小千谷市

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ファイル:ShinanoGawaArroundOjiya.jpg
写真中央小千谷市街地近郊を蛇行する信濃川

小千谷市(おぢやし)は、新潟県中越地方西部に位置するである。

概要

新潟県のほぼ中央、越後平野の南端にあり、中越地方に属している。隣接する十日町市とともに、魚沼地域の中ではいち早く市制施行し(昭和の大合併時)、国や県の出先機関が置かれるなど、主に北魚沼地域の行政・経済の中心として発展してきた。現在、都市圏では長岡都市圏に属しており、長岡市ベッドタウンの機能も有している。

信濃川河岸段丘上(特に旭橋を中心とした信濃川両岸)に中心市街地が発達してきたほか、北部の片貝地区においても小規模な市街地が形成されている。 1990年代に入ってからは店舗の郊外化が顕著となり、2000年代以降は信濃川を挟んで西側地域の郊外が商業地域として機能しつつある。

市名の「小千谷」は、千谷郷の中にある小千谷に由来する説や、沢の落ち合う所や低湿地という意味の「落ち」が転じて「おぢ」となった説がある。

毎年9月に片貝地区で行われる浅原神社例大祭(片貝まつり)の花火大会は、世界一の大きさを誇る四尺玉の花火が上がることで有名である。

地理

ファイル:Ojiya city center area Aerial photograph.1976.jpg
小千谷市中心部周辺の空中写真。1976年撮影の3枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

新潟県中部、越後平野と山間地域の接点に位置する。

南から信濃川が市内に入り、山本山にぶつかり蛇行し、一度南東の長岡市川口地区(旧川口町へ抜け魚野川と合流した後、再び市内に入り中心部を南北へ縦断する。西は頚城丘陵へ続く西山丘陵、南は魚沼丘陵へ、東は東山丘陵、北は越後平野へ続く平地が広がっている。市内は河岸段丘上にあるため、坂が多く、市街地のほぼ中央には船岡山がそびえる。また、小千谷近辺は山本山を中心に地面の隆起や褶曲が激しく、河岸段丘など特徴的な地形が多くみられる。市内の最高峰は、長岡市との境にある金倉山で581m。

三国街道(現国道17号)や善光寺街道(現国道117号)、高田街道などが通り、宿場町として栄えた。平野部と山間部の接点の役割を持ち、戦国時代には上杉謙信の関東出兵時の経由地、江戸時代には魚沼郡内で作られた小千谷縮は小千谷に集積され柏崎経由で大坂江戸に輸送した記録があるなど、交通・水運の要所として栄えた。

隣接している自治体

気象

特別豪雪地帯であり、記録的な豪雪を何度も経験している。市は克雪都市宣言をしている。消雪パイプも設置されているが、設置されていない道路もあり、雪の日は除雪車が活躍している。

歴史

旧石器時代〜弥生時代
  • 先土器時代 - 小粟田の館清水に人が住んでいたとみられ、縄文時代には三仏生地区や大平地区に遺跡がみられる。弥生時代になると、段丘上にある小千谷は稲作に不向きだったため、他の地へ移住したとみられる。
古代
中世
近世
明治時代
  • 1868年日本で最初の公立小学校である「小千谷校」が開校する。ちなみに京都の番組小学校が設立されたのは1869年で小千谷校開校の翌年であるので、番組小学校が日本最初の小学校とする学説は間違いである。1967年10月には当時の文部省教科書調査官・目崎徳衛が「小千谷小学校が公立学校として日本一古い歴史を持つ学校であることは、諸調査より厳然たる事実である」と述べている[1]
  • 1868年 - 小千谷民政局設置
  • 1870年 - 小千谷県をつくろうとする動きがあったというが実現しなかった。
  • 1872年 - 東小千谷に郵便取扱所ができる。
  • 1873年 - 長岡警察署小千谷分署ができる。
  • 1887年 - 旭橋開通。
  • 1887年 - 越後札紙の生産がはじまった。
  • 1889年4月1日 - 市町村制がしかれ、小千谷町が単独町制施行して北魚沼郡小千谷町となる。同時に以下の村が成立。
    • 北魚沼郡
      • 城川村 ← 千谷川村、土川村、平沢新田、西千谷川村、時水村、藪川村、時水新田、藪川新田
      • 桜町村 ← 桜町村
      • 吉谷村 ← 東吉谷村、西吉谷村、四ッ子村
      • 山辺村 ← 山本村、谷内村、西中村、片貝村、池ヶ原村、池中新田、塩殿村
      • 千田村 ← 谷村、小粟
      • 川井村 ← 川井村、川井新田
      • 三仏生村 ← 三仏生村
      • 鴻野谷村 ← 巣村、坪村、山
      • 薭生村 ← 薭生村
      • 上川村 ← 相川村、武道窪村、荒谷村、牛ヶ島村、牛ヶ島新田
    • 三島郡
      • 片貝村 ← 片貝村、山屋村
      • 高梨村 ← 高梨村
    • 古志郡
      • 東山村 ← 南荷頃村、小栗山村、木沢村、塩谷村
      • 山谷沢村 ← 蛇村、滝村、渡村、猪村、犬茂村、黒田新田
      • 六日市村 ← 横渡村、浦柄村、六日市村、三俵野村、中潟村、妙見村、白岩村
    • 中魚沼郡
      • 岩沢村 ← 岩沢村、豊久新田
      • 真人村 ← 真人村
  • 1889年 - 小千谷収税署ができる。
  • 1891年 - 小千谷病院ができる。
  • 1901年11月1日
    • 城川村、桜町村、鴻野谷村の一部(山谷)が合併して城川村となる。
    • 千田村、三仏生村鴻野谷村の残部(鴻巣、坪野)が合併して千田村となる。
    • 薭生村、上川村が合併して薭生村となる。
    • 片貝村、高梨村が合併して片貝村となる。
    • 六日市村、山谷沢村が合併して六日市村となる。
  • 1902年 - 時水で油田が発見された。石油は品質がよいものだった。しかし、1906年頃には石油が湧かなくなる。
  • 1904年 - 塩殿発電所が完成し、小千谷に電灯が灯る。
  • 1908年 - 魚沼橋開通。
  • 1911年9月14日 - 魚沼鉄道(後の国鉄魚沼線新来迎寺(後の来迎寺駅)~小千谷(後の西小千谷駅)間開通。
大正時代
昭和時代 (市制施行前)
昭和時代 (市制施行後)
平成時代
ファイル:山辺橋2.jpg
新潟県中越地震で段差の出来た国道117号 - 山辺橋。応急措置がされ車両の通行が可能になっている。2004年10月27日撮影。
ファイル:Ojiya City panoramic view.jpg
山本山より望む小千谷市街

人口

小千谷市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

行政

歴代の市長

暦順 氏名 就任年月日 退任年月日
初代 位下松五郎 1954年3月10日 1955年4月12日
2代 位下松五郎 1955年5月1日 1959年4月20日
3代 佐藤武 1959年5月1日 1963年4月29日
4代 佐藤武 1963年4月30日 1967年4月29日
5代 佐藤武 1967年4月30日 1971年4月29日
6代 佐藤武 1971年4月30日 1975年4月29日
7代 星野行男 1975年4月30日 1979年4月29日
8代 星野行男 1979年4月30日 1983年4月29日
9代 星野行男 1983年4月30日 1987年4月29日
10代 星野行男 1987年4月30日 1989年5月31日
11代 小出弘 1989年7月10日 1993年7月8日
12代 小出弘 1993年7月9日 1997年7月8日
13代 広井庄一 1997年7月9日 1998年10月28日
14代 関広一 1998年11月30日 2002年11月28日
15代 関広一 2002年11月29日 2006年11月28日
16代 谷井靖夫 2006年11月29日 2010年11月28日
17代 谷井靖夫 2010年11月29日 2014年11月28日
18代 大塚昇一 2014年11月29日 現職

市役所

  • 市役所
    • 小千谷市役所
  • 支所・連絡所
    • 片貝支所
    • 東山連絡所
    • 岩沢連絡所
    • 真人連絡所
    • 川井連絡所

行政組織

  • 市長
    • 副市長
      • 総務課
      • 企画政策課
      • 税務課
      • 市民生活課
      • 社会福祉課(社会福祉事務所)
      • 保健福祉課
        • 健康センター
      • 農林課(農業委員会事務局)
      • 商工観光課
      • 建設課
      • ガス水道局
        • 下水道課
      • 消防課
    • 会計課
  • 教育委員会
    • 教育長
      • 学校教育課
      • 生涯学習スポーツ課
        • 図書館
  • 市議会
    • 事務局

都市宣言

経済

産業

このおかげ市内の多くの地域に都市ガスが引かれ、その供給事業を小千谷市ガス水道局が行っている。

 発電所はないが、東京電力信濃川電力所所在地である。

金融機関

(小千谷市に本店(※印)、支店を置くもの。証券会社、保険会社等を除く。)

姉妹都市・提携都市

2004年5月12日災害時相互援助協定を締結(東京小千谷寮が同区内にあるため)。
2012年12月25日災害時相互援助協定を締結。
2012年12月26日災害時相互援助協定を締結。
2013年7月11日災害時相互援助協定を締結。

地域

教育

子育て

保育園

  • 片貝保育園
  • 高梨保育園
  • すみれ保育園
  • 北保育園
  • 西保育園
  • わかば保育園
  • 南保育園
  • 東保育園
  • さくら保育園
  • 吉谷保育園
  • 岩沢保育園
  • 真人保育園
  • 東山保育園

幼稚園

  • 小千谷幼稚園
  • つくし幼稚園
  • ひばり幼稚園

その他施設

  • わんパーク

医療

病院

社会体育

スポーツ施設

文化施設

衛生施設

  • 時水清掃工場
  • クリーンスポット大原

交通

鉄道路線

新幹線

市域はJR上越新幹線の沿線だが、市内に駅はない。市域はほとんどの区間が魚沼トンネル、妙見トンネルで通過しており、浦柄地区に数百メートルだけ地上区間があるがスノーシェルターで覆われているため新幹線の車窓から小千谷市の風景は見えない。新幹線を利用する場合は越後湯沢駅浦佐駅長岡駅のいずれかで乗り換える。

在来線

市域はJR上越線の沿線となっている。また南部はJR飯山線の沿線となっており、市内には計3つの駅がある。

廃線

西小千谷駅からJR信濃川発電所への資材運搬専用線、さらには十日町市千手方面まで延伸する計画があり、一部線路が敷設されたが、関東大震災などの影響によって中止になった。

路線バス

市内路線

循環線 小千谷総合病院~本町~ちぢみの里~総合体育館~市役所~小千谷総合病院(内回り・外回り各4本)

郊外路線

小千谷車庫、小千谷駅前小千谷インター小千谷総合病院等を起点に、長岡十日町小出小国方面に運行している。以前は山古志方面にも運行していたが利用者減により区間廃止となり、岩間木にて山古志コミュニティバス「クローバーバス」へ乗り換える必要がある。 長岡方面は主に朝、夜は約20分から30分間隔、昼間は約30分~60分間隔で運行している。(一部昼間に2時間以上空く時間帯がある)

長岡~小千谷~十日町線(朝夕60分、昼間120分間隔)
小千谷~岩沢~十日町線(小千谷発朝と十日町発夜のみ)
長岡駅~小千谷インター線(十日町線の合間に朝昼夜間中心に運行)
(急行)長岡駅~片貝~小粟田~小千谷線
(急行)長岡駅~片貝~坪野~小千谷線(1日4往復)
長岡駅~五辺~三仏生~小千谷線(小千谷~五辺の区間便あり)※平日のみ運行
小千谷~川西~十日町線(直通は1日6往復、区間便あり)
小千谷~小国線(朝昼夕のみ)
小千谷~岩間木~塩谷線(1日4往復、岩間木までの区間便あり)
小千谷~川井~南小中学校線(1日3往復)ほかに川口~南小中学校間で1往復あり
小千谷~川口~小出線
高速バス

道路

高速道路
関越自動車道
小千谷インターチェンジ小千谷バスストップ - 山谷パーキングエリア- 片貝バスストップ

また、南部では長岡市(川口地区)との市境近くにある越後川口IC、片貝地区では長岡市の長岡南越路SICが最寄りである。

一般国道
国道17号小千谷バイパス
国道117号西小千谷バイパス千谷バイパス(未開通))
国道291号
国道351号旭町バイパス
国道403号
主要地方道
新潟県道10号長岡片貝小千谷線片貝バイパス
新潟県道23号柏崎高浜堀之内線
新潟県道49号小千谷十日町津南線
新潟県道56号小千谷大沢線
新潟県道58号小千谷大和線
新潟県道71号小千谷川口大和線
新潟県道83号川口塩殿線
一般県道
新潟県道196号川口岩沢線
新潟県道209号山ノ相川内ヶ巻停車場線
新潟県道211号三仏生片貝線
新潟県道339号小栗山川口線
新潟県道341号大沢小国小千谷線
新潟県道357号千谷沢小千谷線
新潟県道411号山谷片貝線
新潟県道413号大崩岩山線
新潟県道506号岩沢中条線
新潟県道517号池ヶ原塩殿線
新潟県道519号南荷頃薭生線
新潟県道547号坪野三仏生線
新潟県道548号木津大原線
新潟県道551号虫亀南荷頃線
新潟県道589号小千谷長岡線
信濃川に架かる橋
魚沼橋
川井大橋
山本山大橋
旭橋
小千谷大橋
越の大橋 (対岸は長岡市)
バイパス道路
小千谷バイパス
西小千谷バイパス
旭町バイパス
千谷バイパス (未開通)
片貝バイパス

道の駅

タクシー

  • 小千谷タクシー
  • 中央タクシー

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

ファイル:2006 Ojiya balloon festival night 013.jpg
おぢや風船一揆の夜間イベント(バルーングローと花火)

名所・旧跡・観光スポット

社寺

史跡

観光施設・レジャー施設

自然

祭事・催事・習俗

祭り

習俗

小千谷市指定文化財一覧も参照。

その他

名産品

著名な出身者

電話局番

  • 市内全域の市外局番は隣接する長岡市と同様に<0258>であるが、市内局番は地域により異なる。
    • 西小千谷・東小千谷・千田地区・高梨町:81・82・83 (小千谷局)
    • 片貝地区(高梨町を除く):84 (片貝局)
    • 岩沢・真人地区:86 (越後岩沢局)
    • 川井地区:89 (越後川口局) ※隣接する川口地区(現長岡市)と同じ番号である。
    • 東山地区:59 (竹沢局) ※隣接する山古志地区(現長岡市)と同じ番号である。

脚注

  1. 小千谷小学校公式ホームページ|小千谷小学校の歴史”. . 2011閲覧.
  2. 「逓信省告示第46号」『官報』1936年1月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. 湯浅聖一(2014年3月17日). “小千谷市:市制60周年記念式典 市民ら350人”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  4. 十日町市とともに商標登録している。

関連項目

外部リンク

行政
観光