将棋大賞

提供: miniwiki
2018/9/22/ (土) 00:09時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索

テンプレート:将棋ヘッダ 将棋大賞(しょうぎたいしょう)は、毎年度功績を残した将棋棋士などに日本将棋連盟から与えられる賞である。第1回の表彰は1974年に行われた。

記録に関する賞以外は選考委員によって決定され、その模様は『将棋世界』誌に掲載される。

将棋大賞における受賞年は「前年度の記録・活躍」が対象となる。

将棋大賞の部門

1.個人賞(選考による)

最優秀棋士賞、特別賞、優秀棋士賞(第33回新設)、敢闘賞(第33回新設)、新人賞
※「特別賞」は対象者がない年が多く、贈られる意味合いもさまざまである。
※「敢闘賞」は、第32回までの「敢闘賞」を廃止した上で第33回に新設されたもの。
最優秀女流棋士賞(第27回より)、優秀女流棋士賞
第26回までは、女流部門の将棋大賞は「女流棋士賞」のみであったが、第27回からは、女流の最高賞は「最優秀女流棋士賞」となり、印象に残った女流棋士へ「女流棋士賞」を贈ることとなった。さらに第45回からは「女流棋士賞」を「優秀女流棋士賞」に改めた。

2.記録部門(成績の数字だけで決まる)

勝率第一位賞、最多勝利賞、最多対局賞、連勝賞(年度をまたがる連勝は、連勝が止まった年度での対象となる)。
女流最多対局賞(第37回新設)

3.優れた対局内容に対する賞(選考による)

名局賞(後述)、名局賞特別賞(後述)

4.その他の賞(選考による)

升田幸三賞(後述)、升田幸三賞特別賞(後述)、東京将棋記者会賞
※現役・引退・物故・アマチュア・団体を問わず贈られる。成績や功績が対象年度内でなくても贈られる場合がある。

廃止された部門

殊勲賞、技能賞、(旧)敢闘賞 - 3つとも選考による賞で、第32回を最後に廃止

将棋大賞歴代受賞者

  • 受賞対象は受賞年の前年度が対象となる。
  • 最優秀棋士賞と最優秀女流棋士賞のかっこ内数字は、通算受賞回数。
  • 色付きは、将棋大賞(記録部門)での歴代1位記録。
受賞
最優秀
棋士賞
特別賞 優秀
棋士賞
敢闘賞 名局賞 名局賞
特別賞
勝率
一位賞
最多
勝利賞
最多
対局賞
連勝賞 新人賞 最優秀
女流
棋士賞
優秀
女流
棋士賞
女流
最多
対局賞
東京
記者会賞
升田賞 升田賞
特別賞
45 2018 羽生(22) 藤井聡 菅井 豊島 渡辺明
羽生
藤井聡 広瀬
牧野 中尾
藤井聡
.836
藤井聡
61勝
藤井聡
73局
藤井聡
29連勝
藤井聡 里見(8) 伊藤沙 伊藤沙
41局
森雞 青野
佐々勇
大内
受賞
最優秀
棋士賞
特別賞 優秀
棋士賞
敢闘賞 名局賞 名局賞
特別賞
勝率
一位賞
最多
勝利賞
最多
対局賞
連勝賞 新人賞 最優秀
女流
棋士賞
女流
棋士賞
女流
最多
対局賞
東京
記者会賞
升田賞 升田賞
特別賞
44 2017 佐藤天 加藤一 羽生 久保 佐藤康
深浦
里見
上田
斎藤慎
青嶋
.750
千田
48勝
千田
佐々勇
65局
豊島
青嶋
12連勝
八代 里見(7) 上田 室谷
40局
森信 千田 加藤一
43 2016 羽生(21) なし 渡辺明 佐藤天 渡辺明
佐藤天
阿部健
羽生
斎藤慎
.769
佐藤天
41勝
佐藤天
59局
佐藤天
15連勝
斎藤慎 里見(6) 室谷 室谷
33局
淡路 富岡 なし
42 2015 羽生(20) なし 糸谷 郷田 羽生
豊島
牧野
都成
(三段)
菅井
.796
菅井
43勝
豊島
56局
横山
13連勝
千田 甲斐 香川 清水
37局
佐藤義 菅井 塚田泰
41 2014 森内(2) なし 羽生 郷田 羽生
中村太
三浦
久保
村山慈
.767
羽生
42勝
羽生
62局
永瀬
12連勝
大石 里見(5) 甲斐 香川
34局
松尾 なし
40 2013 渡辺明 羽生 羽生 中村太 羽生
渡辺明
里見
上田
永瀬
.786
羽生
51勝
羽生
68局
中村太
15連勝
永瀬 里見(4) 上田 中井
38局
石田和 藤井猛 なし
39 2012 羽生(19) なし 渡辺明 郷田 渡辺明
丸山
なし 中村太
.851
[1]
羽生
豊島
44勝
羽生
63局
永瀬
18連勝
菅井 里見(3) 清水 清水
55局
勝浦 佐藤康 山崎
38 2011 羽生(18) なし 久保
渡辺明
広瀬 広瀬
深浦
森内
藤井猛
佐藤天
.795
羽生
43勝
渡辺明
58局
佐藤天
17連勝
豊島 里見(2) 甲斐 中井
清水
30局
佐伯 星野
(三段)
なし
37 2010 羽生(17) なし 久保 木村一 久保
佐藤康
児玉
金井
豊島
.763
豊島
45勝
久保
61局
阿久津
13連勝
戸辺 里見 清水 上田
岩根
36局[2]
谷川女流 飯島 なし
36 2009 羽生(16) 中原 渡辺明 久保 渡辺明
羽生
なし 宮田敦
.757
久保
49勝
久保
73局
金井
11連勝
佐藤天 清水(13) 里見 大内 久保 なし
35 2008 羽生(15) なし 佐藤康 深浦 深浦
羽生
村山慈
.783
羽生
44勝
羽生
62局
佐々慎
佐藤和
13連勝
村山慈 清水(12) 矢内 真部 今泉
(三段)
真部
34 2007 佐藤康 なし 羽生 渡辺明 谷川
羽生
阿久津
.776
佐藤康
57勝
佐藤康
86局
糸谷
14連勝
糸谷 矢内(2) 里見 コンピュータ
将棋協会
佐藤康 なし
33 2006 羽生(14) なし 森内
渡辺明
佐藤康 佐藤紳
.787
渡辺明
41勝
羽生
62局
羽生
18連勝
佐藤紳 矢内 千葉 瀬川 淡路 森下
受賞
最優秀
棋士賞
特別賞 優秀
棋士賞
敢闘賞
(新)
名局賞 名局賞
特別賞
勝率
一位賞
最多
勝利賞
最多
対局賞
連勝賞 新人賞 最優秀
女流
棋士賞
女流
棋士賞
女流
最多
対局賞
東京
記者会賞
升田賞 升田賞
特別賞
殊勲賞 技能賞 敢闘賞
(旧)
32 2005 羽生(13) なし 渡辺明 佐藤康 山崎 近藤正
.822
羽生
60勝
羽生
78局
近藤正
14連勝
阿久津 清水(11) 中井 河口 鈴木大 なし
31 2004 森内 なし 久保 深浦 渡辺明 深浦
.761
森内
46勝
森内
64局
山崎
22連勝
田村 清水(10) 中井 二上 谷川 立石勝己
(アマ)
30 2003 羽生(12) 谷川 丸山 森内 佐藤康 山崎
.745
羽生
50勝
羽生
74局
山崎
16連勝
渡辺明 中井(6) 石橋 西村 児玉 なし
29 2002 羽生(11) なし 郷田 佐藤康 森内 木村一
.836
木村一
61勝
木村一
73局
佐藤康
17連勝
松尾 中井(5) 清水 加藤一 近藤正 なし
28 2001 羽生(10) なし 丸山 藤井猛 久保 羽生
.764
羽生
68勝
羽生
89局
羽生
14連勝
山崎 清水(9) 斎田 有吉 三浦 なし
27 2000 羽生(9) なし 藤井猛 丸山 鈴木大 木村一
.797
丸山
50勝
谷川
丸山
68局
丸山
18連勝
堀口一 石橋 中井 関根茂
関根女流
米長 なし
26 1999 羽生(8) 村山聖 佐藤康 藤井猛 郷田 行方
.778
藤井猛
43勝
藤井猛
羽生
谷川
59局
久保
14連勝
木村一 清水(8) 加藤博 中座 なし
25 1998 谷川(5) なし 屋敷 佐藤康 郷田 郷田
.762
郷田
48勝
郷田
63局
屋敷
15連勝
真田 清水(7) 内藤 青野 なし
24 1997 羽生(7) 清水
女流
三浦 森内 屋敷 鈴木大
.757
阿部隆
47勝
谷川
阿部隆
63局
鈴木大
14連勝
鈴木大 清水(6) 木村徳 藤井猛 なし
23 1996 羽生(6) 羽生 郷田 佐藤康 森雞 羽生
.836
羽生
丸山
深浦
46勝
深浦
66局
丸山
17連勝
行方 清水(5) 丸田 中原 なし
22 1995 羽生(5) 谷川 郷田 森下 深浦 久保
.810
羽生
郷田
52勝
郷田
71局
丸山
24連勝
丸山 清水(4) 長谷部 内藤 なし
21 1994 羽生(4) 米長 佐藤康 森内 深浦 井上慶
.756
佐藤康
50勝
佐藤康
71局
佐藤康
15連勝
深浦 清水(3) 蛸島女流
20 1993 羽生(3) なし 郷田 佐藤康 村山聖 羽生
.782
羽生
61勝
羽生
78局
羽生
22連勝
郷田 中井(4) 大山
19 1992 谷川(4) 大山 森内 森下 羽生 森内
.797
森内
63勝
森内
79局
中田宏
18連勝
中田宏 清水(2) 加藤治
18 1991 谷川(3) なし 森下 小林健 屋敷 森下
.757
森下
56勝
森下
74局
中田宏
16連勝
佐藤康 林葉(6) 五十嵐
17 1990 羽生(2) 二上 米長 森下 羽生
.757
羽生
53勝
羽生
71局
羽生
15連勝
屋敷 林葉(5) 佐瀬
16 1989 羽生 なし 森雞
田中寅
羽生
.800
羽生
64勝
羽生
80局
羽生
18連勝
森内 中井(3) 廣津
15 1988 谷川(2) なし 塚田泰 羽生 羽生
.820
羽生
50勝
高橋
68局
神谷
28連勝
森下 清水 高柳
14 1987 高橋 大内 福崎 塚田泰 中村修 羽生
中田宏
.741
谷川
47勝
谷川
76局
塚田泰
22連勝
羽生 中井(2)
林葉(4)
山本武
13 1986 谷川 大山 中村修 高橋 塚田泰 富岡
.740
谷川
56勝
谷川
86局

15連勝
富岡 中井 渡辺東
花村
12 1985 米長(3) 加藤治 桐山 有吉 中村修 有吉
.746
加藤一
有吉

44勝
加藤一
77局
有吉
20連勝
林葉(3) 金子
11 1984 米長(2) 谷川 森安秀 桐山 田中寅 田中寅
.688
桐山
45勝
森安秀
74局
小野修
10連勝
高橋 林葉(2) 荒巻
10 1983 中原(5) なし 谷川 内藤 桐山
.769
中原
52勝
中原
82局

15連勝
林葉 角田
9 1982 加藤一 なし 森安秀 谷川 田中寅 田中寅
.763
森安秀
46勝
森安秀
71局
加藤一
12連勝
中村修 蛸島(2) 原田
8 1981 二上 なし 加藤一 勝浦 桐山 田中寅
.723
米長
55勝
米長
88局
有吉
13連勝
小林健 山下
蛸島
松下
7 1980 大山(2) なし 木村徳 谷川 淡路 福崎
.786
大山
53勝
大山
74局
伊藤果
12連勝
福崎
6 1979 米長 なし 加藤一 田中寅 石田和 田中寅
.714
米長
47勝
米長
69局
青野
15連勝
谷川
5 1978 中原(4) なし 加藤一 森安秀 花村 森安秀
.792
淡路
43勝
米長
淡路
65局
大内
14連勝
淡路
4 1977 中原(3) なし 森雞 加藤一 真部 森雞
.745
加藤一
42勝
米長
62局
大山
加藤一
森雞
坪内
田中寅
10連勝
田中寅
3 1976 中原(2) 大山 桐山 松田茂 大内 青野
.745
大山
48勝
大山
73局
石田和
13連勝
青野
2 1975 中原 大山 大内 米長 熊谷 桐山
.756
大山
48勝
大山
米長
75局
大内
14連勝
真部
1 1974 大山 木村義雄 板谷進 内藤 原田 中原
.721
大山
39勝
米長
67局
中原
12連勝
森安秀
受賞
最優秀
棋士賞
特別賞 殊勲賞 技能賞 敢闘賞
(旧)
勝率
一位賞
最多
勝利賞
最多
対局賞
連勝賞 新人賞 最優秀
女流
棋士賞
女流
棋士賞
女流
最多
対局賞
東京
記者会賞
升田賞 升田賞
特別賞

升田幸三賞

「升田幸三賞」および「升田幸三賞特別賞」は、新手、妙手を指した者や、定跡の進歩に貢献した者に与えられる。第22回創設。「新手一生」を座右の銘とした升田幸三の名にちなんで制定された。

受賞者はプロとは限らず、第31回ではアマチュアの立石勝巳が升田賞特別賞を受賞し、また、第35回、第38回では奨励会三段が升田賞を受賞している(受賞者の今泉、星野は後にプロ四段となる)。

升田幸三賞歴代受賞者・対象

※印を付した戦法は、受賞年よりかなり以前から知られていたものである。

名局賞

対象の1年間で最も優れていると認められた対局に贈られる賞で、勝者と敗者の両方が受賞する。第36回には、名局賞の特別賞も創設された。

最初の2回(第34、第35回)では、前年の1月 - 12月の対局が対象であったが、第3回からは4月 - 3月の年度区切りとなった。

名局賞の受賞者・受賞局

※太字は勝者

名局賞 名局賞特別賞
先手 後手 受賞局 先手 後手 受賞局
第34回 羽生善治 谷川浩司 第64期A級順位戦プレーオフ
(2006年3月16日)
第35回 深浦康市 羽生善治 第48期王位戦七番勝負第7局
(2007年9月25 - 26日)
第36回 羽生善治 渡辺明 第21期竜王戦七番勝負第7局
(2008年12月17 - 18日)
該当無し
第37回 佐藤康光 久保利明 第35期棋王戦五番勝負第5局
(2010年3月30日)
児玉孝一 金井恒太 第68期C級2組順位戦9回戦
(2010年2月2日)
千日手指し直し)[3]
第38回 広瀬章人 深浦康市 第51期王位戦七番勝負第6局
(2010年9月1日 - 2日)
藤井猛 森内俊之 第69期A級順位戦7回戦
(2011年1月13日)
(千日手指し直し)[4] (千日手指し直し)[5]
第39回 丸山忠久 渡辺明 第24期竜王戦七番勝負第4局
(2011年11月24 - 25日)
該当無し
第40回 渡辺明 羽生善治 第60期王座戦五番勝負第4局[6]
(2012年10月3日)
里見香奈 上田初美 第39期女流名人位戦五番勝負第5局
(2013年2月27日)
第41回 中村太地 羽生善治 第61期王座戦五番勝負第4局
(2013年10月8日)
三浦弘行 久保利明 第72期A級順位戦9回戦
(2014年3月7日)
(千日手指し直し)[7]
第42回 羽生善治 豊島将之 第62期王座戦五番勝負第5局
(2014年10月23日)
牧野光則 都成竜馬 第46期新人王戦2回戦
(2015年1月22日)
第43回 渡辺明 佐藤天彦 第41期棋王戦五番勝負第4局
(2016年3月21日)
羽生善治 阿部健治郎 第41回棋王戦挑戦者決定トーナメント準々決勝
(2015年10月28日)
第44回 佐藤康光 深浦康市 第75期A級順位戦8回戦
(2017年2月1日)
上田初美 里見香奈 第43期女流名人戦五番勝負第5局
(2017年2月22日)
第45回 渡辺明 羽生善治 第30期竜王戦七番勝負第4局
(2017年11月23日 - 24日)
藤井聡太 広瀬章人 第11回朝日杯将棋オープン戦本戦決勝
(2018年2月17日)
牧野光則 中尾敏之 第31期竜王戦6組ランキング戦
(2018年2月27日/持将棋局[8])

記録・エピソード

最優秀棋士賞

タイトル戦における成績が顕著な棋士に贈られることが多いが、第16回(1988年度が対象)には、羽生善治が無冠の五段であるにもかかわらず受賞している。同年度羽生は、史上初の記録4部門独占、歴代名人4名を破ったNHK杯戦を含む4棋戦優勝などの活躍をした。

大山康晴の受賞回数が少ないが、将棋大賞の創設(1973年度)は、大山が14年度連続(1958 - 1971年度)でタイトルの過半数を占めた時代が終わった2年後である。

記録部門の独占・寡占

記録4部門(勝率一位、最多勝利、最多対局、連勝)の4賞を独占したことがあるのは、羽生善治(通算4回)と藤井聡太の2名である[9]

4部門独占を含む3部門以上の同時受賞を達成した棋士は以下の通りである。

  • 第45回(2017年度) 藤井聡太(独占)
  • 第43回(2015年度) 佐藤天彦(勝利・対局・連勝)
  • 第29回(2001年度) 木村一基(勝率・勝利・対局)
  • 第28回(2000年度) 羽生善治(独占、4回目)
  • 第27回(1999年度) 丸山忠久(勝利・対局・連勝)
  • 第25回(1997年度) 郷田真隆(勝率・勝利・対局)
  • 第21回(1993年度) 佐藤康光(勝利・対局・連勝)
  • 第20回(1992年度) 羽生善治(独占、3回目)
  • 第19回(1991年度) 森内俊之(勝率・勝利・対局)
  • 第18回(1990年度) 森下卓(勝率・勝利・対局)
  • 第17回(1989年度) 羽生善治(独占、2回目)
  • 第16回(1988年度) 羽生善治(独占、将棋大賞史上初)
  • 第12回(1984年度) 有吉道夫(勝率・勝利・連勝)

なお、4賞全てで1回以上の受賞を達成したのは

  • 中原誠(1973年度に勝率・連勝、1982年度に勝利・対局)
  • 羽生善治
  • 久保利明(1994年度に勝率、1998年度に連勝、2008年度に勝利・対局)
  • 佐藤天彦(2010年度に勝率・連勝、2015年度に勝利・対局)
  • 豊島将之(2009年度に勝率・勝利、2014年度に対局、2016年度に連勝)
  • 藤井聡太

の6名となる。

エピソード

複数人同時受賞
  • 最も多くの棋士が一つの部門で同時受賞したのは第4回の連勝賞で、5人が10連勝で並んだ。
つかの間の最高連勝記録
  • 1986年度に塚田泰明は歴代1位となる22連勝を記録して連勝賞を受賞したが、わずか半年後に神谷広志が28連勝して記録を塗り替え、1987年度の連勝賞を受賞した。この記録は藤井聡太の29連勝によって更新されるまで30年近く破られなかった。
ハイレベルな記録争い
  • 極めて優れた成績の指標として、勝数60以上かつ勝率8割以上とされることがある。これを達成したのは羽生善治(1988年度、64勝・0.800)、木村一基(2001年度、61勝・0.8356)、藤井聡太(2017年度、61勝・0.8356)の3名のみである。木村と藤井の勝率は歴代4位に相当する。勝率の条件を外し、年度60勝以上に限ると、羽生(4度)・木村・藤井のほかに達成したのは森内俊之(1991年度、63勝・0.797)のみである。
  • 第19回の最多対局争いでは、森下卓が78局を記録したにもかかわらず、森内俊之の79局に1つ及ばず2位となり、2年連続受賞を逃した。79局は歴代7位、78局は歴代8位タイの記録である。

(以上、歴代記録の順位は2017年度終了現在)

脚注

  1. 勝率の歴代1位記録は第39回の中村太地の記録ではなく、将棋大賞制定以前の1967年度に中原誠が記録した.855である。中原は1967年度に47勝8敗で勝率.855。羽生の最高記録は1995年度(七冠達成の年度)の勝率.836(46勝9敗)で、もしも1995年度の最終対局(第14回全日本プロトーナメント準決勝・1996年3月11日)で屋敷伸之に勝っていれば、中原の記録に並んでいた。 - 第39回将棋大賞が決まる!(日本将棋連盟)
  2. 36局は女流棋戦のみをカウント。上田は新人王戦を含めると37局。岩根は竜王戦6組と朝日杯将棋オープン戦を含めると39局。
  3. 金井先手で対局開始したが、日付が変わる頃に千日手が成立。先手後手を入れ替えて指し直し局を行い、翌3日までかかった。[1]
  4. 深浦先手で始まったが、千日手となり、広瀬先手で指し直し。
  5. 森内先手で始まったが、千日手となり、藤井先手で指し直し。
  6. 千日手局を含む。
  7. 羽生先手で始まったが、千日手となり、中村先手で指し直し。
  8. 公式戦最多記録となる420手で持将棋となった。指し直し局は100手で牧野の勝ち。
  9. ただし、将棋大賞設立前の1969年度に、内藤國雄が対局数63、勝利数48、勝率7割6分2厘、連勝数15で4部門の首位となったことがある。藤井六段の4部門独占に“初代”内藤九段「いちばん強くなるのは16歳から」 2018年3月14日0時12分 スポーツ報知

関連項目

外部リンク