ベルウッド・レコード

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ベルウッド・レコードは、キングレコード系のレコード会社、および同社が展開するレーベル。名称の由来は「鈴・木」の英直訳。販売業務はキングレコードへ委託している。

1972年昭和47年)に発足。1979年(昭和54年)に一旦休止したが、2001年平成13年)に復活。以下、1972年 - 1979年を「第1期」、2001年以降を「第2期」とする。

概要

第1期

キングレコードのディレクター・長田暁二は「1970年第二回全日本フォークジャンボリーが1万人近い観客を集めたことを知り、フォークソングが商売になると踏んで、後に私どもが作ったレーベルがベルウッド・レコード」と話している[1]。キングレコード社員の三浦光紀がニュー・ミュージックを展開していくために(当時は歌謡曲・アイドルが圧倒的セールスを誇り、ポップ、ロック、フォークのアーティストは苦戦していた。山下達郎のシュガー・ベイブ・伊藤銀次のごまのはえなどは顕著な例)、URCから小室等はっぴいえんどあがた森魚西岡恭蔵はちみつぱい山平和彦高田渡いとうたかおなどを引き連れて1972年(昭和47年)に発足したレーベルである。法人の設立は1973年(昭和48年)で、キングレコードと小室等らアーティストの出資で設立された。

当時としては、カラフルなアレンジを施していた。

1979年(昭和54年)以降はレーベルとしての活動が停止状態となり、法人としてのベルウッド・レコード株式会社は実質的に休眠会社となっていた[2]。この間もベルウッド作品は親会社のキングレコードがLP・CDなどで再発売することがあった他、所属アーティストの中には親会社に移籍する形で事実上残留した人もいた。

第2期

2001年(平成13年)に企業活動を再開、主にインディーズバンド・イージーリスニング・アニソン歌手を中心としたアルバムを発売している。

復活当初はインディーズレーベルの受託販売業務が中心であったが、2005年頃から所属アーティストの原盤制作・リリース活動を本格化させ、アニソン歌手インディーズバンドイージーリスニングなどのジャンルで単発系アルバムの制作・発売を行っている。

FLMEのように、はちみつぱい高田渡など第1期の作品の復刻も行っている。

作品(第1期)

六文銭関連
基本的にポップなフォークソング。現代詩や歌謡曲にアプローチ。小室等・及川恒平原茂上條恒彦
高田渡関連
ブルーグラス・ジャグバンド・カントリー・ディキシージャズ・ロードソング・現代詩を織り交ぜた作品群。武蔵野タンポポ団シバ加川良佐藤博岩井宏など。
はちみつぱい・はっぴいえんど・ザ・ディランII
グレイトフル・デッドや、ヴァン・ダイク・パークスなどの影響や、無国籍サウンドの基礎を形成。
西岡恭蔵・細野晴臣
骨太なアコースティックロックや、カントリー色のあるポップス。
あがた森魚・大瀧詠一
あがた森魚は、英トラディショナルや、キネマ、大正ロマンなどにこだわり、独自の展開の基礎を築く。大瀧は、米国ポップスの影響の強い音楽を展開。
友川かずき・遠藤賢司・三上寛
パンク・ロック・ニューウエーブ・プログレ・劇的展開を取り入れた作品を残す。
唐十郎・ピラニア軍団
俳優達が唄うアングラ歌謡。
やしきたかじん
クニ河内プロデュース。
その他
金森幸介銀河鉄道斉藤哲夫小坂忠センチメンタル・シティロマンス中山ラビ吉田美奈子・となりきんじょ・キリギリスなどのライヴ音源。

その後

所属アーティスト(第2期)

過去に所属していたアーティスト(第2期)

専属アーティスト(第2期)

かつて所属していた専属アーティスト(第2期)

販売受託していたアーティスト(第2期)

自主制作盤の販売元としていた者(原盤制作は無し)

作品一覧(1991年〜)

関連項目

脚注

  1. 加東康一伊藤強共著 『ザ・芸能界 おもしろタレント学録』 ミュージック・アット・チョイス編・全国朝日放送、1986年、135–136頁。ISBN 4881310836。
  2. 会社法第473条に基づく手続きを行う形で名目上存続していた。

外部リンク

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