ライマメ

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ライマメ: Lima bean、学名:Phaseolus lunatus)はインゲンマメ属の植物。アオイマメリママメリマビーンバタービーンともいう。名称は本種がペルーのリマから海外に輸出されていたことにちなむ。

原産は熱帯アメリカだが、中央アメリカメキシコグアテマラ)で栽培され発達したシエヴァタイプ(Sieva)と呼ばれる小粒の品種群と、南アメリカペルー)で栽培され発達したリマタイプ(Lima)と呼ばれる大粒の品種群とに分けられる。

種子は白餡の原料など食用となるが、ファセオルナチン(リナマリン)という青酸配糖体を含むため、調理にあたってはよく茹でこぼす必要がある。若どりした柔らかな種子も食用とされる[1]。主にアメリカ合衆国南部ラテンアメリカ南ヨーロッパで食用とされる。

山形県には蔓性の品種が栽培されている[1]

京都大学教授の高林純示らの研究によると、ライマメは葉がナミハダニの食害を受けると、ナミハダニの天敵であるチリカブリダニを誘引する香気物質のβ-オシメンジメチルノナトリエンを放散する。食害にあった個体だけでなく、近くにあり直接被害を受けていないライマメも香気物質を感知して、チリカブリダニの誘引の準備を始める。このように、香気物質を介して植物同士でコミュニケーションをとっていることが認められる[2]

参考文献

出典

  1. 1.0 1.1 『日本の野菜』pp.89-91
  2. 『香り-それはどのようにして生成されるのか-』p16

参考文献