奈留島

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奈留島
座標 北緯32度50分15.9秒
東経128度56分5.5秒
面積 23.82 km²
最高標高 (鴨越)276 m
所在海域 五島灘
所属諸島 五島列島
所属国・地域 日本の旗 日本長崎県五島市
地図
ファイル:Goto Islands Nagasaki Ja.svg
10px 五島列島における奈留島の位置
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奈留島(なるしま)は、長崎県の西に浮かぶ五島列島を構成するの一つである。五島列島内では久賀島若松島の間にあり、全島が長崎県五島市に属する。

概要

地理

五島列島のほぼ中央に位置し、海岸線が複雑に入り組み、天然の良港を形成している[1]五島列島を網羅する西海国立公園だが、奈留島だけは除外されている。

交通

長崎港長崎市)からフェリー福江港(五島市福江島)からフェリーと高速船が運航されているほか、博多港福岡市)からのフェリーもある。福江~奈留島間の所要時間はフェリーで40~45分、高速船で30分。

  • 長崎 → 福江 → 奈留島 → 奈良尾(新上五島町中通島)→ 長崎(九州商船フェリー)
    • 1日1便
  • 福江 - 奈留島 - 若松(新上五島町若松島)(五島旅客船フェリー)
    • 1日3往復(福江行き始発便と福江発最終便は福江~奈留島間のみ)
  • 福江 - 奈留島 - 土井ノ浦(若松島) - 郷ノ首(中通島)(五島旅客船高速船・奈留島折り返しの便もあり)
    • (福江発)1日2便、(奈留島発)1日3便
  • 博多 → 奈留島 → 福江(野母商船フェリー・博多~福江航路の下り便のみ寄港)
    • 1日1便

歴史

日明貿易が行われた15世紀から16世紀半ばには、奈留島は遣明船の最後の寄港地として重要な場所となっていた[2]。奈留神社では副使が宮司のもとに宿泊し、航海の無事を祈る祈祷が行われる慣習があった。

奈留島を含む五島におけるキリスト教の伝来は、1566年永禄9年)にルイス・デ・アルメイダによって布教されたが、1612年慶長17年)の禁教令により一度断絶する。1797年寛政9年)に西彼杵半島三重村樫山から長吉・正吉・北平という三名の隠れキリシタンが移住し、その後に多くのものが続き、密かに信仰が持ち込まれた。1881年明治14年)にフランス人司祭のオーギュスト・ブレル神父江上集落で洗礼を授けカトリックに復帰させたが、その後も隠れキリシタンの信仰を継承した人々もおり、昭和40~50年代まで信仰を維持してきたとされる。1989年平成元年)に刊行された『長崎の教会』(聖母の騎士社)では「奈留島の人口3500人のうち約6割が隠れキリシタン(の子孫)」としている。

水晶

この島で産出する水晶のうち、ハートのような形をしているものは日本式双晶と呼ばれる。現在は島内での水晶の採集は禁止されている。

施設

行政

  • 五島市奈留支所

教育機関

名所・観光スポット

脚注

  1. 1.0 1.1 ながさきのしま|長崎のしま紹介【五島】|五島のプロフィール 長崎県 企画振興部 地域振興課
  2. 須田牧子、長崎大学多文化社会学部(編)、2018、「大陸への玄関口:五島列島と周辺の島々」、『大学的 長崎ガイド:こだわりの歩き方』、昭和堂 ISBN 9784812217139 pp.164-168.

関連項目

テンプレート:五島列島