日高自動車道
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日高自動車道（ひだかじどうしゃどう）は、北海道苫小牧市を起点とし、北海道日高郡新ひだか町を経由して北海道浦河郡浦河町に至る予定の国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路（一般国道の自動車専用道路）である。一般国道235号に路線指定されており、日高道と略される。現在は日高厚賀インターチェンジ (IC) まで供用中。
高速道路ナンバリングにおける路線番号は「E63」が割り振られている[1]。
Contents
車線数・設計速度
- 起点：北海道苫小牧市字植苗
- 終点：北海道浦河郡浦河町
- 延長：約120 km
- 規格：第1種第2級（厚賀静内道路は第1種第3級で計画中）
- 設計速度：100 km/h（厚賀静内道路は80 km/hで計画中）
- 管理者：
- 苫小牧東IC - 沼ノ端西IC 東日本高速道路株式会社北海道支社
- 沼ノ端西IC - 日高厚賀IC 国土交通省 北海道開発局室蘭開発建設部
事業名
苫東道路
- 起点：北海道苫小牧市字植苗（苫小牧東IC） [2]
- 終点：北海道勇払郡厚真町上厚真（厚真IC）[2]
- 延長：19.7 km[2]
- 規格：第1種第2級[2]
- 設計速度：100 km/h[2]
- 道路幅員：23.5 m[2]
- 車線幅員：7.0 m[2]
- 車線数：完成4車線[2]
1998年に暫定2車線で供用開始されたが、その後付加車線を整備する事業が2012年度（平成24年度）より事業化されている[2]。
厚真門別道路
- 起点：北海道勇払郡厚真町上厚真（厚真IC）[3]
- 終点：北海道沙流郡日高町字平賀（日高富川IC）[3]
- 延長：20.0 km[3]
- 規格：第1種第2級[3]
- 設計速度：100 km/h[3]
- 道路幅員：暫定12.0 m[3]
- 車線幅員：3.5 m[3]
- 車線数：暫定2車線[3]
門別厚賀道路
- 起点：北海道沙流郡日高町字平賀（日高富川IC）[4]
- 終点：北海道沙流郡日高町（日高厚賀IC）[4]
- 延長：20.0 km[4]
- 規格：第1種第2級[4]
- 設計速度：100 km/h[4]
- 道路幅員：暫定12.0 m[4]
- 車線幅員：3.5 m[4]
- 車線数：暫定2車線[4]
厚賀静内道路
- 起点：北海道沙流郡日高町（日高厚賀IC）[5]
- 終点：北海道日高郡新ひだか町（静内IC）[5]
- 延長：16.2 km[5]
- 規格：第1種第3級[5]
- 設計速度：80 km/h[5]
- 道路幅員：13.5 m[5]
- 車線幅員：3.5 m[5]
- 車線数：完成2車線[5]
- 全線が事業中区間であり未開通。開通予定は未定。上記3区間と異なり、第1種第3級、設計速度80 km/h、2車線で計画されている。新冠IC - 静内IC間について、北海道が公表した津波浸水予測区域を回避するため内陸部へルートが変更された[5][6]。
静内 - 浦河
- 全長約41 kmで、日高自動車道で最後まで残っている唯一の未事業化区間。
沿革
- 1993年（平成5年）：門別厚賀道路の事業着手。
- 1995年（平成7年）：厚賀静内道路の事業化、環境調査着手。
- 1996年（平成8年）：門別厚賀道路の環境影響評価手続完了。
- 1998年（平成10年）：門別厚賀道路の用地補償着手。
- 2000年（平成12年）：厚賀静内道路の事業再評価実施。
- 2001年（平成13年）：門別厚賀道路の工事着手。
- 2002年（平成14年）：厚賀静内道路の道づくり検討委員会（PI委員会）の実施。
- 2003年（平成15年）
- 8月10日：厚真門別道路の厚真IC - 鵡川IC間開通。
- 2005年（平成17年）
- 12月1日：厚真IC付近に追越車線を新設・延伸し、供用開始。
- 2006年（平成18年）
- 3月19日：鵡川IC - 日高富川IC間開通により、厚真門別道路が全線開通。
- 2010年（平成22年）
- 2011年（平成23年）
- 2012年（平成24年）
- 2017年（平成29年）
- 3月25日：沼ノ端東IC - 厚真IC間が4車線化。
- 2018年（平成30年）
接続する高速道路
- E5 道央自動車道（苫小牧東IC/JCTで接続）
インターチェンジなど
- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通区間の名称は仮称。
| IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点から (km) |
備考 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6 | 苫小牧東IC/JCT 苫小牧東TB |
E5 道央自動車道 | 0.0 | 本線料金所併設 道央道方面出入口 |
胆振総合振興局 | 苫小牧市 |
| 1 | 沼ノ端西IC | 国道235号 | 4.0 | 道央道方面出入口 | ||
| 2 | 沼ノ端東IC | 国道235号 | 7.9 | 静内方面出入口 | ||
| 3 | 苫東中央IC | 国道235号 | 11.8 | |||
| 4 | 厚真IC | 北海道道287号厚真浜厚真停車場線 | 19.7 | 勇払郡厚真町 | ||
| 5 | 鵡川IC | 北海道道10号千歳鵡川線 | 28.1 | 勇払郡むかわ町 | ||
| 6 | 日高富川IC | 国道237号 | 39.9 | 日高振興局 | 沙流郡日高町 | |
| 7 | 日高門別IC | 北海道道351号正和門別停車場線 | 45.7 | 道央道方面出入口 | ||
| 8 | 日高厚賀IC | 北海道道208号比宇厚賀停車場線 | 59.9 | |||
| - | 新冠IC | 国道235号 | 事業中 | 新冠郡新冠町 | ||
| - | 静内IC | 国道235号 | 事業中 | 日高郡新ひだか町 | ||
| - | 東静内IC | 計画中 | ||||
| - | 春立IC | 計画中 | ||||
| - | 三石IC | 計画中 | ||||
| - | 鳧舞IC | 計画中 | ||||
| - | 荻伏IC | 計画中 | 浦河郡浦河町 | |||
| - | 浦河IC | 計画中 | ||||
車線・最高速度・料金
| 区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | 料金 |
|---|---|---|---|
| 苫小牧東IC - 沼ノ端西IC | 4=2+2 | 100 km/h | 有料 |
| 沼ノ端西IC - 沼ノ端東IC | 2=1+1 ※一部、4=2+2 |
80 km/h | 無料 |
| 沼ノ端東IC - 厚真IC | 4=2+2 | 100 km/h | |
| 厚真IC - 日高厚賀IC | 2=1+1 ※一部、4=2+2 |
70 km/h |
- 厚賀静内道路は2車線で計画中
交通量
24時間交通量（台） 道路交通センサス
| 区間 | 平成17（2005）年度 | 平成22（2010）年度 | 平成27（2015）年度 |
|---|---|---|---|
| 苫小牧東IC/JCT - 沼ノ端西IC | 4,008 | 6,283 | 5,992 |
| 沼ノ端西IC - 沼ノ端東IC | 3,126 | 3,117 | 3,053 |
| 沼ノ端東IC - 苫東中央IC | 10,862 | 11,803 | 10,353 |
| 苫東中央IC - 厚真IC | 10,993 | 11,674 | 11,236 |
| 厚真IC - 鵡川IC | 9,299 | 11,074 | 10,777 |
| 鵡川IC - 日高富川IC | 調査当時未開通 | 8,837 | 8,798 |
| 日高富川IC - 日高門別IC | 調査当時未開通 | 4,831 | |
| 日高門別IC - 日高厚賀IC | 調査当時未開通 | ||
（出典：「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」（国土交通省ホームページ）より一部データを抜粋して作成）
- 平成22年度において有料区間全線では、高速道路無料化社会実験が行われていた。
主な構造物
- 苫小牧東IC - 厚真IC
- 東インター大橋（勇払川）
- 植苗高架橋
- ウトナイランプ橋
- 苫東大橋（勇払川）
- 静川高架橋（橋長1410 m）
- 上厚真跨道橋
- 共和高架橋（橋長1017 m）
- 厚真IC - 日高富川IC
- 厚真川橋
- 入鹿別川橋
- 清流鵡川大橋（鵡川）
- イモッペ川橋
- 珍川橋
その他
無料化社会実験
区間
時間と対象
- 終日、全車種（ETC搭載車、非搭載車ともに対象）
脚注
- ↑ “高速道路ナンバリング路線図”. 国土交通省. . 2017閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 “日高自動車道（一般国道235号）苫東道路について”. 国土交通省北海道開発局 室蘭開発建設部. . 2017閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 “日高自動車道（一般国道235号）厚真門別道路 事後評価結果準備書説明資料 平成22年度 (PDF)”. 国土交通省北海道開発局. . 2017閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 “日高自動車道（一般国道235号）門別厚賀道路 再評価原案準備書説明資料 平成28年度 (PDF)”. 国土交通省北海道開発局. . 2017閲覧.
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 5.8 “日高自動車道（一般国道235号）厚賀静内道路 再評価原案準備書説明資料 平成28年度 (PDF)”. 国土交通省北海道開発局. . 2017閲覧.
- ↑ “室蘭開建が日高道 新冠―静内ＩＣ間津波回避ルート提案”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2015年7月22日). オリジナルの2015年7月24日時点によるアーカイブ。 . 2015閲覧.
- ↑ “平成２２年度 高速道路無料化社会実験について” (プレスリリース), 国土交通省, (2010年6月15日) . 2011閲覧.
- ↑ 8.0 8.1 “東日本大震災を踏まえた高速道路の料金について 別紙2 1次補正を踏まえた高速道路の料金について” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省, (2011年6月8日) . 2011閲覧.
- ↑ “日高自動車道（日高富川IC〜日高門別IC）の開通” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省北海道開発局 室蘭開発建設部, (2012年2月10日), オリジナルの2012年3月24日時点によるアーカイブ。 . 2012閲覧.
- ↑ “日高道の富川 ― 門別が開通”. 苫小牧民報 (苫小牧民報社). (2012年3月17日). オリジナルの2012年11月19日時点によるアーカイブ。 . 2012閲覧.
- ↑ “日高自動車道「日高門別IC〜日高厚賀IC」が平成30年4月21日（土）16時に開通します 〜競走馬輸送の安全性向上、日高地域の救急搬送を支援〜” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省北海道開発局 室蘭開発建設部, (2018年2月15日) . 2018閲覧.