富山県水墨美術館

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富山県水墨美術館(とやまけんすいぼくびじゅつかん、The Suiboku Museum, Toyama)は、1999年平成11年)4月29日富山県富山市五福に開館した、近代日本の水墨画の歩みを辿る公立美術館日本博物館協会全国美術館会議、富山県博物館協会会員。

特色

富岡鉄斎横山大観竹内栖鳳など近代における水墨画の大家の作品をはじめ、富山県砺波市出身の日本画家・下保昭の代表的な水墨画が常設展示されている。その他、染織陶芸など日本の美術・工芸史を辿る企画展も取り組まれている[1]

門をくぐると池がある芝生の庭園「五福山水苑」があり、その中に美術館がある。美術館外観は和風の鉄筋コンクリート寄棟造り平屋瓦葺きL字形の建物で、常設展示室、企画展示室、映像ホール、情報コーナー・図書室のほか、喫茶室、茶室ミュージアムショップなどを、約100mある廊下で結んでいる。設計は富山県建築設計監理協同組合。

展示室以外は無料で利用できるため、大きなガラス張りの廊下からは、1本のしだれ桜がある広大な芝生の中庭、雄大な立山連峰ベンチに座って眺めたり、回廊のある中庭に出て散策することもできる。また春には、美術館のすぐ東側を流れる神通川の堤(堤防)の桜並木が咲き誇る姿を望める。

また日本庭園を有する数寄屋造り離れ、茶室「墨光庵(ぼっこうあん)」が美術館一番奥にあり、無料で見学できるほか、立礼席での抹茶の提供(有料)と茶会のための茶室の貸出し(有料)を行っている。

おもな収蔵作品

など、約30人の作家の作品を収蔵している。

施設

  • 前庭「五福山水苑」
  • エントランスホール
  • 常設展示室
    • 近代水墨画の系譜
      竹内栖鳳、横山大観、川合玉堂といった水墨画の代表的なエッセンスを一覧できるように、系統的な展示をすすめている。富山県ゆかりの水墨画家、篁牛人、豊秋半ニらの作品を展示することを通じて、富山県と水墨画の関わりを表現している[3]
    • 下保昭作品室
      砺波市出身の日本画家・下保昭の作品154点を収蔵し、約15点を体系的に展示している[3][4]。これらの作品の内100点は、可必館・京都現代美術館の館長であった梶川芳友が個人収集した作品を、1993年(平成5年)に富山県に寄贈したものである。また、下保昭本人からの寄贈された作品もある。なお、これらの作品寄贈によって、富山県水墨美術館創設の一端ともなった[4]
  • 企画展示室 1、2
    • 2室はホワイエで繋がっており一体での使用可能
  • 映像ホール
  • 情報コーナー・図書室
  • 茶室「墨光庵(ぼっこうあん)」
  • 喫茶「北斗」
  • ミュージアムショップ「風花(ふうか)」
  • 中庭
    • 中庭のしだれ桜は、秋田県角館の農家より移植したものである。
  • 駐車場 乗用車 88台、バス 7台(無料)

その他

美術館ロビーや展示室を繋ぐ廊下には、常緑広葉樹の「ブビンガ」の1枚板を使用したベンチがあるが、それらの内3つのベンチの脚には、パリルーブル美術館を改修した際に剥がした庭の敷石を利用している[5]

開館時間および観覧料

開館時間
  • 午前9時30分から午後6時まで(入室は午後5時30分まで)
休館日
常設展示室観覧料
企画展は別料金

アクセス

富山地方鉄道富山市内軌道線

富山地方鉄道バス

富山県水墨美術館を含む、富山市市街地の美術館博物館・観光施設を巡る周遊バス。

WILLER EXPRESS

  • 成田空港大崎駅バスタ新宿より
    • 金沢駅行で富山県水墨美術館前バス停下車すぐ
    • 便数:毎日1往復
    • 所要時間:成田空港から約9時間40分、大崎駅から約8時間、バスタ新宿から約7時間15分。

関連項目

出典

  1. 富山県水墨美術館
  2. 『県水墨美術館 9月に「中島潔展」 尾竹竹坡の軸購入』北日本新聞 2017年3月25日38面
  3. 3.0 3.1 美術館概要
  4. 4.0 4.1 『下保昭さん死去 91歳 作品寄贈受け常設展 県水墨美術館』北日本新聞 2018年8月10日32面
  5. 『富山ふしぎ探訪』(富山新聞金沢本社出版局 編・富山新聞)2014年(平成26年)11月30日発行 ISBN 978-4-8330-2003-9 134P〜135P

参考文献

外部リンク


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