富山ライトレール

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富山ライトレール株式会社(とやまライトレール、: Toyama Light Rail Co., Ltd.)は、富山県富山市富山港線西日本旅客鉄道(JR西日本)から引き継ぎ、路面電車[1]ライトレール)化した上で運営している第三セクター方式の鉄軌道・バス事業者。本社所在地は富山県富山市城川原三丁目3番45号(城川原駅に隣接)。

沿革

鉄軌道事業

路線

以下の路線を運営している。詳細は以下の項目を参照。

軌道区間の都市計画上の名称は「富山ライトレール線」だが、軌道法鉄道事業法に基づく手続きでは軌道区間、鉄道事業区間ともに「富山港線」の名称がそのまま使われている。

富山駅北駅から奥田中学校前駅の直前までは、道路上に新設された併用軌道を走る軌道区間で、奥田中学校前駅から岩瀬浜駅までが在来の専用軌道を走る鉄道事業区間となる。JR西日本あいの風とやま鉄道富山駅高架化後は、既存の富山地方鉄道富山市内軌道線と相互に乗り入れる構想が2010年頃から本格化し[5]、2013年(平成25年)4月26日、国土交通省が富山地方鉄道と富山市による富山市内軌道線延伸事業を認定した際の審議資料では、第二期事業として富山ライトレールとの接続を平成30年度(2018年度)に開業させる方針が盛り込まれていた[6]。2015年12月4日、国土交通省は富山市と富山ライトレール・富山地方鉄道から出されていた軌道運送高度化実施計画の変更を12月7日付で認めると発表した[7]。これによると、軌道延伸工事は平成31年度(2019年度)、複線化も含めた完成は平成32年度(2020年度)の予定となっている。富山駅北停留場は、既設の富山地方鉄道富山駅停留場(2015年3月14日に移設開業済)に統合される。また、既存区間も含めた富山ライトレールの軌道区間は上下分離がおこなわれ、富山市が軌道施設を保有する形に変更される。

なお、富山港線は元はJR西日本、さらに前はその前身である日本国有鉄道の路線で、国有化前は富山地方鉄道が富岩線として保有していた。また、併用軌道区間内のレールはドイツから輸入された。

車両

TLR0600形
新潟トランシスで製造された2車体連節低床式路面電車で、開業に合わせて7編成が導入された。
一般公募で決まった「ポートラム」という愛称が付けられている。これは「港」(=port)と「路面電車」(=tram)を組み合わせた造語である。
外装は立山の新雪をイメージした白色を基調としている。また、フロントガラスの下縁部と乗降口の周囲には、編成ごとに異なるアクセントカラー(にちなんだ7色:赤、橙、黄、黄緑、緑、青、紫)が施されている。
マスコットキャラクターとして、富山県立富山北部高等学校情報デザイン科の生徒によりデザインされた、ネコと電車をモチーフとする「とれねこ」がある。編成数と同じ「7匹」がおり、編成に対応してそれぞれ特徴と性格が設定されている。
2018年5月に1編成の増備予定を発表した[8]

バス事業

ファイル:Iwasehama-sta and feeder-bus.jpg
フィーダーバスと電車(2008年5月10日 岩瀬浜駅

富山港線の蓮町駅岩瀬浜駅に接続するフィーダーバス2路線を運行している。2006年4月の富山港線の移管開業に合わせて、富山市が試験的に運行を開始した。2007年4月から本格運行となり、運行主体が富山ライトレールに移管された。なお、実際の運行は一貫して、富山地方鉄道に委託されている。

主要経由地

四方・草島ルート
蓮町 - 草島 - 荒屋 - 四方神明町
岩瀬・大広田・浜黒崎ルート
岩瀬浜駅前 - 日方江 - 浜黒崎浜通り - 水橋漁港前

開業後の経営状況

2006年度は、開業が4月であったために固定資産税が発生しなかったことなどから、268万円の当期純利益を計上した。

2007年度は運賃を本来の水準に引き上げたことなどから、418万円の当期純利益を計上した。損益計算書にはフィーダーバスの収支が加えられたが、運行費用は全て富山市からの補助金で賄われるので、実態には変化がない。

2008年度は614万円の当期純利益を、2009年度は3,017万円の当期純利益を[9]、2010年度は2,607万円の当期純利益を計上した[10]

公設民営ではあるが上下分離ではないため、一般に公開されている損益計算書では各事業の営業費用が全てひとくくりにされている。

脚注

外部リンク

テンプレート:日本の路面電車