フランクフルト空港

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フランクフルト空港(フランクフルトくうこう、ドイツ語: Flughafen Frankfurt am Main)は、ドイツフランクフルト・アム・マインにあるドイツ最大規模の国際空港である。空港コードFRA/EDDF

概要

ヨーロッパでは、ロンドンヒースロー空港パリシャルル・ド・ゴール空港と並ぶ大規模空港であり、世界における国際線の重要なハブ空港のひとつでもある。空港の運営はフラポート株式会社(Fraport AG)が行っている。

ドイツのフラッグ・キャリアであるルフトハンザドイツ航空がメインハブ空港として使用している。しかし当空港の受け入れ能力不足のため、ミュンヘンミュンヘン空港にも輸送を振り分けている。

当空港の半径2000km以内にヨーロッパ・地中海沿岸諸国の主要都市の多くが収まるという立地条件もあって、日本から欧州へ移動する際にも、主要な玄関口のひとつとなっている。首都圏からは羽田空港及び成田空港関西圏からは関西国際空港中京圏からは中部国際空港との間で直行便が運航されている。いずれも運航会社はルフトハンザドイツ航空であり、日系キャリアと共に日本の三大都市圏からEU域内への旅客運送を支えている。

歴史

ライン=マイン空港およびライン=マイン空軍基地として1936年に開設された。第二次世界大戦中は、ベルリンテンペルホーフ空港に次ぎ、ドイツ第2の空港として活躍した。戦後はベルリン空輸で西ドイツ政府の主要な輸送基地として使われた。

フランクフルト空港が国際的なハブ空港として使われるようになるのは、1972年に乗客用の新ターミナル(現在のターミナル1)が開設されてからである。

構造と機能

当空港には2つの旅客用ターミナルがあり、回廊、新交通システム(スカイライン)、バスで連絡されている。

ターミナル1

ターミナル1は1972年3月14日にオープン。A,B,Cの三つのコンコースがある。スターアライアンス各社はこのターミナル1に発着する。ルフトハンザはコンコースA、全日本空輸はコンコースBを使用している。

コンコース A

コンコース B

コンコース C

ターミナル2

ターミナル2は1994年10月24日にオープンした新しいターミナルである。D,Eの二つのコンコースがある。日本航空はコンコースDを使用している。

コンコース D

コンコース E

アクセス

フランクフルト市内と空港間は鉄道によって結ばれている。フランクフルト空港近距離駅遠距離駅の2つが存在する。

フランクフルト空港近距離駅

フランクフルト空港近距離駅はターミナル1、コンコースBの地下に位置する。フランクフルト中央駅までS-BahnS8(ヴィースバーデン中央駅-マインツ中央駅-当駅-フランクフルト中央駅-ハーナウ)、S9(ヴィースバーデン中央駅-マインツ-カステル-当駅-フランクフルト中央駅-ハーナウ)が利用可能である。昼間時間帯は15分おきに発車する。24時間運行しているが、夜間は運転間隔が長くなる。フランクフルト中央駅からは市内交通へ乗り換えが可能である。交通連合乗車券が利用可能であり、市内までの利用であれば長距離列車よりも安価である。

フランクフルト空港遠距離駅

フランクフルト空港近距離駅に隣接して位置し両者は連絡通路で結ばれている。ケルン-ライン=マイン高速線の一部としてドイツ各地とICEやICで結ばれている。

利用状況

ファイル:Fraport Anreise modalsplit 2006.png
modal split of transport means of departing passengers in 2006

当空港からの発着先は、現在のところロンドンのヒースロー空港からの発着先より多い。しかし旅客の輸送量では依然としてヒースロー空港が優位にあり、当空港はこの点でパリのシャルル・ド・ゴール国際空港に並んでいる。2003年にフランクフルト空港を使用した旅客は48,351,664人に上るが、ヒースロー空港では63,487,136人、シャルル・ド・ゴール空港では48,220,436人である。

航空機の移動に関しては、同年当空港を発着した航空機は458,865機でヨーロッパ第3位である(シャルル・ド・ゴール空港で515,025機、ヒースロー空港で463,650機)。貨物輸送では、当空港の扱い量は1,548,014トンでヨーロッパ第2位である(シャルル・ド・ゴール空港で1,723,700トン、ヒースロー空港で1,300,420トン)。2001年の同時多発テロ以降、貨物取扱量や旅客数は一時減少したが現在は再び増加傾向である。この為、当空港の処理能力は限界に達しつつある。

旅客数 貨物取扱量(t) 航空郵便取扱量(t) 航空機発着回数
2011 56,443,657 2,169,304 82,314 487,162
2010 53,013,771 2,231,348 76,445 464,432
2009 50,937,897 1,837,054 80,174 463,111
2008 53,472,915 2,133,293 90,346 485,783
2007 54,167,817 2,095,293 95,168 492,569
2006 52,821,778 2,057,175 96,889 489,406
2005 52,230,323 1,892,100 99,437 490,147
2003 48,351,664 1,548,014 126,726 458,865
2000 49,369,429 1,589,428 141,011 458,731
1990 29,631,427 1,176,055 152,317 324,387
1980 17,664,171 642,850 91,918 222,293
1970 9,401,842 327,323 59,353 195,802
1960 2,172,494 46,910 11,875 85,257
1950 195,330 3,652 1,616 13,076

出典

拡張

ファイル:Frankfurt-Main Airport Map DE.png
拡張計画。左上の北西滑走路は2011年より供用。

近年、利用者が増加傾向にあり、現状のままでは2020年に第1、第2ターミナルだけでは増加する乗客に対応できなくなると予想されていたため、新たに第3ターミナル建設が計画されている。第3ターミナルはフランクフルト空港の南側に位置し、最初に中央ターミナル施設と、24カ所の駐機スポットを備えた2つのピアが建設される予定。完成は2021年の予定で、1年間に1400万人の旅客に対応することができる。[1]

税関トラブル

当空港の構造上、ターミナル1Bに到着の場合、機内持込荷物と機内預入荷物のあわせて2回の税関への申告が必要な場合があり、申告を忘れたり正確な申告をせずに通関したことによって、多額の税または反則金の支払いを命じられるトラブルが多数発生している[2][3]

脚注

関連項目

外部リンク


テンプレート:ドイツの空港