岳温泉

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岳温泉(だけおんせん)は福島県二本松市(旧国陸奥国明治以降は岩代国)にある活火山安達太良山の中腹にある温泉

アクセス

泉質

効能

※注 : 効能は万人にその効果を保証するものではない

温泉街

源泉安達太良山直下にあるくろがね小屋近辺にある。そこから温泉街の距離は8kmも離れており、引湯管を用いて湯を供給している。

高村光太郎の『智恵子抄』に詠われた安達太良山の広い斜面にあり、同じく詠われた阿武隈川を見下ろせる。温泉街の一角に、岳温泉神社がある。

歴史

坂上田村麻呂による発見と言われる。

江戸時代中期までは源泉地付近に温泉街があったが、土石流によって温泉街が埋まり、現在地より少し離れた場所に移転した。この時から引湯管を用いた温泉供給が始まった。

戊辰戦争の際に、官軍の拠点になることを恐れた二本松藩によって温泉街は焼き払われた。その後、現在地に温泉街が再建された。

旅館からの失火により一度全滅したが、台湾開発で財を築き台湾商工会議所の元会頭も務めた実業家の木村泰治(1870~1961) が投資価値ありと判断して1948年(昭和23) に温泉を買い取って開発を進め、湯元から管を4千本以上つないで引湯し温泉を見事再建した[1]

1955年昭和30年)8月24日国民保養温泉地に指定。

ニコニコ共和国

1981年昭和56年)、井上ひさし原作の小説、「吉里吉里人」によって、日本各地に「ミニ独立国」ブームが起こった。同時期の1982年(昭和57年)に東北新幹線が開業すると、当温泉の最寄り駅である在来線の二本松駅に停車する特急・急行列車が激減する事態となり、観光客減少に危機感を抱いた岳温泉旅館協同組合は、何か目玉になるものを作ろうということで、「ミニ独立国」ブームにあやかり、1982年(昭和57年)4月28日に「開国」した。

温泉街入口に「国境」を設置したり、温泉街にある温泉協会事務所を「国会議事堂」、豆腐店を「蛋白研究所」、食堂を「国立議員食堂」と称したりした。パロディとしての要素が強いと思われたが、日本時間より1時間遅い「ニコニコ標準時」の採用や、温泉街で使用できる地域通貨として「コスモ」を発行するなど、画期的な施策も見られた。当時はマスコミの取材が殺到し、観光客も1982年以前に比較して増加するなど温泉街も大きく賑わった。その後、サマーフェスティバルを毎年行うなど、マンネリ化への対策も考えられてきた。

開国25年目にあたる2006年平成18年)8月31日、「ニコニコ共和国最後の晩餐」において「日本国への統合」を以って、24年にも渡る長期プロジェクトは終了した。なお、2007年(平成19年)6月にNHK-BS2の「日めくりタイムトラベル」で1982年を特集した際に、東北新幹線開業と関連してニコニコ共和国が取り上げられている。

エリア放送

2013年(平成25年)7月に岳温泉観光協会がエリア放送地上一般放送局の免許を取得 [2] [3]、 フルセグおよびワンセグ放送をしていた [4] が2017年(平成29年)8月に廃止 [5] した。

陽日の郷あづま館に地上一般放送局1局を設置 [6] していた。

免許人 局名 呼出符号 物理チャンネル 周波数 空中線電力 ERP 業務区域
岳温泉観光協会 岳温泉エリア放送 JOXZ2CJ-AREA 49ch 689.142857MHz 10mW 6.3mW 岳温泉街周辺

脚注

  1. 温泉会社の源泉リスクと観光資本家 : 遠距離引湯の廃絶例を中心に小川功、彦根論叢. (386)、2010-12-28
  2. ホワイトスペースを活用した地上一般放送局に免許 東北総合通信局 報道資料 平成25年7月30日(国立国会図書館のアーカイブ:2013年8月1日収集)
  3. 岳温泉観光協、携帯に番組配信実験 競技生中継や企業CM 日本経済新聞 2013年8月1日
  4. 岳温泉エリア放送 Facebook
  5. 東北総合通信局のエリア放送を行う一般放送局の免許状況の国立国会図書館のアーカイブ 2017年8月1日収集2017年9月1日収集の比較による。
  6. エリア放送を行う地上一般放送局の免許状況【詳細】[詳細5] 東北総合通信局(国立国会図書館のアーカイブ:2014年2月3日収集)

関連項目

外部リンク