ヤマサ蒲鉾
ヤマサ蒲鉾株式会社(ヤマサかまぼこ)は兵庫県姫路市に本社を置く食品メーカー。兵庫県南西部(播磨地方)では老舗で、近畿地方を代表する魚肉練り製品(蒲鉾・竹輪)メーカーの一つ。社紋「山(ヘの字)にサ」を、そのまま社名とする。ちなみに愛知県豊橋市のヤマサちくわは当社と同じく主に魚肉練り製品を扱い、同じ社紋でもあるが全くの無関係である。千葉県に本社のあるヤマサ醤油も無関係である。
創業時は姫路市域の白浜町に本社があり、1989年に夢前町に移転したが、2006年3月27日に同町が姫路市へ編入合併されたため、再び姫路市の企業となった。
概要
本社は夢前川中流の静かな谷間に位置し、その隣に、ショッピングコーナーやそば処を備えたかまぼこ工房夢鮮館がある。同じく本社に隣接した第一工場と第二工場では、蒲鉾製造工程を見学できる[1]。本社工場敷地内には多数の芝桜が植えられており、シーズン中に期間限定で夜間も公開されている。
かつては間近の播磨灘などに原材料を求めていたが、現在ではスケソウダラはアメリカ・ベーリング海産、ハモは中国産、イトヨリダイはタイ産など、広きにわたって仕入れている。またオーストラリアにも現地法人を設立するなど、活発に活動している。
地元兵庫県のサンテレビ・ラジオ関西・Kiss-FM KOBEでCMを流している。以前は関西テレビ『ノンストップゲーム』の提供スポンサーだった。また、以前関東地方でもニッポン放送でCMを流していた。
製品パッケージにはマスコットの「さっちゃん」のイラストが印刷されている。なお、ヤマサ醤油との混同を避けるためにロゴマークはサをデフォルメしたものではなくサそのものを使用している(ヤマサ醤油のロゴはサをデフォルメしており、傘の部分に上の文字が書かれている)。
主力商品
沿革
- 1916年(大正5年) - 現在の姫路市白浜町で創業
- 1953年(昭和28年)3月 - 法人設立、ヤマサ蒲鉾有限会社に
- 1962年(昭和37年)8月 - 株式会社化
- 1984年(昭和59年)9月 - 夢前町(当時)に第一工場が完成
- 1989年(平成元年)7月 - 第二工場完成。本社を姫路市白浜町から夢前町置本へ移転
- 1996年(平成8年)11月 - 雪彦温泉を営業開始
- 2004年(平成16年)5月 - かまぼこ工房夢鮮館が開業(食事処・同社製品販売など)
- 2013年(平成25年)4月 - 姫路市西二階町の西二階町商店街に無人のアンテナショップ「さっちゃんの家」を出店[2][3]。
営業所
- 東京営業所(品川区)
販売地域
- 近畿
- 東海
- 関東
- 台湾
関連会社
- ヤマサ食品株式会社(兵庫県姫路市)
- 株式会社アサシヲ
- ヤマサ商事株式会社
- 株式会社海幸館(兵庫県姫路市)
- ヤマサ水産有限会社(兵庫県姫路市)
- ヤマサ木工有限会社(兵庫県姫路市)
- 有限会社名田商事
関連施設
脚注
- ↑ ヤマサ蒲鉾株式会社 工場見学のご案内
- ↑ 姫路のPRも 商店街に「さっちゃんの家」オープン(神戸新聞2013年4月25日)
- ↑ 姫路の食品会社が無人アンテナ店-自社キャラ「さっちゃん」グッズ展開(姫路経済新聞2013年4月25日)