写メール

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写メール(シャメール,ウツシメール[1])は、ソフトバンク(開始当時はJ-フォン)のメールにおける画像送受信サービスの名称、および同社の登録商標(第4632735号)。

写メ」や「シャメ」等と略され、他社が提供する電子メールにおける画像送受信サービスや、メール送受信をせずにカメラ付き携帯電話で画像を撮影するに留まる行為に対しても俗語として使われることがある。

概要

元々J-PHONE(現・ソフトバンク)のメールサービス「ロングメール」では画像の添付が可能だった。これを利用して、カメラ付き携帯電話で撮影した画像を電子メールに添付出来るようにしたサービスが、写真付きメールである。

2000年11月に初の内蔵型カメラ付き携帯電話であるシャープ製「J-SH04」が発売された(PHSを含めれば1999年9月発売の京セラVP-210」がカメラ付き携帯として世界初)。しかし、当初はユーザーの使用方法が明確でなかったため、社内的にも賛否両論だったとされている。翌年の2001年夏季キャンペーンより「写真付き写メール」という名称を付けたところ大ヒットとなった。正確には、もともとはサービス名として開発したものではなく、キャンペーンワードとして打ち出したものが、後にサービス名として定着した。その後も、三洋ノキア東芝三菱等が相次いでカメラ付き機種を投入した。

業界に大きなインパクトを与え、これによりJ-フォンの市場占有率は大きく上昇し、2001〜02年にかけてNTTドコモは「iショット」、KDDIauは「フォトメール」として同様のサービスを追従展開している。現在では、携帯電話のカメラ機能は、国内で販売される携帯電話端末の標準的な機能となった。

また端末開発メーカーであるシャープは、これ以前よりJ-フォンやNTTドコモ向けに端末の供給を行っていたが、市場占有率は低迷し、携帯電話機に関しては弱小メーカーの1つに過ぎなかった。しかし同機能のヒットは、シャープの携帯電話機市場占有率を大きく伸ばす原動力となった。

ボーダフォン日本法人時代、ヨーロッパ各国のボーダフォン(Vodafone)でも、日本の写真付きメールキャンペーンの成功を受けて、"Picture Messaging"キャンペーンが展開されるなど、世界的に影響を及ぼしたビジネスコンセプトとなった。

脚注

  1. 商標公報4632735 (561)【称呼(参考情報)】

関連項目