千葉県野球場

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千葉県総合スポーツセンター
硬式野球場
(千葉県野球場)
Chiba Prefectural Baseball Stadium
千葉県野球場の位置
施設データ
所在地 千葉県千葉市稲毛区天台町285(千葉県総合スポーツセンター内)
座標 東経140度7分3.6秒北緯35.643972度 東経140.117667度35.643972; 140.117667
開場 1968年
所有者 千葉県
管理・運用者 千葉県体育協会・まちづくり公社グループ
グラウンド 内野:クレー舗装
外野:天然芝
照明 なし
収容能力
27,000人
グラウンドデータ
球場規模 グラウンド面積:-m2
両翼:92 m、中堅:120 m
フェンス m
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千葉県野球場(ちばけんやきゅうじょう)は、千葉県千葉市稲毛区天台町の千葉県総合スポーツセンター内にある野球場で、所在地から「県営天台球場」(けんえいてんだいきゅうじょう)という通称でも呼ばれる。施設は千葉県が所有し、千葉県体育協会・まちづくり公社グループが指定管理者として運営管理を行っている。

歴史

1968年7月完成。1973年に千葉県で開催された第28回国民体育大会(千葉若潮国体)に合わせて整備された総合スポーツセンター内にある。

1990年代中盤まで夏の甲子園千葉県大会のメインスタジアムとして使用された(1989年まで決勝戦が行われていた)が、その後千葉マリンスタジアム(現:ZOZOマリンスタジアム)で準々決勝以上(2018年大会はプロ野球千葉ロッテマリーンズの試合が組まれているため準々決勝は不使用で東千葉大会はゼットエーボールパーク、西千葉大会は柏の葉野球場で開催)の試合を行うようになった他、現在では開会式も同球場で行われており、県内の中心的な役割の野球場は既に千葉マリンスタジアムに譲った格好になっている。ただし、千葉マリンスタジアムの開催日程はあくまでも千葉ロッテマリーンズの公式戦が中心となっており、夏の大会は例年準々決勝まで本球場を中心に開催されている。また、社会人野球でも千葉県予選や南関東地区予選で多用されている他、千葉県大学野球連盟の公式戦でも年間数試合程度であるが使用されている。

2018年度から2019年度にかけて耐震・大規模改修を行う予定。内野の観覧席をベンチから個別席に変更、外野の延伸、スコアボードを磁気反転式からLED化する[1]。照明については当初、近隣住宅やモノレールの軌動に影響が懸念されるため難しいとされたが、盛土芝生の一部を撤去して設置する[2]

かつてはプロ野球でも使用され、毎年3月にロッテオリオンズヤクルトスワローズなどがオープン戦を開催していたが、千葉マリンスタジアムの開場以降、プロ野球の試合はもっぱら同球場での開催となっている。

スポーツセンターと園内各施設の運営管理体制の変遷は千葉県総合スポーツセンターを参照。

主なエピソード

  • ロッテは1972年オフに東京スタジアムが閉鎖され、翌1973年から暫定的に宮城球場(現:楽天生命パーク宮城(らくてんせいめいパークみやぎ)を本拠地とした後、再び首都圏を本拠地とすることを画策した際に本球場を候補に挙げていた。また、1978年川崎球場に落ち着いてからも同球場の老朽化や設備不備を理由に関東近県に本拠地を移転することを画策し、この際にも本球場が候補に挙がった。しかし本球場は夜間照明設備がないことや収容人員が30,000人に満たないこと、さらに当時はモノレールも未開通でアクセス条件に難があるなど問題点が多く、いずれも実現には至らなかった。しかし1990年、千葉市が海浜幕張地区に千葉マリンスタジアムを完成させたことで、ロッテの千葉市への本拠地誘致が実現する運びとなった。
  • 1983年には第12回日米大学野球選手権大会の7試合のうち1試合が本球場で開催され、その模様が大学野球としては珍しくテレビ朝日の制作により全国31局ネット北陸放送南海放送など系列外の局も含む)で生中継された。
  • 2005年12月3日、NPO千葉ふれあい野球連盟が主催する「プロ野球選手ふれあいチャリティー野球大会」に、ロッテの選手が参加。同連盟と親交がある初芝清の引退試合となった。軟式の草野球の試合だが、初芝はロッテ選抜チームの選手兼監督として出場。三塁手の他に二塁手や中堅手、更には高校時代以来、投手としてもマウンドに上がり、野茂英雄よろしく「トルネード投法」を披露した。この試合で初芝は9回裏二死満塁の場面でフライを打ち上げ“選手生活”に幕を下ろした。試合はロッテ選抜が敗れた。なお、ロッテは同年のポストシーズンにおいてプレーオフ、日本シリーズ、アジアシリーズと負けなしで乗り切ってアジアNo.1に輝いただけに、初芝は“連勝を止めてしまった”ことに触れて「いい厄払いになったと思います」と話し、場内の笑いを誘った。
  • 2011年3月11日東日本大震災が発生した際、グラウンドは影響がなかったものの内野席の天井の一部がはげ落ち、球場の外も内野席の屋根付近の外壁が一カ所破損して落下した。そのため内野席の上部は立入禁止の措置をとり、都市対抗野球では千葉県大会の1次と2次予選、高校野球では春季および選手権大会での使用を中止した(なお、使用制限は同年8月になくなった)。
  • 漫画家江口寿史の連載デビュー作『すすめ!!パイレーツ』(1977年 - 80年週刊少年ジャンプに連載)に登場する架空のプロ野球チーム「千葉パイレーツ」の本拠地・「千葉球場」のモデルであるとの説が一部であるが、作者の江口は言明していない。なお、作中には「千葉球場」の所在地には流山市にあることが示されている。

施設概要

  • 敷地面積:23,400m2
  • 両翼:92m、中堅:120m(改修後は、両翼:98m、中堅:122mに拡幅予定。)[3]
  • 内野:土、外野:天然芝
  • 収容人員:27,000人(内野=椅子・ベンチ、外野=芝生)
  • スコアボード:磁気反転式(風向・風速表示付き)ボールカウントは、SBO表示。(改修後は、BSOになる予定。)
  • 照明設備:なし

交通

  • 千葉都市モノレール2号線スポーツセンター駅下車後徒歩約3分(また、同駅の駅舎からはフィールドを見ることができる。)
  • JR稲毛駅から京成バス「あやめ台団地経由草野車庫・こてはし団地」行「山王町・千葉センター・ザ・クイーンズガーデン稲毛」行のいずれかに乗車、「モノレールスポーツセンター駅」停留所で下車(所要約10分)後徒歩5分
※バスを利用する場合、途中から交通渋滞により所要時間が上記よりも長くなることが多い(特に週末や祝日には渋滞が激化する)。

脚注

  1. 基本設計は年度内契約/県総合スポセン野球場改修/27~28億円で18年度着工 日本興業新聞(引用元は日刊建設タイムズ2015年9月16日)
  2. 実施設計は榎本建築/県施設改修課/野球場耐震・大規模改修/総事業費27・8億円、18年度着工へ (引用元は日刊建設タイムズ2017年2月2日)
  3. 千葉)県野球場を大規模改修 耐震化・拡張、障害者席も朝日新聞デジタル・バーチャル高校野球(2017年10月3日)

関連項目

外部リンク