反復法 (数値計算)

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数値計算分野における反復法(はんぷくほう、: iterative method)とは、求根アルゴリズムの手法のうち、反復計算を使うもの。アルゴリズムが単純であるために古くから用いられている。

アルゴリズム

与えられた関数f についてf (x) = 0 を満たす値x を得ることを目的とする。反復法の一般的なアルゴリズムは以下のようになる:

  1. 初期値x0Rn を定める。i = 0 とおく。
  2. 漸化式
    [math]x_{i+1}=g(x_i)[/math]
    によりxi + 1 を求める。ここでgf より決まる関数である。
  3. 適当な判断基準
    [math]r(x_i, x_{i+1})\leq \epsilon \quad ( \epsilon \gt 0) [/math]
    が成り立てば(このことを収束と表現する)停止し、xi を解とする。そうでなければii + 1 とし、ステップ2へ戻る。通常、判断基準には
    [math]r(x_i, x_{i+1}) = |x_{i+1}- x_i|[/math]
    などが採られる。

関数g の取り方によって種々の方法がある。

ニュートン法

関数f が適当に滑らかな関数ならば、f の零点を求めるための関数g

[math] g(x)=x-\frac{f(x)}{f'(x)}[/math]

ととれば、これはニュートン法となる。これは収束する場合は2次の収束となる。すなわち、根を[math]a[/math][math]\Delta x_i \triangleq x_i - a [/math]とし、

[math]\Delta x_{i+1} = \frac{f^{\prime\prime} (a)}{2 f^\prime (a)} (\Delta x_{i})^2 + O[\Delta x_{i}]^3[/math]

ハレー法

ハレー法English版では

[math] g(x)=x-\frac{f(x)}{f'(x)-\frac{f''(x)f(x)}{2f'(x)}}[/math]

ととる。これは収束する場合は3次の収束となる。すなわち、

[math] \Delta x_{i+1} = \frac{3 (f^{\prime\prime})^2 - 2 f^\prime f^{\prime\prime\prime}}{12 (f^\prime)^2} (\Delta x_{i})^3 + O[\Delta x_{i}]^4 [/math]

その他

テンプレート:最適化アルゴリズム