古典派経済学

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classical school

18世紀後半から 19世紀中頃にかけて特にイギリスとフランスの経済学論壇に登場した中心的学者たちをいう。

イギリスではA.スミスに始り, D.リカード, T.マルサスJ.S.ミル,フランスでは J.B.セーJ.シスモンディF.バスティアらがいる。

スミスは分業と交換が労働の生産力を高め,私利の追求が公益の極大をもたらすと主張して古典学派の基礎を築いた。スミスの経済学は,イギリスではリカードとマルサスに異なった形で継承され,さらにそれをふまえたうえで改めてスミスを取入れ,大成したのがミルである。古典学派の共通の特徴は,市場を前提とし,そこにおける法則の解明に焦点を当てたこと,生産と分配の問題に関心を払っていたこと,および労働者,資本家,地主の3階級から成る社会構成とその発展という問題意識をもっていた点にある。

学派とはいえ,時代的状況の変化もありその理論はさまざまであるが,古典学派は最初に体系的な経済学を提示したという意味において歴史上非常に重要な役割をもっている。