国頭村

提供: miniwiki
2018/8/12/ (日) 15:03時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
移動先:案内検索


国頭村(くにがみそん)は、沖縄県国頭郡に属するである。沖縄本島の北端に位置する。

地理

沖縄本島最北端の自治体であり、名護市から北東に約30kmの位置に村役場がある。また、村域の95%が森林で、貴重なヤンバルクイナノグチゲラヤンバルテナガコガネなどの動物が生息している。しかし人為的に移入されたノネコジャワマングースによってヤンバルクイナなどが捕食および生息数の減少が問題となっている。

山地が海岸近くまでせまる地形で、各集落は河川の形成するごく狭い沖積平野に立地する。ただ、村の中心地・辺土名をはじめ、奥間・桃原・鏡地・半地の各地区は、赤丸岬を頂点とする陸繋砂州上にあり、国頭村内では例外的に広い平地が形成されている。村を縦断する国頭山地には、沖縄本島最高峰の与那覇岳(503m)をはじめ、照首山・西銘岳・伊湯岳などが連なる。

沖縄本島の北端を成す辺戸岬と、鹿児島県に属する与論島は28kmしか離れていない為、晴れている時には与論島が望める。また、面積の23%を、米国海兵隊の訓練場が占める。

森林セラピー基地認定。

気候

  • 沖縄気象台アメダスが村内の奥と比地の2ヶ所に設置されている(後者は降水量のみ)。過去には、与那覇岳にも設置されていた。
  • 奥にあるアメダスは、沖縄本島では最も北に位置する観測点である。そのため、県内ニュースなどにおいて「国頭村奥で●°C、今季一番の冷え込み」等、冬場の最低気温の話題になることが多い。また、奥の冬場の気温はさらに北に位置する伊是名島与論島等の気温よりも低くなる傾向がある(観測地点の標高が232mとこれらの島より高いところにあるため)。2016年1月24日には3.1℃を記録するなど、沖縄県ではめったにない1桁台の気温を毎年記録している。これまでの最も低い最高気温は1981年2月26日の8.4℃である。年の最低気温はほとんど1月から3月にかけて観測される。
奥(国頭郡国頭村奥、標高232m)の気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 25.3(77.5) 25.4(77.7) 28.5(83.3) 28.9(84) 31.0(87.8) 33.2(91.8) 34.2(93.6) 33.8(92.8) 33.6(92.5) 32.1(89.8) 28.4(83.1) 25.6(78.1) 34.2(93.6)
平均最高気温 °C (°F) 17.1(62.8) 17.5(63.5) 19.6(67.3) 22.1(71.8) 24.8(76.6) 27.9(82.2) 30.3(86.5) 29.7(85.5) 28.4(83.1) 25.6(78.1) 22.3(72.1) 18.9(66) 23.7(74.7)
日平均気温 °C (°F) 14.5(58.1) 14.6(58.3) 16.4(61.5) 18.9(66) 21.6(70.9) 24.6(76.3) 26.7(80.1) 26.5(79.7) 25.3(77.5) 22.8(73) 19.7(67.5) 16.3(61.3) 20.7(69.3)
平均最低気温 °C (°F) 12.4(54.3) 12.5(54.5) 14.0(57.2) 16.4(61.5) 19.2(66.6) 22.5(72.5) 24.5(76.1) 24.5(76.1) 23.4(74.1) 21.0(69.8) 17.9(64.2) 14.4(57.9) 18.6(65.5)
最低気温記録 °C (°F) 3.1(37.6) 4.8(40.6) 5.2(41.4) 10.8(51.4) 12.6(54.7) 15.7(60.3) 19.8(67.6) 20.3(68.5) 17.7(63.9) 15.1(59.2) 11.1(52) 7.2(45) 3.1(37.6)
降水量 mm (inches) 78.3(3.083) 80.6(3.173) 103.7(4.083) 120.5(4.744) 142.2(5.598) 174.2(6.858) 239.2(9.417) 203.9(8.028) 159.2(6.268) 129.8(5.11) 92.0(3.622) 90.3(3.555) 1,615.9(63.618)
平均降水日数 (≥ 1.0 mm) 13.7 13.6 15.1 13.0 14.4 14.4 9.7 13.1 13.4 10.7 11.8 11.6 154.5
出典#1: 気象庁[1]
出典#2: 気象庁[2]

地域

  • 安田(あだ)-集落の東方約500mに安田ヶ島がある。
    • 伊部(いぶ)-安田の小字
  • 安波(あは)
    • 美作(ちゅらさく)-安波の小字
  • 伊地(いじ)
  • 宇嘉(うか)
  • 宇良(うら)
  • 奥(おく)
  • 奥間(おくま)
  • 我地(がじ)
  • 鏡地(かがんじ)
  • 宜名真(ぎなま) 
  • 佐手(さて)
  • 謝敷(じゃしき)
  • 楚洲(そす)
    • 伊江(いえ)-楚洲の小字
  • 桃原(とうばる)
  • 浜(はま)
  • 半地(はんじ)
  • 比地 (ひじ)
  • 辺戸(へど)
  • 辺野喜(べのき)
  • 辺土名(へんとな)
  • 与那(よな)

また、伊地地区の北(赤崎付近)に昭和期まで田名(だな)、楚洲地区の西方・西名岳(420.1m)中腹に大正期まで横芭(よこば)という集落があったが、いずれも廃村となった。

隣接している自治体

人口

国頭村(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴史

産業

産業別人口は、第一次21.0%、第二次18.7%、第三次60.3%である。公務員や建設業従事者、奥間にあるJALプライベートリゾートオクマの観光業などが特徴的。農業では、豚・肉牛・パイナップル・マンゴー・キクが上位を占める。豚・肉牛は、奥地区や楚洲地区・伊部地区に立地する畜産基地によるもの。また、北部の奥地区は、茶(おくみどり)の産地となっている。集落には共同店がある。

金融機関

郵便

  • 国頭郵便局
    • 国頭村、大宜味村の集配を担当。郵便番号「905-14xx」(奥、安波、楚洲、安田を除く地域)、「905-15xx」(奥、安波、楚洲、安田の東部地域)、「905-13xx」(大宜味村)。
  • 奥簡易郵便局
  • 安田簡易郵便局

教育

幼稚園
  • 国頭村立辺土名幼稚園
小学校
  • 国頭村立奥間小学校
  • 国頭村立辺土名小学校
  • 国頭村立佐手小学校
  • 国頭村立北国小学校
  • 国頭村立奥小学校
  • 国頭村立安田小学校
  • 国頭村立安波小学校
中学校
  • 国頭村立国頭中学校

交通

ファイル:Hentona Bus Terminal.JPG
辺土名バスターミナル

路線バス

  • 67番(辺土名線) - 琉球バス交通沖縄バスが共同運行。主に国道58号を通り、名護市・大宜味村と国頭村中心部の辺土名バスターミナルを結ぶ。
    • 名護バスターミナル - 伊差川 - 真喜屋 - 源河 - 塩屋入口 - 大宜味 - 辺土名高校前 - 奥間ビーチ入口 - 辺土名 - 辺土名バスターミナルこの字体は国頭村内
  • 国頭村営バス - 村内の辺土名以北の地域を運行する村営バス。村役場前の辺土名バス停を起点、国道58号・県道70号の起点(国道58号の沖縄県内起点)にある奥バス停を終点とする2路線。
    • 東線 - 県道70号経由(辺土名 - 安波 - 安田 - 楚洲 - 奥)
    • 奥線 - 国道58号・辺戸岬経由(辺土名 - 辺野喜 - 宜名真 - 辺戸岬 - 辺戸 - 奥)

村東部の安波・安田・楚洲を経由する東線と、村北部の与那・宜名真・辺戸岬・奥を経由する奥線がある。

道路

港湾

  • 辺土名港
  • 奥港

医療

観光・スポーツ

名所・旧跡・文化財

ファイル:ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森のキョンキョンIMG 0045.JPG
ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森のキョンキョン

スポーツと施設

脚注・出典

出典

  1. 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. . 2011閲覧.
  2. 観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. . 2013閲覧.
  3. 国頭消防管内 NPO法人MESHサポート2011年9月27日現在

参考文献

  • 沖縄県の地理(仲田邦彦著・東洋企画発行)


外部リンク