日記

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日記(にっき)

日々の出来事や行動を記録したもの。漢文による日次記には,官庁の記録や公家の行事記録を主とした日記などがあり,『万葉集』にみる大伴家持の家集は「歌日記」というべきもので,文学的日記の先駆であり,円仁の『入唐求法 (にっとうぐほう) 巡礼行記』などは旅日記として文学的にもすぐれている。西洋ではすでにローマ時代から日記をつける習慣があった。しかし文学としての価値をもつ日記には,筆者の個性のおもしろさが要求される。 17世紀後半のイギリスの官僚 S.ピープスの日記は王政復古期の世相を写実的に描いており,個性的な面が強調されると H.アミエルの日記のように内省や思索を中心としたものとなる。日本の場合は一つのジャンルとして「日記文学」があり,筆者を女性に仮託して書かれた紀貫之の『土佐日記』をはじめとして『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』『更級日記』『讃岐典侍 (さぬきのすけ) 日記』など平安時代の女流日記や『弁内侍 (べんのないし) 日記』『十六夜日記』『とはずがたり』など,主として中世の作品をさす。これらは事実の記録としての日記とは異なり,自己告白的な自伝文学としての特徴をもつ。




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