レム睡眠行動障害

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レム睡眠行動障害(レムすいみんこうどうしょうがい、REM sleep behavior disorder、RBD)とは、レム睡眠の時期に体が動き出してしまう睡眠障害の1つ。[1]睡眠時随伴症に分類される。[2]

病態

レム睡眠時にはは覚醒時に近い活動をしており、全身の骨格筋は緊張が低下している。そのため、通常であれば夢で見たことを行動に起こすことはないが、レム睡眠行動障害は何らかの原因で筋緊張の抑制が障害されるために夢で見たことをそのまま行動に移してしまう[1]

原因

基礎疾患として、脳幹部の脳腫瘍パーキンソン病オリーブ橋小脳萎縮症レヴィー小体病などいくつかの原因が考えられている。[1]しかしながら、約半数は基礎疾患を持たず、原因不明である。

症状

診断

重要なのは寝言や睡眠時の異常行動が本人の見ていたと一致することである。[1]異常行動中に覚醒させることは容易であり、本人に夢の内容を確認しておく。睡眠時の異常行動としてよく知られるものに夢中遊行症(夢遊病)とdeliriumがあるが、これらは覚醒させることが困難である上に、行動中の記憶はない。

治療

クロナゼパムパロキセチンの投与でコントロールする[3]

クロナゼパムが第一選択とされてきたが、より安全で忍容性のあるメラトニンの使用を支持する証拠が増加しており、両者の証拠を確立するためにさらなる試験が必要である[4]

脚注

関連項目

外部リンク