ヨハネによる福音書

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(ヨハネによるふくいんしょ、古希: Κατά Ιωάννην Ευαγγέλιον Kata Iōannēn Euangelion、羅: Evangelium Secundum Iohannem)

新約聖書4福音書の一つ。最も遅く成立した。共観福音書とは内容的にほとんど共通したところがなく,「ヨハネの神学」ともいうべき独特の神学的態度がうかがえる。福音書は「初めにロゴスがあった,ロゴスは神とともにあった。ロゴスは神であった」との有名な言葉に始り,ロゴスの受肉としての光,父のひとり子についてのあかしのために現れたバプテスマのヨハネについての説明,ヨハネによる神の子イエスについてのあかし,ガリラヤのカナにおける婚礼の宴での奇跡,ニコデモとの対話,ベテスダのシセの足なえや盲人の治癒,イエス自身のあかしについての説明,ラザロの復活,イエスの復活など,ほかにはない記事があるだけではなく,多くの事跡,しるしが神の子イエスのあかしとして,またキリスト教教理 (特に教会について) との有機的ないし象徴的連関において解説されている。また他の福音書に比べて生命や愛 (神の愛,キリストの愛,キリスト教徒の愛) が一層強調されており,愛の福音書とも呼ばれている。エイレナイオスは十二使徒の一人ゼベダイの子ヨハネを著者とするが確かでない。