[40]。しかしデビューシーズンでの3位表彰台獲得[41]に加え、ランキングでチームメイトの大ベテランフェリペ・マッサにわずか3ポイント差で続くなど予想を上回る活躍を見せ、再評価されることとなった。

レースイベント

各年毎の結果は下記囲み内のリンクを参照。

また、各グランプリの年別の勝者などについては、F1選手権レースの一覧から各グランプリ別の記事を参照。

テンプレート:F1世界選手権


追加決定のレース

今後、選手権に追加されることが決定しているレース

  • なし

追加の検討がなされたレース

F1選手権への追加の検討が一度でもなされたレースイベントは以下。

Formula One Paddock Club

F1を代表するグランプリの1つであり毎年世界中のセレブリティーが訪れることでも有名なモナコグランプリをはじめ、各グランプリに「Formula One Paddock Club」と呼ばれる特別観戦エリアが設定されている。「Formula One Paddock Club」は、各国の有力者や文化人などのいわゆる「セレブリティー」が訪れるなど、単なるスポーツ観戦の枠を超えた社交場の1つとして提供されている。

この事は、F1がヨーロッパの文化や社交に根付いていることを象徴しているのみならず、高い入場料金が設定されている上、その多くがF1に多額の資金を注入している自動車メーカーやスポンサー向けに提供されていることから「多額の資金が投下され、商業化が進む近年のF1を象徴している」という指摘もある。

F1などのオープンホイールを題材とした作品

実写映画・ドラマ
マンガ・アニメ
ゲーム
音楽
小説

日本におけるテレビ・インターネット中継

現在

2017年現在は地上波での中継は行われておらず、CS放送及びインターネット配信のみが行われている。

CS放送

フジテレビNEXT」で全戦生中継(金曜フリー走行、土曜フリー走行、予選、決勝)で放送している。今宮純川井一仁が現地のスタジオで、フジテレビのスタジオにいる実況アナウンサーともう1人の解説者(森脇基恭熊倉重春など)と共に中継を行っている。

インターネット

スポーツライブ配信サービス「DAZN」で全戦生中継(金曜フリー走行、土曜フリー走行、予選、決勝)を行っており、さらにオンボードカメラ映像や下位カテゴリのF2GP3の各セッションと決勝の生中継配信と関連番組の配信も含めて、小倉茂徳中野信治などの実況、解説で日本語で中継を行っている[45][46]。なお、PCやスマートフォンのみならず、テレビでの観戦も可能である。

1986年以前

1976年のF1世界選手権イン・ジャパンと1977年の日本GPTBSが中継し、その後1986年までは、TBSがダイジェスト形式で放送を行っていた。また、カーグラフィックTV(当時はテレビ朝日、後のBS朝日)でも全戦をダイジェスト形式で放送を行っていたこともある。

1987-2011年

1987年から日本GPが復活することや中嶋悟のフルタイム参戦に伴い、フジテレビは日本GPのみを中継できる権利を購入しようとFIAにかけあった。しかし、FIAの放映権販売の方針として、一つのグランプリだけを売ることをせず、すべてのグランプリの放映権を一括で購入させる方式をとっていた。そのため、フジテレビはある意味においてはやむなく独占中継権を取得した。放映権料は30億といわれた。同局はその際、日本GPの冠スポンサー(名称は「フジテレビジョン日本グランプリ」)にもなり、23年間冠スポンサーを継続したが、リーマンショックに端を発した不況の煽りを受け、2010年冠スポンサーの座を辞した。

なお、1991年日本GPは日曜日の20時からというゴールデンタイムにテレビ放送された。バブル景気下における未曾有のF1ブームの上に、日本人初のレギュラードライバーの中嶋悟の最後の日本GP、セナとマンセルのタイトル争いといった要素が影響し、すでにレース終了から5時間以上が経ってからの録画中継という形にもかかわらず、20.8%(中部地域では27.4%)の高視聴率をマークした。

2012-2015年

1987年から25年放送されてきた地上波放送がスポンサーの減少などの理由で終了し、BSフジでの放送に移行されることになった。CS放送(フジテレビNEXT)での全セッション生中継はそれまでと同様に継続された。

2014年、インターネット視聴サービス「フジテレビNEXT smart」でも生中継を開始。地上波(関東ローカル)で数戦ごとにまとめたダイジェスト番組が放送された[47]

生中継

F1日本グランプリは日本国内で開催されるにも関わらず、F1と同じくフジテレビ系列が放送する日本中央競馬会の日曜日のメインレースと時間帯が重なるため生中継ができず、日本国外では生中継が行われながら開催国では同日夜のゴールデンタイム・プライムタイムでの録画放送しか見られないと言う状況が長年続いていた。1994年のパシフィックGPが日本国内開催のF1グランプリレースとして初めてフジテレビ系列で生中継されたが、この時はレーススタート時間が12時30分であったことで、中央競馬中継とのバッティングが避けられることによって実現したものであった。しかしその後も長く、日本国内開催のF1グランプリレースが地上波で生中継されることはなかった。

2005年に、フジテレビが放送を開始して初めて日本GPの地上波生中継が実現した。ファイナルラップでマクラーレンキミ・ライコネンルノージャンカルロ・フィジケラを追い抜くという、1位と2位の逆転劇があったことなどにより平均視聴率10.3%(関東地区)とまずまずの結果を残したことから2006年以降も地上波生中継が継続された。

2007年9月30日の日本GPは日本中央競馬会のGI競走スプリンターズステークスと重なることからどうなるか注目されたが、日本GPの生中継は13時10分 - 15時15分(最大延長15時35分まで)となり、レギュラーの競馬中継時間と一部重なることになるが、F1・競馬両レースを生中継するにはほぼ問題ないスケジュールとなった。しかし日本GPが雨の影響でレース時間が延長になり、15時35分までF1が中継され、トップ3記者会見のカット、また競馬もパドックや本馬場入場のカットなどの影響があった。

2009年もGIスプリンターズステークスと重なったが、スプリンターズステークスの発走時刻を通常のGI発走時刻より5分遅く15時45分とすることで回避が図られた。

2010年は日本GPのレーススタート時刻が15時に変更され、中央競馬中継(みんなのKEIBA)と時刻が被ることとなったが、中央競馬中継のための規約の関係上、みんなのKEIBAを放送休止にはできないため、日本GPは16時からの録画放送に変更となった。

海外グランプリではカナダGPブラジルGPなど南北アメリカで開催されるレースが時差の関係から生中継されていたが、1992年のメキシコGPとカナダGPは生中継ではなく、月曜朝(録画放送)・月曜深夜(ダイジェスト)の2回放送されていた。また、1999年と2006年のオーストラリアGPが生中継で放送されている(2006年は残り3周あたりから生中継)。ヨーロッパにおいて開催されるレースは、レース時間が日本におけるゴールデンタイム、プライムタイムと重なり、その時間帯に相応しい高い視聴率が望めないために地上波での生中継は行われることはなかった。

CS放送

CS放送は全戦生中継(金曜フリー走行、土曜フリー走行、予選、決勝)で、地上波とは別の実況・解説者にて放送という形態をとった。今宮純川井一仁が現地のスタジオで、フジテレビのスタジオにいる実況アナウンサーともう一人の解説者(森脇基恭熊倉重春小倉茂徳など)と共に中継を行った。(2018年現在では一部のグランプリ以外は現地でなくフジテレビのスタジオに実況アナ・全ての解説者が揃うという形態)なお音声切り替えにより、解説、実況のない現地の音声のみで楽しむことができる。

2016年 -

2016年 - 2022年のアジアでのF1放映権をFOXスポーツが獲得しており、日本でF1中継が継続されるかが注目されたが、2016年2月にフジテレビが放映権を獲得したと発表した。しかし、FOXからの購入というかたちでの獲得だったため、契約上BSフジでの放送は不可能になり(ただし、日本GPのみBSフジで録画放送された)、中継はCS放送のみとなった。

インターネット中継

-2015年

インターネットでの中継配信は2013年にソフトバンク傘下のTVバンクとイギリスのZume Motor Racingが「Formula 1 on Zume」としてパソコン及びiPad向けに2013年7月よりサービスを開始[48]、国際映像だけでなくオンボードカメラやピットレーンの映像も切り換えられる形で提供していたが、2013年シーズン限りでサービスを終了した。2015年までは「フジテレビNEXTSmart」単独契約でも試聴可能だったが、2016年からは前述の放映権の変更に伴い、CS契約者のみがネットでも見られる形に変更されている[49]

2016年-

2016年8月からは、イギリスのパフォーム・グループがスポーツライブ配信サービス「DAZN」の日本でのサービスを開始。F1の全セッション及びオンボードカメラ映像、下位カテゴリのF2、GP3の生中継配信と関連番組の配信を日本語で実施している[50]ChromecastやAir Stick 4Kといったキャストデバイスを使えば、テレビ画面で視聴することも可能である。[51]

脚注

注やトリビア
  1. なお、FIAが主催する四輪自動車競技の世界選手権は、F1の他、世界ラリー選手権 (WRC)、世界ツーリングカー選手権 (WTCC)、世界耐久選手権 (WEC)、フォーミュラE世界ラリークロス選手権 (WorldRX)がある。
  2. 北米圏ではインディカー・シリーズが頂点だ、とする独自の位置づけ意識、系統分類方法が存在する。アメリカでは、F1は「オープン・ホイール(「露出した車輪」の意)」と呼ばれる。
  3. FIAが定めるクラスはF1以外にもフォーミュラ2 (F2)、フォーミュラ3 (F3)、フォーミュラ3000(F3000、2005年よりGP2、現在はF2)などがある。なお、日本にはF3000から発展した独立カテゴリー「スーパーフォーミュラ(SF)がある。
  4. かつてはタイレルP34のような6輪も認められていたが、1983年以降は4輪の1人乗りフォーミュラカーに限られている。
  5. ヨーロッパで人気のあるスポーツとしては他にもサッカーなどが挙げられる。
  6. オリンピックFIFAワールドカップ
  7. 1,000馬力超とも言われたターボエンジン搭載のモンスターマシンを操るスーパーライセンスを保持するF1ドライバーは「F1パイロット」とも別称され尊敬されていたが、近年は安全面や環境面への配慮や資源・コストの節約などの理由からパワーをはじめとしたスペックが抑えられているため、あまりパイロットという呼称は使われなくなりつつある。
  8. F1:世界的にテレビ視聴率が大幅に低下F1-gate.com, 2014年6月11日
  9. 2006年の競馬の有馬記念の入場者数が、名馬ディープインパクトの引退レースだったにもかかわらず約11万人となっている。
  10. 全戦数は増える一方でコンストラクターの資金繰りは悪化の一途をたどっており、多くの弱小ないし新興チームが撤退を余儀なくされるケースも多く見られる。
  11. イタリアはイモラ開催の1980年以外はモンツァでの開催。
  12. その次に開催数が多いフランスは1955年と2009年以降未開催となっていたが2018年に復活し開催された。
  13. 1982年にはロングビーチ市街地コース(アメリカ西GP)、デトロイト市街地コース(アメリカ東GP)、ラスベガス市街地コース(ラスベガスGP)の3戦が開催された
  14. マレーシアGPが終了したのは人気の低迷のほかに、開催コストの増大(1999年の初回開催時に比べて約10倍)に耐えられなかったからである。
出典など
  1. その影響で、「F1」はモータースポーツ以外にも、パワーボートアメリカズカップを「海のF1」、レッドブル・エアレース・ワールドシリーズを「空のF1」、ボブスレーを「氷上のF1」と称するなど、トップカテゴリーの代名詞として使われることがある。
  2. ローラダラーラなどのシャシーメーカに製作を依頼することは可能だが、その場合もそのシャシーを他チームと共用することはできない。
  3. 【F1】 フェラーリ会長 「リバティメディアの態度は変化してきた」 f1-gate.com 2018年5月6日配信 2018年5月11日閲覧
  4. イルモア、2021年のF1参入に否定的 「スポンサーがつかなければ無理」”. F1-Gate.com (2017年11月23日). . 2018閲覧.
  5. 【F1】 2019年以降に年間22戦以上のレース開催を目指す”. F1-Gate.com (2017年6月6日). . 2017閲覧.
  6. 「F1イギリスGPの消滅は英国モータースポーツ産業にとって大打撃」”. F1-Gate.com (2018年1月14日). . 2018閲覧.
  7. モンツァ・サーキット 「F1イタリアGPの将来は決して安泰ではない」”. F1-Gate.com (2018年1月24日). . 2018閲覧.
  8. マレーシアGPが今季開催で終了、19年の歴史に幕。2018年F1は21戦のカレンダーに”. AUTOSPORTweb (2017年4月7日). . 2017閲覧.
  9. 収益確保に苦戦していたホッケンハイム、2019年のドイツGP開催を断念”. AUTOSPORTweb (2018年7月2日). . 2017閲覧.
  10. アゼルバイジャンでは重複するF1のレースが無く、「アゼルバイジャンGP」の名称でも開催が可能だったが、開催初年度の2016年のみ「ヨーロッパGP」の名称を使用した
  11. 2019年のマイアミ市街地レースに現実味 ja.espnf1.com 2018年5月3日配信 2018年5月4日閲覧
  12. マイアミGP実現で法廷闘争の可能性も? 市長は万全の住民対策を約束”. motorsport.com (2018年5月30日). . 2018閲覧.
  13. 13.0 13.1 “【F1】 マイアミ、2019年のF1開催計画を承認…日本GPの継続に影響?”. F1-Gate.com. (2018年5月11日). https://f1-gate.com/liberty-media/miamigp_42456.html . 2018閲覧. 
  14. 14.0 14.1 “F1マイアミGP、2019年のレース開催を断念”. F1-Gate.com. (2018年7月24日). https://f1-gate.com/liberty-media/f1_43850.html . 2018閲覧. 
  15. コンストラクターにはチームと言う意味合いは含まれて無いが、2005年現在ではレギュレーションに『チームと車体製造者は同一でなければならない』と記載されており、ルール上は同様の意味合いとなっている。
  16. 2015年オーストラリアGPではマノー・マルシャの2台が予選Q1に出走しなかったため、Q1ノックアウトは3台(16-18位)。
  17. 2018年からエンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは年間3基、バッテリー、電子制御装置、MGU-Kは年間2基。
  18. 1つ目のコンポーネントの場合10グリッド、2つ目以降は5グリッド。
  19. 5グリッド
  20. 例外として特定のコーナーにおいて、4輪全てが縁石を越えた場合は当該周回で出したタイムが無効になる。
  21. 2017年に規定数を超えたパワーユニットの交換によるグリッド降格が頻繁に発生したため、翌2018年から導入された。 【F1】 パワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを小変更”. F1-Gate.com (2017年12月7日). . 2017閲覧.
  22. 2012年アブダビGPでのセバスチャン・ベッテルのように作戦上ピットレーンスタートを選択する場合もある。
  23. 審議時には「フリー走行でのタイム」「今シーズンのレースの走行ペース」などといった要素が考慮されている。またマシントラブルやアクシデントで走行できず予選ノータイムや107%を超過するタイムとなった場合も審議対象となるが、その場合は「例外的な状況」という名目で出走できるケースが多い。
  24. 1988年日本グランプリでは予選5位のタイムが1分43秒693で2名並び、先にタイムを出したネルソン・ピケが5位、中嶋悟が6位になった。また1997年ヨーロッパグランプリではトップ3名が1分21秒072の同タイムで並び、タイムを記録した順でポールポジションからジャック・ヴィルヌーヴミハエル・シューマッハハインツ・ハラルド・フレンツェンの順でグリッドに着いた。
  25. フェニックス市街地で行われたアメリカGPが代表例(1989年では75周で優勝タイム2時間1分33秒133、翌1990年では72周に変更)。
  26. ただし、雨天時などスタンディングスタートで行うリスクが高いと判断された場合は、セーフティカーの先導によるローリングスタートが行われる場合もある。
  27. 優勝者と同一周回内でチェッカーフラッグを受けたドライバーがいなかったため。ちなみに、このとき2位・3位になったディディエ・ピローニアンドレア・デ・チェザリスは、共にファイナルラップ中にガス欠を起こしリタイヤしている。
  28. コンパウンド(硬さ)は全部で7種類ありそのうちの3種類がグランプリ毎に指定され、3種類のうち最低2種類を決勝レース中に履かなければならない。雨天時はレインタイヤになるのでこの制限はない。
  29. セバスチャン・ベッテルは2013年度ワールドチャンピオンであるにもかかわらず、2014年度はチームメイトに負けた上Q2でカットされたグランプリがある。
  30. 近年はマシンの性能に左右される面があるとはいえ、ミハイル・シューマッハは2010年に復帰してから2012年で引退するまでの間、精彩を欠き解任騒動まで噴出したのに対し、ライコネンは2012年に復帰してから2014年以外のシーズンにおいて優勝を含む表彰台を複数獲得し、チームからも残留を求める声があるなどの実例が存在する。
  31. 1993年の当時38歳のアラン・プロストの引退に象徴されるように近年は38か39歳が節目として扱われることが多い。
  32. ザウバー在籍時、オーナーのペーター・ザウバーは小林が資金を持ち込んでいないと明言している。“ザウバー 「小林可夢偉は実力でF1にいる」”. F1-Gate.com. (2010年10月8日). http://f1-gate.com/sauber/f1_9428.html . 2010閲覧. 
  33. メリ自身が自分にスポンサーが無いことを明言している。“メルヒ、シート維持にはスポンサーが必要”. ESPN F1. (2015年3月11日). http://ja.espnf1.com/manor/motorsport/story/193971.html . 2015閲覧. 
  34. バルテリ・ボッタスケビン・マグヌッセンストフェル・バンドーンなど。
  35. ルカ・バドエルマルク・ジェネペドロ・デ・ラ・ロサなど。
  36. “知名度の低いドライバー起用に非難集中”. F1-Gate.com. (2015年3月26日). http://ja.espnf1.com/forceindia/motorsport/story/195621.html . 2017閲覧. 
  37. 7度のチャンピオン経験者であるミハエル・シューマッハも、デビュー戦はメルセデスのスポンサー資金提供を受けたことでシートを確保し、2度のチャンピオン経験者のフェルナンド・アロンソもサンタンデール銀行のスポンサードを受けている。
  38. これはザウバーに所属した歴代ドライバーの中で最高位、最多回数である
  39. 特に完走率が非常に高く、2017年までの4年間では、93.5%(決勝に進出した78戦中73戦完走)という記録を誇る。
  40. “ランス・ストロールの父、息子のF1デビューを82億円を投じてお膳立て”. F1-Gate.com. (2016年11月5日). https://f1-gate.com/lance-stroll/f1_33686.html . 2017閲覧. 
  41. 当時3強と呼ばれるチーム以外では唯一の表彰台獲得。
  42. 42.0 42.1 F1デンマークGP、2020年のF1初開催にむけて前進”. F1-Gate.com (2018年1月11日). . 2018閲覧.
  43. ハノイで20年からF1開催か [社会 - VIETJOベトナムニュース] 2018年03月14日配信 2018年5月4日閲覧
  44. 日本での発売は、当初コードマスターズの日本法人が行っていたが、日本法人の廃止に伴い、2015年発売分からユービーアイソフトに移管している
  45. F1やプロ野球 横浜・広島も。月額1,750円のスポーツライブ配信「DAZN」開始,AV Watch,2016年8月23日
  46. DAZN、F1解説に小倉茂徳を起用,F1-Gate.com,2016年8月24日
  47. 3年ぶり! フジテレビF1地上波に復活”. AUTOSPORT web (2014年5月9日). . 2015閲覧.
  48. F1の国際映像やオンボード映像をライブ配信する「Zume」,AV Watch,2013年7月26日
  49. 2016年フジテレビF1のネット配信は、放送契約者限定に,AV Watch,2016年3月11日
  50. F1やプロ野球 横浜・広島も。月額1,750円のスポーツライブ配信「DAZN」開始,AV Watch,2016年8月23日
  51. 《2018年版》F1放送を見る3つの方法、テレビ・ネット配信サービスの比較とまとめ,formula1-data.com,2018年1月29日

関連項目

外部リンク

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