善通寺市

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善通寺市(ぜんつうじし)は、香川県の北西部に位置するである。


概要

空海が父・佐伯善通を供養するために創建した善通寺の門前町である[1]

そうしたことも関連し、四国八十八箇所が多く点在し、松山市の8霊場、今治市西条市の6霊場に次ぐ5霊場を持つ。

1896年明治28年)から陸軍第11師団が置かれており、当時四国最大の基地を持つ軍都でもあった[1]。 そのため、その跡地の一部に陸上自衛隊の旅団司令部や駐屯地が配置されている古い歴史を持つ軍事都市でもある[1]

ただし、第2次世界大戦後に、基地跡地の一部は、国立の施設が立地したほか、市役所や四国学院大学が立地するなど公共性の高い施設の用地に転用された[1]

四角いスイカが有名である。気候は瀬戸内海式気候に属する。

地理

  • 山:大麻山、我拝師山、中山、火上山、天霧山、筆ノ山、如意山、香色山、鶴ケ峰、磨臼山
  • 河川:金倉川、弘田川
  • 湖沼池:買田池、吉原大池、大池

人口

善通寺市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴史

  • 古くは仲村と呼ばれていた。
  • 空海が建立した寺の名(善通寺)からその寺が建つ地も善通寺と呼ばれるようになった。空海はもともとこの地の出身であり、善通というのは彼の父親の法名である。
  • 市内には戦国時代、西讃地域を支配していた香川氏の居城天霧城がある。ただし居館は多度津町にあった。
  • 善通寺市の大部分は旧丸亀藩領である。ただし金蔵寺、原田、木徳、与北は旧高松藩領、碑殿は旧多度津藩領。また善通寺社領も存在した
  • 明治時代、陸軍駐屯地が置かれた。

沿革

行政

現市長
歴代市長
  • 初代 三好泰三 (任期:1954年6月15日 - 1962年5月9日、計2期8年就任)
  • 2代 森村龍彦 (任期:1962年5月10日 - 1966年5月9日、計1期4年就任)
  • 3代 平尾勘市 (任期:1966年5月10日 - 1990年5月9日、計6期24年就任)
  • 4代 真鍋勝 (任期:1990年5月10日 - 1994年5月9日、計1期4年就任)
  • 5代 宮下裕 (任期:1994年5月10日 - 2010年5月9日、計4期16年就任)
市会議員
  • 定数 16人

姉妹都市・提携都市

国内

海外

地域

善通寺地区

善通寺村と呼ばれていた地域。古くは多度郡仲村郷に属していた。
善通寺町(ぜんつうじちょう)
旧名は多度郡仲村郷善通寺村。西部小学校、75番札所総本山善通寺がある。
北は中村と弘田、南は大麻と三豊市の下麻、西は三豊市の下高瀬、東は生野と上吉田に接している。
文京町(ぶんきょうちょう)
南町(みなみまち)
仙遊町(せんゆうちょう)

麻野・櫛梨(南部)地区

生野町、生野本町、大麻町は麻野村と呼ばれていた地域。古くは多度郡生野郷に属していた。
櫛梨町は善通寺市に編入される前は、仲多度郡象郷村の一部であった。
生野町(いかのちょう)
旧名は多度郡生野郷生野村。南部小学校がある。
生野本町(いかのほんまち)
大麻町(おおさちょう)
大麻神社がある。旧名は多度郡生野郷大麻村。
北は生野と善通寺町、南は琴平町、西は大麻山を挟んで三豊市の下麻、東は金倉川を挟んで琴平町の苗田と上櫛梨等に接している。
櫛梨町(くしなしちょう)
旧名、那珂郡櫛無郷下櫛無村。金倉川が流れている。

吉田地区

吉田村と呼ばれていた地域。上吉田、下吉田及び稲木町は、古くは多度郡良田郷に属していた村々である。
西讃府志によると、良田郷の語源は文字通り、この地域に良田が数多くあったことに由来するとのことである。
上吉田町(かみよしだちょう)
旧名、多度郡良田郷上吉田村。
下吉田町(しもよしだちょう)
旧名、多度郡良田郷下吉田村。吉田八幡神社がある。永井を含め、町内各地に出水が複数ある。
稲木町(いなぎちょう)
旧名、多度郡良田郷稲木村。東部小学校、JR金蔵寺駅がある。線路を挟んで東側のホームは金蔵寺町である。
なお、金蔵寺駅の踏切は、金蔵寺国道踏切という名称であるが、
これは、かつては踏切を東西に通る道が、国道11号線であったことに由来する。

与北地区

善通寺市となる前は、仲多度郡与北村と呼ばれていた地域である。
与北町(よぎたちょう)
旧名、那珂郡喜徳郷与北村。金倉川が流れている。与北小学校がある。
北は金蔵寺と木徳等、南は櫛梨とまんのう町の公文等、西は上吉田、東は丸亀市の垂水等に接している。
町の東端には旧金比羅街道(丸亀街道)が通っており、与北の茶堂等の史跡が残っている。

竜川地区

善通寺市となる前は、仲多度郡竜川村と呼ばれていた地域である。
旧竜川村は一度は全て善通寺市となったが、原田町、金蔵寺町の一部は、後に丸亀市へ編入されている。
高松自動車道善通寺インターチェンジは当地にある。また国道11号、319号、県道18号善通寺・府中線、及び県道25号善通寺・多度津線も通っており、交通の要衝となっている。
金蔵寺町(こんぞうじちょう)
旧名、那珂郡金倉郷金蔵寺村。善通寺IC、76番札所金倉寺がある。
町の東端を金倉川が流れている。
原田町(はらだちょう)
旧名、那珂郡喜徳郷原田村。竜川小学校がある。町の西端を金倉川が流れている。
国道319号バイパス周辺には、郊外型の商業施設等が店を並べている。
善通寺IC南側(龍川橋西交差点周辺)には、原田町の飛び地がある。
木徳町(きとくちょう)
旧名、那珂郡喜徳郷木徳村。北と西は原田、西と南は与北、東は丸亀市の三条に接している。
喜徳郷は原田、木徳、三條、與北の四村から成っていた。

筆岡地区

善通寺市となる前は、仲多度郡筆岡村と呼ばれていた地域である。
中村町(なかむらちょう)
旧名、多度郡仲村郷中村。筆岡小学校がある。仲村城跡等の史跡が存在している。
北は多度津町の葛原(かすわら)と三井(みい)、南は善通寺、東は上吉田と下吉田、西は弘田に接している。
弘田町(ひろたちょう)
旧名、多度郡弘田郷弘田村。74番札所甲山寺がある。弘田川が流れている。
北は多度津町の三井(みい)と山階(やましな)、南は善通寺、東は中村、西は吉原に接している。

吉原地区

古くは当地周辺は吉原郷と呼ばれており、善通寺市となる前は、仲多度郡吉原村と呼ばれていた地域である。
吉原町(よしわらちょう)
旧名、多度郡吉原郷吉原村。吉原小学校、72番札所曼荼羅寺、73番札所出釈迦寺がある。
西讃府志によると吉原の語源は、かつては当地周辺は海浜の村で、
植物の葦(ヨシ)が大量に茂っていたことに由来するとのことである。
故に、もともとの読み方は「よしはら」なのであろう。
碑殿町(ひどのちょう)
旧名、多度郡吉原郷碑殿村。西碑殿、東碑殿の二地域から成る。
なお西碑殿、東碑殿は天霧山を隔てて飛び地となっており、町域は繋がっていない。

医療機関

国の施設

ファイル:JGSDF Camp Zentsuji02n4592.jpg
陸上自衛隊善通寺駐屯地

教育

大学・短期大学

高等学校

中学校

  • 善通寺市立東中学校
  • 善通寺市立西中学校

小学校

  • 善通寺市立中央小学校
  • 善通寺市立東部小学校
  • 善通寺市立西部小学校
  • 善通寺市立南部小学校
  • 善通寺市立竜川小学校
  • 善通寺市立与北小学校
  • 善通寺市立筆岡小学校
  • 善通寺市立吉原小学校

幼稚園

※ 市立が8、私立が1。

その他の学校

交通

鉄道路線

ファイル:Zentsuji Station 20121013.jpg
1889年建造の善通寺駅舎は近代化産業遺産に認定されている。

バス

道路

高速道路

3 善通寺IC

一般国道

国道11号
国道319号

県道

香川県道4号丸亀三好線
香川県道18号善通寺府中線
香川県道22号善通寺綾歌線
香川県道24号善通寺大野原線
香川県道25号善通寺多度津線
香川県道33号高松善通寺線
香川県道47号岡田善通寺線
香川県道48号善通寺詫間線
香川県道49号観音寺善通寺線
香川県道199号炭所西善通寺線
香川県道200号まんのう善通寺線
香川県道206号原田琴平線
香川県道208号大麻琴平買田線
香川県道209号善通寺停車場線
香川県道212号多度津善通寺線
香川県道217号西白方善通寺線

船舶

  • 海上に面しておらず、船舶交通は市内にはない。

市外局番

全域が0877(丸亀MA)。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

国の重要文化財(文化施設「旧善通寺偕行社」:2001年平成13年)6月指定)。

四国八十八箇所霊場

出身有名人

脚注

注釈

出典

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 山口恵一郎 『日本地名辞典 市町村編』 東京堂出版、1980年10月。ISBN 978-4490101355
  2. 図典 日本の市町村章 p195

外部リンク