安芸灘諸島連絡架橋

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ファイル:安芸灘とびしま海道.png
緑地が広島県、ピンク地が愛媛県

安芸灘諸島連絡架橋(あきなだしょとうれんらくかきょう)は、本州側の広島県呉市とその南東に位置する安芸灘諸島の島々を結ぶ、8つの橋梁(総延長:約 5,300 m)の総称である。愛称の「安芸灘とびしま海道」と呼ばれることが多い。

7号橋の岡村大橋は、小規模な橋ながら広島県愛媛県の県境をまたいでいる。

概要

現在8号橋(名称未定)を除き、1号から7号までの7本の橋で供用されており、本州と結ぶ安芸灘大橋(1号橋)が有料橋で、他の橋は無料で通行できる[1]。8号橋は計画段階であり事業化されていない。

また、岡村島から4本の橋により小大下島大下島柏島を経由して大三島へ繋ぎ、西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)に接続する構想が存在する。

愛称

2008年8月28日、公募により1号橋(安芸灘大橋)から7号橋(岡村大橋)の区間愛称が「安芸灘とびしま海道」に決定した。また、「しまなみ海道」をもじって「裏しまなみ海道」と呼ばれることもある。また、5号橋から7号橋までを含む大崎下島から岡村島へと至る区間には「安芸灘オレンジライン」の愛称がある。

『安芸灘とびしま海道』は、全国から寄せられた3118件の愛称決定応募作品の中から選ばれた物であり、「瀬戸内海に浮かぶ島々は、あたかも庭園をわたる飛石(とびいし)のようで、安芸灘へと通じる海の道…」をイメージして名付けられたとされている[2]

構成する橋

名称 区間 通行料金 開業日 橋長 構造 備考
1号橋 安芸灘大橋 本州 - 下蒲刈島 有料 2000年1月18日 1175 m 3径間2ヒンジ吊り橋 広島県道74号下蒲刈川尻線に含まれている
2号橋 蒲刈大橋 下蒲刈島 - 上蒲刈島 無料 1979年10月 480 m 3径間2連続トラス橋 蒲刈広域農道に含まれている
3号橋 豊島大橋 上蒲刈島 - 豊島 無料 2008年11月18日 903 m 単径間吊り橋 愛称「アビ大橋」
広島県道356号豊浜蒲刈線に含まれている
4号橋 豊浜大橋 豊島 - 大崎下島 無料 1992年11月30日 543 m 3径間連続トラス橋 大崎下島広域農道に含まれている
5号橋 平羅橋 大崎下島 - 平羅島 無料 1995年 98.5 m PC斜張橋 安芸灘
オレンジライン(愛称)
大崎下島広域農道に含まれている
6号橋 中の瀬戸大橋 平羅島 - 中ノ島 無料 1998年11月6日 251 m ニールセンローゼ橋 大崎下島広域農道に含まれている
7号橋 岡村大橋 中ノ島 - 岡村島 無料 1995年 228 m ニールセンローゼ橋 大崎下島広域農道に含まれている。
将来的な構想として、岡村島から小大下島大下島を通って愛媛県今治市大三島)方面への架橋計画が存在する。
8号橋 (未定) 岡村島 - 大崎上島 (未定) (未供用) (未定) (未定) 8号橋は計画段階であり事業化されていない。
将来的な構想として、大崎上島から広島県竹原市への架橋計画が存在する。

地理

瀬戸内海の西に位置する安芸灘の島々を結ぶ。しまなみ海道と比較すると橋も小さく、観光地としてはマイナーではあるが、下蒲刈島の朝鮮通信使関連の建物の復元や、大島下島の御手洗地区などに「風待ち港」として賑わいを見せていた当時の面影を残す町並みがある[1]

通過する自治体

広島県呉市 - 愛媛県今治市( - 広島県豊田郡大崎上島町

平成の大合併以前は、
豊田郡川尻町 - 安芸郡下蒲刈町 - 安芸郡蒲刈町 - 豊田郡豊浜町 - 豊田郡豊町 - 越智郡関前村( - 豊田郡大崎町木江町東野町
(関前村のみ愛媛県)
を通過していた。

脚注

  1. 1.0 1.1 佐々木・石野・伊藤 2015, p. 112.
  2. 豊島大橋開通(呉市観光協会くれNAVI(2012年12月8日閲覧))

参考文献

  • 『絶景ドライブ100選[新装版]』 松井謙介編、学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015-09-30。ISBN 978-4-05-610907-8。

外部リンク