凸版印刷

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凸版印刷株式会社(とっぱん いんさつ、略称:凸版(とっぱん)、英語:Toppan Printing Co., Ltd.、略称:Toppan)は、日本の印刷会社である。国内印刷業界2強(凸版印刷と大日本印刷)の一角で、世界最大規模の総合印刷会社である。

企業概要

大蔵省印刷局エドアルド・キヨッソーネの部下だった木村延吉と 降矢銀次郎が出資者を募ったのが始まり。社名の「凸版」は創業当時、最新鋭であった銅凸版印刷技術(別名・エルヘート式凸版印刷)を前面に出すためにつけられたものである。

最近は、従来の印刷だけでなく、印刷技術を応用したデジタル画像処理エレクトロニクス製品にも力を入れており、カラー液晶に使用される液晶カラーフィルタ半導体製造の原板となるフォトマスクを取り扱っている。特に液晶用カラーフィルタの生産高は世界首位。[1]ICタグを用いたソリューションサービスにも積極的。

ファイル:Toppan Plinting (Koishikawa Bldg.).jpg
小石川ビル(東京都文京区)。創立100周年記念事業の一環。印刷博物館を併設

またインターネット関連では、地図情報サイトの草分けである「Mapion(マピオン)」を事業会社化し、NTT東日本とともに株式会社サイバーマップ・ジャパン(現・株式会社マピオン)を設立、現在は同社の筆頭株主となっている。2005年(平成17年)10月、Eビジネス事業部門の元となったコンテンツ流通配信サービス「bitway」(ビットウェイ)を、事業会社として独立させ、株式会社ビットウェイを設立。

上記のようなデジタル技術を使い、観光客誘致・地方再生の支援ビジネスを「旅道」(TABIDO)の名称で展開。東京・丸の内にその拠点を置いている[1]

主な部門と製品

インターネットコンテンツ事業

凸版印刷本体が行っている事業

主な工場

関連会社

海外子会社は直接子会社のみ記載[2]

連結子会社

  • 光洋産業株式会社- 印刷物の荷造・発送
  • アイ・エヌ・テイ株式会社

主な海外連結子会社

アメリカ

  • Toppan Photomasks Inc.(テキサス州) - 半導体用フォトマスクの製造。
  • Toppan USA,Inc.(テキサス州) - 特定子会社。バリアフィルムの製造・販売。
  • Toppan Printing Co. (America) , Inc.(ニューヨーク州) - 商業印刷物、カード、パッケージ印刷の販売。
  • Toppan Interamerica, Inc. - 建装材の製造・販売

アジア

  • Toppan Leefung Pte. Ltd.(シンガポール) - 出版・パッケージ・商業印刷・証券各印刷物などの販売。
ファイル:Toppan Insatsu HK.jpg
凸版印刷(香港)
  • 上海凸版国際貿易有限公司(上海) - 貿易一般
  • 中華凸版電子股份有限公司(台湾桃園市) - 半導体用フォトマスク、オンチップカラーフィルタの製造・販売
  • 台湾凸版電子股份有限公司(台湾台北市)
  • 凸版中芯彩晶電子(上海)有限公司
  • Toppan Printing Co., (H.K.) Ltd.(香港) - 出版・商業印刷物の製造・販売
  • Siam Toppan Packaging Co., Ltd.(タイ) - 紙器、美粧段ボールの製造・販売
  • PT. KARYA KONVEX INDONESIA(インドネシア)
  • 上海凸版有限公司(上海) - パッケージ材料の製造・販売
  • 上海凸版印刷有限公司(上海) - パッケージ印刷物の製造・販売
  • 凸版(上海)企業管理有限公司(上海) - 市場調査
  • Toppan Management Systems(S)Pte. Ltd.(シンガポール)

ヨーロッパ

  • Toppan Europe GmbH (ドイツ) - 建装材・パッケージ・商業印刷・証券など印刷物、バリアフィルム等の販売

その他関連会社

諸問題

2009年(平成21年)板橋工場(東京都板橋区)の地下からトルエンが漏れ出し、近くの見次公園のわき水から印刷用溶剤のトルエンが検出された。トルエンの検出値は環境省が定めた指針値(1L当たり0.6mg)の5倍となる1L当たり3mgであった。

  • 2010年(平成22年)9月7日 - 宝島社から製作を委託・発売されたムック本・「kaerenmamaのササッとかわいいキャラ弁当」(ISBN 9784796679114)の付録の食材用抜き型について、使用されていた着色料食品に移り付着することが判明し、宝島社は自主回収を行った[3]

不当労働行為

合同労組との団体交渉に応じなかったため不当労働行為救済申立をされており、東京都労働委員会から不当労働行為と認定された。平成29年7月26日に東京都労働委員会事務局より命令書を交付され[4]、「反省文の張り出し」まで命じられている[5]

脚注

参考文献

  • 友野伸一郎『「眠れる巨像」が目を覚ます—凸版印刷の業界ナンバー1戦略』東洋経済新報社、2003年 ISBN 4492501118
  • 徳丸壮也『凸版印刷eの進化論』出版文化社、2001年 ISBN 4883382540

関連項目

外部リンク

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