人口

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人口(じんこう、: : Population、: Bevölkerung)

一国または一定の地域に居住する人々の総数。静態的統計 (国勢調査 ) と動態的統計 (人口動態統計) の2通りの方法によって把握される。英語の populationあるいはドイツ語の Bevölkerungはともに重商主義時代にできた言葉であるが,現在の用法とは異なり,「人をふやす」「人を住わせる」という意味に用いられていた。人口の理論研究が盛んになったのは 18世紀からで,フランスの R.カンティヨン,F.ケネー,ドイツの J.P.ジュースミルヒ,J.メーザー,イギリスの J.D.スチュアートなどによって人口現象に関する数多くの統計的法則が見出された。また,18世紀末には T.R.マルサスの『人口論』 An Essay on the Principle of Population (1798) が出版され,食糧の生産との関係で人口をとらえる,いわゆる「マルサスの人口理論」が説かれた。マルサス以後は経済学の分野ではマルクスが「相対的過剰人口」の概念を打出して独自の人口理論を展開し,さらに社会学,生物学の各分野でも数多くの研究がなされた。近年,特に年齢別人口構成上の将来予測が注目され,先進国での人口構成の高齢化が問題とされている。人口は,特にその基礎となる社会的要因との関連を抜きにしては考えられず,その意味では幅広い研究が問われるところから,人口に関する総合的研究を目指す人口学が,独自の学問的分野を形成するにいたっている。



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* カテゴリ:人文地理学 カテゴリ:社会科学