ミシガン大学

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University of Michigan
ラテン語名称Universitas Michigania
校訓 Artes, Scientia, Veritas
創立 1817年
学校種別 州立、Sea grant
Space grant、3学期制
運営資金 78億米ドル[1]
学長 マーク・シュリッセル
教職員 6,419人[2]
職員 18,426人[2]
学生 42,716人[3]
学部生 27,407人[3]
大学院生 15,309人[3]
所在地

USミシガン州アナーバー


西経83度44分06秒北緯42.2830度 西経83.7350度42.2830; -83.7350
キャンパス 3,177エーカー (12.86 km2)
総面積: 20,965エーカー (84.84 km2), including arboretum
体育 ウォルバリンズ
スクールカラー

メイズ & 青[4]

           
愛称 ウォルバリンズ
ウェブサイト umich.edu
ファイル:University of Michigan wordmark.svg
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ミシガン大学英語: University of Michigan)は、アメリカ合衆国ミシガン州立の研究型総合大学。略称は"U-M"、"UM"、"UMich"。ミシガン大学システムはアナーバー校、ディアボーン校、フリント校の3大学から構成されるが、一般に「ミシガン大学」(U-M)という場合にはミシガン大学アナーバー校のことを指す(他の2校は、ミシガン大学のRegional Campusesと位置付けられている。以下の記事においても、アナーバー校についての記述とする)。

アナーバー校はミシガン大学の中核たる旗艦校であり、その評価は公立の大学として最高の部類に属し、俗にパブリック・アイビーと称される世界有数の名門大学の一つとなっている。アナーバー市内にセントラル、ノース、サウスの3つのキャンパスおよびメディカル・キャンパスを擁する。ミシガン大学アナーバー校は、1900年に結成されたアメリカ大学協会の創立メンバー14校内の一つ。なお、同州イーストランシング市にあるミシガン州立大学Michigan State University)は、ミシガン大学システムとは異なる組織である。

創設期

ミシガン大学は1817年ミシガン準州(現ミシガン州デトロイトに創立された、米国で最も歴史のある名門公立大学である。1837年、同校のキャンパスは現在のアナーバーに移設された。同校最初の授業は1841年に1年生6名と2年生1名、2名の教授によって行われた。1845年には同校最初の卒業式が行われ、11名が卒業した。

同校の歴史: History of the University of Michigan(Wikipedia英語版)

学問分野

ミシガン大学アナーバー校はカリフォルニア大学バークレー校と並び、米国トップの名門州立大学として全米で高い評価を得ている研究機関型総合大学である。世界での評価も極めて高く、どの様な世界大学ランキングでも概ね20位前後に位置される。特に社会科学分野における実績は目覚ましく、人工知能分野、言語学、政治学、心理学、社会学等の先駆的研究は、米国内のみならず世界の学会に大きな影響を及ぼしている。例えば、当大学サーベイリサーチセンターによって毎月発表されるミシガン大学消費者信頼感指数は、米国の主要な経済指標のひとつになっている。更に、米国の医療コンピュータ科学・工学の分野における発展にも多大な貢献を続けている。1955年には、ポリオワクチンの開発に成功。また、宇宙飛行士も輩出しており、ジェミニ4号1965年打ち上げ)とアポロ15号1971年打ち上げ)は、クルーのすべてがミシガン大学または同大学院で学位を取得した飛行士であった。US NEWS誌のランキングでは、同校の200以上にわたるプログラムのうち、70%が全米ベスト10、90%がベスト20に入る高い評価を得ている(詳細はランキング項を参照)。州立大学中ではカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、UCバークレー、バージニア大学に次ぐ合格率の低さで、Princeton Review誌の合格難易度指数では97(最高99)と州立大学中第4位の難関とされている。(1位:UCLA/ 2位:UCバークレー、バージニア大学)同校の一年次入学生の平均GPAは3.72 ( 4.00 を満点とするスケール換算)、高校在学時の学年順位で上位10%内に位置していた学生の数が全体の92%を占める。25%がSATにおいて1,400点以上を有しており、これは名門私立大学アイビーリーグ8校それぞれの上位25%の新入生の平均である1,430点に匹敵する。

教育の質が高く評価されている同校ではあるが、州立大学としての規模の大きさから来る問題点も抱えている。例えば、The Princeton Review誌は、同校はTA(大学院生)による授業の割合が全米で7番目に高い大学としている。また授業料が高額なのも有名で、州外出身者の年間学費は授業料のみで48,000USドルに達し、これは私立の名門大学に匹敵する。(州内出身者でも15,000USドル前後)。[5]

キャンパス

ファイル:AngellHall2010.JPG
メインキャンパスに位置するAngell Hall、教養学部、文学部、理学部等を置く同校の主要機関の内の一つ
ファイル:Biomedical Science Research 2010.jpg
本校の医学部に属する生物医学の研究施設

ミシガン大学アナーバー校は、主に、ノース・キャンパス、セントラル・キャンパス、サウス・キャンパスの3つのキャンパスに分かれており、総敷地面積は3km2ほどである。3つのキャンパス間は、ブルー・バスと呼ばれる大学運営の無料バスにより行き来できる。

セントラル・キャンパス

ファイル:MichiganCentralCampusDiag.jpg
ミシガン大学セントラル・キャンパス(ダイアグ周辺)
セントラル・キャンパスは、アナーバーの中心部、ダウンタウンの東側に位置している。セントラル・キャンパスは、ミシガン大学のアナーバーにおける発祥の地であり、1841年に同校がアナーバーに移設された時から存在する。アナーバー市とミシガン大学は共に発展したため、大学とダウンタウンとのはっきりとした境界はなく、一部では、街と大学の施設が混在している。ビジネス・スクール(経営大学院)、ロー・スクール(法科大学院)、メディカル・スクール(医学大学院)などの多くの大学院やプロフェッショナル・スクールが、このセントラル・キャンパスを本拠としている。キャンパスの中心には、学生の多く集まる「ダイアグ」と呼ばれる広場があり、様々なイベントや学生の活動が毎日のように催されている。

ノース・キャンパス

ノース・キャンパスは、セントラル・キャンパスの北東に新しく作られたキャンパスである。歴史が古く趣のある建物が多いセントラル・キャンパスとは対照的に、ノース・キャンパスには、緑に包まれた広大な敷地の中に近代的な建物が立ち並んでいる。主に、工学部と芸術系の学科が使用しており、そのほか、学部生、大学院生のための寮やアパートもある。

サウス・キャンパス

サウス・キャンパスは、主に、ミシガン・スタジアムや、クライスラー・アリーナ、ヨースト・アイスアリーナなどのスポーツ施設がある。

ランキング

主要世界大学ランキング

U.S.News & World Report大学ランキング

  • 世界大学ランキング: 第17位(2018年度)[10]
  • 全米大学総合ランキング:第28位(2018年度)[11]
  • 全米州立大学ランキング: 第4位(2018年度)

US NEWS主要研究課程ランキング(2019)[12]

専門大学院

スポーツ

ミシガン大学のスポーツチームは「ウォルバリンズ」(Wolverines)と呼ばれている。Wolverineとは「クズリ」の意味で、ミシガン州を別名「クズリの州」(Wolverine State)と呼ぶことからこの名がついている。

アメリカンフットボール

同校はフットボールの名門として知られる。1902年に第1回ローズボウルスタンフォード大学に49-0で勝利した。同校はこれまで通算849勝(2005年12月29日現在)を挙げ、勝利数・勝率の両方において全米1位である。同校の実力は安定しており、1989年から2004年までの15年間、毎年最終ランキングにおいて25位以内を確保してきた(しかし2005年アラモボウルネブラスカ大学コーンハスカーズに32-28で敗れ、最終ランキングにおいてはトップ25圏外に転落した)。最近の優勝は1997年で、守備選手としては史上初のハイズマン賞(最優秀選手賞)を受賞したチャールズ・ウッドソン(現グリーンベイ・パッカーズ)を擁し、ローズボウルでワシントン州立大学クーガーズを21-16で破った。

同校は全米の大学で最大のスタジアム「ミシガン・スタジアム」を有し、1試合当たりの観客動員数は110,000人を超える。フットボール激戦区のひとつであるビッグ・テン・カンファレンスに所属し、ミシガン州立大学スパルタンズやノートルダム大学ファイティング・アイリッシュ、そしてシーズン最終戦のオハイオ州立大学バックアイズと熾烈なライバル関係を築いている。同カンファレンスには、その他にも名将ジョー・パターノ監督率いるペンシルベニア州立大学ニタニー・ライオンズや、ウィスコンシン大学バッジャーズなど実力校が揃い、勝ち抜くのは困難である。

同校のフットボールチーム応援歌は"Hail to the Victors"という。ゲーム開始時の入場行進をはじめ、チームが得点を挙げたとき、勝利したときにこの曲がトランペットの音高らかに流れる。同校の応援は、"Go Blue!"と叫ぶのが基本形である(青は同校のスクールカラーの一つで、ユニフォームも青が基調となっていることに由来する)。また、同校は特定のマスコットを持たない。

2007年9月1日、当時全米フットボールランキング5位にランクされていたミシガン大学ウルバリンズが、シーズン初戦でディビジョンAAのアパラチアン州立大学マウンテイナーズに32-34で敗れるという事態が起こった。アパラチアン州立大は、本来ならばミシガン大の属するディビジョン1-Aより一つ下の区割りに属すため、試合前は誰もがミシガン大の勝利を疑わなかった。しかしながら、ゲームが始まるや否や、アパラチアン州立大は強豪ウルバリンズのプレッシャーをも感じさせない気迫のプレーを見せ、試合中盤には一時7-14とリード許す場面もあった。そして互いにタッチダウンを奪い奪われながら進み、32-31で迎えた最終クォーター残り27秒で、アパラチアン州立大にフィールドゴールを決められ、史上稀に見る番狂わせを喫した。

アイスホッケー

同校はカレッジアイスホッケーの名門としても知られる。2013年からアイスホッケー激戦区のひとつであるビッグ・テン・カンファレンスに所属し、アメリカンフットボール同様長年のライバルであるミシガン州立大学スパルタンズをはじめとしてノートルダム大学ファイティング・アイリッシュなどと熾烈な試合を繰り広げている。同校は全米選手権の優勝を歴代最多の9回、フローズン・フォー(ベスト4)進出についても歴代最多の25回を果たしており、1991年から2012年までは歴代最長の22回連続全米選手権出場を果たしている。

2010年には、ビッグ・チルとして知られるミシガン州立大学との試合にて、アイスホッケー観客動員数のギネス記録となる11万3,000人を超える観客をミシガン・スタジアムに集めた[13]。同時に、ミシガン・スタジアムでの観客動員記録も更新した。

ホームアリーナは5800人を収容するヨースト・アイスアリーナ。

その他

そのほか、女子ソフトボールなどで全米チャンピオンの実績があるなど、強豪として知られている。

太陽光をエネルギーとする研究も早くから取り組んでおり、1990年から1993年にかけてソーラーカーレースで活躍した。

激戦を勝ち抜きソーラーエネルギーーの可能性を実証した彼らの活躍は今でも語り継がれている。

著名な卒業生

脚注

関連項目

外部リンク