国道35号

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国道35号(こくどう35ごう)は、佐賀県武雄市から長崎県佐世保市へ至る一般国道である。

ファイル:Route35.jpg
佐世保市の戸尾市場近くの歩道橋から市役所方面を眺める
ファイル:Route35-2.jpg
佐世保市の戸尾市場近くの歩道橋から佐世保駅方面を眺める(上の写真とは反対の方向)

概要

歴史

武雄と佐世保とを結ぶ国道の起源は、1887年明治20年)7月8日に「國道表」に追加された国道47号「東京より佐世保鎮守府に達する路線」である。この路線は、国道4号(現1号・2号ほか)を経由し、武雄で分岐して佐世保に至るもので、武雄以降は今日の35号と同じルートである。同時に、各地の鎮守府(横須賀、呉)に至る道路が国道に編入されている。

1920年大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、旧47号がそのまま国道33号「東京市より佐世保鎮守府所在地(佐世保市)に達する路線」となった。

1952年昭和27年)12月4日、新道路法に基づく路線指定で、旧33号は一級国道35号(佐賀県杵島郡武雄町(現 武雄市) - 長崎県佐世保市)として指定された。1965年4月1日に、道路法改正によって一級・二級の別がなくなり一般国道35号となった。

路線状況

起点から佐世保市の陣の内交差点までは2車線だが、陣の内交差点から佐世保駅前までは4車線、佐世保駅前付近から終点(国道204号の一部区間も含む)までは、四ヶ町商店街などがある佐世保市の中心部で6車線(但し、歩道の両側2車線は朝夕ラッシュ時に時間限定のバス専用レーン)になる。

佐賀県西部及び佐世保市の幹線道路であるせいか、起点の下西山交差点では、国道34号へ左折する車よりも国道35号へ直進する車が圧倒的に多い。交通量は国道202号との分岐点でもある、田の浦交差点から終点までが多く、とりわけ朝夕の流れはよくない。また、陣の内交差点の手前の交差点である、早苗町交差点も佐世保方面が朝夕を中心に流れが悪い。

この道路と並走する西九州自動車道は当初国道35号の自動車専用道路として開通し、後に国道497号に変更されている。

大半の区間で九州旅客鉄道(JR九州)佐世保線と並走し、武雄市で2ヶ所、有田町で1ヶ所、佐世保市で2ヶ所、佐世保線の線路と交差している。佐世保市では松浦鉄道西九州線とも1ヶ所で交差している。昭和40年代までのバイパス整備もあり、現在はこれら5ヶ所の交差はすべて立体交差となっている。なお基本的に制限速度は50km/hだが、武雄市犬走の佐世保線踊瀬橋梁をくぐるクランクカーブ区間のみ、30km/hの速度規制がかかる。

バイパス

  • 日宇バイパス 佐世保市大塔町(脇崎交差点)-同市日宇町(日宇町交差点)間1.2km・4車線。1965年昭和40年)開通。供用開始時より通行料無料。

昭和30年代以降の郊外宅地開発により、旧道1.9kmの渋滞が慢性化していたために短絡ルートとして開通した。旧道は市道に降格した上で、生活道路として機能し、バイパスは郊外ロードサイドショップが並ぶ。日宇町交差点は上り・下りともランプウェイ形で、旧道とバイパスの相互交通はできない。

  • 早岐バイパス 佐世保市陣の内町(陣の内交差点)-同市田の浦町(田の浦町交差点)1.2km・4車線。1969年(昭和44年)開通。供用開始時より通行料無料

国道202号と旧国道205号が合流し、渋滞が激しい田子の浦交差点を避けるために短絡ルートとして開通した。旧道1.7kmは国道202号と市道に分割され、生活道路として機能し、バイパスは佐世保線と並走しつつ郊外ロードサイドショップが並ぶ。

  • 有田バイパス 有田町泉山(有田泉山交差点)-同町南原(南原交差点)4.9km・2車線。1972年(昭和47年)開通。供用開始時より通行料無料。

バイパスは旧道4.8kmより若干長くなったが、有田焼工房や商店・民家が建て込む狭隘な市街地を避け、各交差点に右折レーンを設定し、流動はスムーズになった。旧道は県道233号県道281号に降格した。

蓮花石山の北麓斜面を通過するため、トンネル区間となる。起点から有田第1(通称「白磁」112m)、同第2(同「青磁」162m)、同第3(同「青華」56m)、同第4(同「赤絵」245m)。青磁と青華の間はロックシェッドが架けられ、一体化している。青華を例外として有田焼に因む通称で、赤絵のみが実在の地名である。

  • 山内バイパス 武雄市山内町鳥海-同市同町宮野(山内町狩立交差点)4.8km・2車線。1996年平成8年)開通。供用開始時より通行料無料。

バイパスは旧道4.7kmより若干長くなったが、佐世保線と集落に挟まれた三間坂駅前後の狭隘な市街地を避け、各交差点に右折レーンを設定し、流動はスムーズになった。旧道は県道45号県道104号に降格した。道の駅山内が設置されている。

重複区間

  • 佐賀県西松浦郡西有田町原明(伊万里口交差点) - 長崎県佐世保市田の浦町(田の浦交差点):国道202号
  • 長崎県佐世保市田の浦町(田の浦交差点) - 長崎県佐世保市八幡町(八幡歩道橋):国道206号

道の駅

地理

通過する自治体

接続路線

一般国道・高速道路

県道

脚注

注釈

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 2015年4月1日現在

出典

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 26. . 2017閲覧.

関連項目

外部リンク