東久留米駅

提供: miniwiki
2018/9/7/ (金) 22:43時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内、検索


東久留米駅（ひがしくるめえき）は、東京都東久留米市東本町にある、西武鉄道池袋線の駅。駅番号はSI14。

歴史

  • 1915年（大正4年）4月15日 - 武蔵野鉄道が池袋 - 飯能間で営業を開始するにあたり開業[1]。現行の駅周辺部の地主が土地を提供し[2]、当地に開設された[1]。。なお、当時の隣の駅は保谷駅と所沢駅であった。
  • 1944年（昭和19年）8月 - 現在の西東京市谷戸にあった中島航空金属[3]までの鉄道敷設認可（2.84km）（正式名称は東久留米駅構外線）[4]
  • 。
  • 1970年（昭和45年） - ホームを相対式に改築、跨線橋を設置[5]。
  • 1994年（平成6年）11月16日 - 橋上駅舎が完成[6]。西口・東口を新設。西口にはエレベーターも設置（東口は後年設置）。
  • 1999年（平成11年） - 関東の駅百選に選定される。
  • 2005年（平成17年）10月 - 駅舎西口にある「富士見テラス」が「関東の富士見百景」に選定される[7]。
  • 2008年（平成20年）
    • 。
    • 。
  • 2009年（平成21年）8月1日 - 駅前商店街で開催されたイベントに合わせて、同日12時から17時の間に限り、北口駅舎の駅名標示板を同駅舎がモデルとなった『めぞん一刻』の『時計坂駅』に変更[8]。
  • 2010年（平成22年）
    • 。
    • 5月29日 - 北口駅舎跡地に商業施設「Emio東久留米」がオープン[9]。

戦後直後の京王井の頭線には、吉祥寺駅から西武新宿線田無駅を経由して当駅まで延伸する計画が存在した[10]。この延伸計画は、その後頓挫してしまったが、現在では、当駅から井の頭線の起点の渋谷駅へは、東京メトロ副都心線を経由して、乗換えなしに向かうことができている。

中島航空金属専用線

1938年中島飛行機は現在の武蔵野市にエンジン工場を建設。武蔵野工場と名付けた。1943年9月には軍需工場の指定をうける。その関連施設として現在の西東京市谷戸に田無鋳鍛工場を建設した。1939年に独立し中島航空金属株式会社が設立される[4]。当初鋳物製造に必要な砂を馬車で運んでいた[11]が至近の東久留米駅まで線路 (2.84km) を敷設することを計画。1944年8月認可を受けている（正式名称は東久留米駅構外線）。小型の蒸気機関車（元熊延鉄道3号機）により砂を運んでいたという。しかし1年で敗戦を迎える[4]。その後中島航空金属は清算会社瑞穂産業となり専用線用地を京王電気軌道に売却しようとする。これに対し西武鉄道は無断で専用線を売却することに抗議。ついに訴訟に持ち込まれることになる。結局は和解により売却話はなくなった[12]。

駅構造

相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。駅舎の出入口は東口と西口に加え、連絡通路で結ばれる形で北口（東口・西口が開設されるまでの旧来の駅前広場）がある[13]。

元々は貨物列車の発着に対応するべく側線が設けられており、島式ホームの形態であった[14]。1970年に現行の相対式とされたが[5]、側線の跡地がホームの外側に残っている。これは戦時中にあった中島飛行機関連工場への専用線の名残りであり、ひばりが丘団地の建設資材を運んだ時期もあった。専用線跡には遊歩道と送電線が通っている。。

エスカレーターは東口・西口地上部と改札外コンコース間に各1基、北口地上部と連絡通路間に2基および改札内コンコースと各ホーム間に各1基の合計6基、エレベーターは東口・西口・北口に各1基、改札内コンコースと各ホーム間に各1基の合計5基が設置されている。

トイレは2階改札内と西口改札外1階にあり、いずれも多機能トイレを併設している[13]。。

  • Higashikurume Station East Entrance 1.JPG

    東口（2012年12月）

  • Higashi-kurume-station-entrance 2014-02-17 2014-02-18 00-15.jpg

    東西自由通路と改札口

北口改修工事

1949年に建設された木造の北口駅舎は、高橋留美子の漫画『めぞん一刻』に登場する「時計坂駅」のモデルとなった[15]。その駅舎も老朽化に伴い建て替えが行われた。。

本格的な改修工事は2009年6月から始まった。その間の同年8月1日には、駅前商店街で開催されたイベントに合わせて同日12時から17時の間に限り駅名標を駅舎がモデルとなった『時計坂駅』に変更した[16][17]。その後、2010年1月22日に北口改札が閉鎖され、同時に駅舎も解体された。

駅舎跡地には2010年5月29日に「Emio東久留米」が開業した[18]。

  • Higashikurume-sta2.JPG

    旧北口駅舎（2006年11月5日）

  • Higashikurume-Sta-N.JPG

    北口・Emio東久留米（2010年6月）

のりば

ホーム 路線 方向 行先
1 SI 池袋線 上り 練馬・池袋・新木場・渋谷・横浜方面
2 下り 所沢・飯能・西武秩父方面
  • 副都心線直通列車は2013年3月16日実施のダイヤ改正で、日中は土曜・休日ダイヤにおいて11時台の各駅停車元町・中華街行のみ停車する[19]。そのため、この時間帯に副都心線方面を利用する場合、最低でも速達系統の停車駅などで1回以上の乗り換えが必要である。

利用状況

2017年度の1日平均乗降人員は54,949人である[20]。西武鉄道全92駅中17位。2009年度までは、東隣のひばりヶ丘駅と同様に微増傾向であった。

近年の1日平均乗降人員・乗車人員の推移は下表のとおりである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[21]
年度 1日平均
乗降人員[22] 		1日平均
乗車人員[23] 		出典
1990年（平成02年） 21,860 [* 1]
1991年（平成03年） 21,984 [* 2]
1992年（平成04年） 22,074 [* 3]
1993年（平成05年） 21,975 [* 4]
1994年（平成06年） 22,395 [* 5]
1995年（平成07年） 22,582 [* 6]
1996年（平成08年） 22,962 [* 7]
1997年（平成09年） 23,170 [* 8]
1998年（平成10年） 23,701 [* 9]
1999年（平成11年） 23,959 [* 10]
2000年（平成12年） 24,033 [* 11]
2001年（平成13年） [24]47,798 24,216 [* 12]
2002年（平成14年） [25]47,719 24,148 [* 13]
2003年（平成15年） 48,673 24,607 [* 14]
2004年（平成16年） 48,983 24,759 [* 15]
2005年（平成17年） 49,205 24,874 [* 16]
2006年（平成18年） 49,754 25,121 [* 17]
2007年（平成19年） 50,840 25,642 [* 18]
2008年（平成20年） 51,791 26,063 [* 19]
2009年（平成21年） 52,302 26,288 [* 20]
2010年（平成22年） 52,275 26,129 [* 21]
2011年（平成23年） 51,808 25,858 [* 22]
2012年（平成24年） 52,520 26,214 [* 23]
2013年（平成25年） 53,547 26,751 [* 24]
2014年（平成26年） 52,953 26,463 [* 25]
2015年（平成27年） 53,984 26,973 [* 26]
2016年（平成28年） 54,386 27,192 [* 27]
2017年（平成29年） 54,949

駅周辺

ファイル:Mt Fuji from Higashikurume St01.JPG
富士見テラスから望む富士山（2009年冬）

西口ロータリーから市役所方向に一直線に延びている道路は「まろにえ富士見通り」と呼ばれ、駅2階にある「富士見テラス」からこの通りの方向を見ると、天候にもよるが富士山がはっきり見え[7]、関東の富士見百景に選出されている[26]。また、毎年冬至前後には、日没の頃にここから富士山を望むと、夕日が富士山の山頂にかかって沈んでいく「ダイヤモンド富士」と呼ばれる現象が見られる[27]。

2007年元日付読売新聞東京本社版の1面カラー写真に「富士見テラス」から撮影された富士山が採用された。

駅周辺は土地区画整理事業によってマンションが多数建設された。

駅ナカ店舗

ファイル:Emio-Higashi-kurume 2014-02-17 2014-02-18 00-28.JPG
東口側から見たEmio東久留米

出店店舗の詳細は西武プロパティーズ公式サイト『東久留米駅の店舗情報』を参照。

  • 東久留米市役所 東久留米駅市民サービスコーナー
  • Emio東久留米

北口

西口

東口

  • 田無警察署 東久留米駅前交番
  • 西武バス東久留米駅案内所
  • 東久留米消防署 新川出張所
  • 東久留米市立東部地域センター
    • 東久留米市立東部図書館
    • 東久留米市大門町地区センター
    • 東久留米市立けやき児童館
    • 東久留米市東部地域包括支援センター
  • 東久留米市スポーツセンター
  • 東久留米大門郵便局
  • 浄牧院
  • 東京都道125号東久留米停車場線
  • クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン（インターナショナルスクール）
  • スーパーヤマザキ 東久留米東口店

バス路線

西武バスにより運行されており、全路線が当駅を起・終点とする。

東久留米駅東口

系統番号 経由地 行先 備考
久留21 東久留米団地 深夜バス運行あり
久留22‐1 東久留米団地 新座営業所 深夜バス運行あり
久留22 東久留米団地・新座営業所・平林寺・下の原入口 朝霞台駅
久留23 東久留米団地・新座営業所・平林寺 新座駅南口
久留24 東久留米団地・西堀小学校 小山入口

東久留米駅西口

1番乗り場

系統番号 経由地 行先 備考
武21 東久留米市役所・久留米西団地・花小金井駅入口 武蔵小金井駅
番号なし 東久留市役所・久留米西団地 滝山営業所 出入庫
笠松坂 イオンモール東久留米 イオンモールシャトルバス

2番乗り場

系統番号 経由地 行先 備考
武12 御成橋・花小金井駅入口 武蔵小金井駅
久留51 前沢宿 滝山営業所

。。

武21系統（入庫の滝山営業所行も含む）はロータリー完成後の新設である。久留23系統は、その後の新座駅南口ロータリー完成に伴う久留22-1系統新座市役所行の延長・系統番号変更によって設定された系統である。

いずれの系統も、2010年現在とは駅周辺の経路が異なっている。 昭和病院行きは2018年3月31日をもって廃止された。なお、この系統は小平グリーンロード立体をくぐる西武バスの系統としては唯一の路線だった。

隣の駅

18px 西武鉄道
SI 池袋線
■快速急行・■急行
通過
■通勤急行（上りのみ運転）
保谷駅 (SI12) ← 東久留米駅 (SI14) ← 所沢駅 (SI17)
■快速・■通勤準急・■準急・■各駅停車（通勤準急は上りのみ運転）
ひばりヶ丘駅 (SI13) - 東久留米駅 (SI14) - 清瀬駅 (SI15)

脚注

  1. ↑ 1.0 1.1 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「tokyo-np-2015-4-16」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  2. ↑ 駅近くの稲荷神社には一町一反歩（3200坪）の土地を寄付した神藤庄太郎の像と顕彰碑がある『東久留米市史』、1979年、648-649頁
  3. ↑ 『帝国銀行会社要録. 昭和15年(28版)』（国立国会図書館デジタルコレクション）
  4. ↑ 4.0 4.1 4.2 名取紀之「オーラルヒストリーからみえてくるもうひとつの鉄道史」『多摩の鉄道史　－私鉄と沿線開発－　多摩地域史研究会第２０回大会　発表要旨　Ⅱ 』多摩地域史研究会、2011年、74頁
  5. ↑ 5.0 5.1 「光の交響詩 写真でつづるふるさと東久留米 市制30周年記念」P.119-120 東久留米市教育委員会 2000年
  6. ↑ 『1999会社要覧』西武鉄道株式会社、1999年、100-103頁
  7. ↑ 7.0 7.1 “市内の見どころ”. 東久留米市役所. . 2012閲覧.
  8. ↑ [1]
  9. ↑ 「西武鉄道かわら版」2010年6月号 P.9 西武鉄道
  10. ↑ 井の頭線、消えた延伸計画と「日本一」の三鷹球場 - 日本経済新聞、2013年6月16日閲覧
  11. ↑ 関島久雄「中島飛行機の大きな工場と小さな鉄道、そしてその後」『多摩のあゆみ』No.79
  12. ↑ 名取紀之「オーラルヒストリーからみえてくるもうひとつの鉄道史」『多摩の鉄道史　－私鉄と沿線開発－　多摩地域史研究会第２０回大会　発表要旨　Ⅱ 』多摩地域史研究会、2011年、82-85頁
  13. ↑ 13.0 13.1 東久留米駅 駅構内マップ - 西武鉄道
  14. ↑ 「光の交響詩 写真でつづるふるさと東久留米 市制30周年記念」P.112-113 東久留米市教育委員会 2000年
  15. ↑ 「「めぞん一刻」駅舎さよなら」2008年11月13日朝刊『朝日新聞縮刷版』2008年11月
  16. ↑ 『漫画のモデル駅舎解体へ めぞん一刻の時計坂駅 古き良き東久留米の風景』毎日新聞 2009年8月1日朝刊 29面
  17. ↑ 『「めぞん一刻」東久留米駅北口駅舎 きょうお別れイベント』読売新聞 2009年8月1日 29面
  18. ↑ 〜東久留米駅が新しく生まれ変わります〜「Emio東久留米」5月29日（土）オープン (PDF) - 西武鉄道 2010年5月18日
  19. ↑ 該当する時間帯は、副都心線経由東急東横線・みなとみらい線直通の快速急行が運転されており、地下鉄線直通列車は1時間2本運転の新木場発着のみ。
  20. ↑ 駅別乗降人員（2017年度1日平均） (PDF) - 西武鉄道
  21. ↑ 統計東久留米
  22. ↑ 各種報告書 - 関東交通広告協議会
  23. ↑ 東京都統計年鑑
  24. ↑ 「駅別乗降人員（一日平均）の推移」No.1 2001年度 - 2005年度 池袋線・西武秩父線・西武有楽町線・豊島線・狭山線・山口線 (PDF) - 西武鉄道
  25. ↑ 「駅別乗降人員（一日平均）の推移」No.1 2002年度 - 2006年度 池袋線・西武秩父線・西武有楽町線・豊島線・狭山線・山口線 (PDF) - 西武鉄道
  26. ↑ “東京都にある関東の富士見百景のリスト”. 関東地方整備局. . 2012閲覧.
  27. ↑ “ダイヤモンド富士”. 関東地方整備局. . 2012閲覧.

出典

東京都統計年鑑
  1. ↑ 東京都統計年鑑（平成2年）
  2. ↑ 東京都統計年鑑（平成3年）
  3. ↑ 東京都統計年鑑（平成4年）
  4. ↑ 東京都統計年鑑（平成5年）
  5. ↑ 東京都統計年鑑（平成6年）
  6. ↑ 東京都統計年鑑（平成7年）
  7. ↑ 東京都統計年鑑（平成8年）
  8. ↑ 東京都統計年鑑（平成9年）
  9. ↑ 東京都統計年鑑（平成10年） (PDF)
  10. ↑ 東京都統計年鑑（平成11年） (PDF)
  11. ↑ 東京都統計年鑑（平成12年）
  12. ↑ 東京都統計年鑑（平成13年）
  13. ↑ 東京都統計年鑑（平成14年）
  14. ↑ 東京都統計年鑑（平成15年）
  15. ↑ 東京都統計年鑑（平成16年）
  16. ↑ 東京都統計年鑑（平成17年）
  17. ↑ 東京都統計年鑑（平成18年）
  18. ↑ 東京都統計年鑑（平成19年）
  19. ↑ 東京都統計年鑑（平成20年）
  20. ↑ 東京都統計年鑑（平成21年）
  21. ↑ 東京都統計年鑑（平成22年）
  22. ↑ 東京都統計年鑑（平成23年）
  23. ↑ 東京都統計年鑑（平成24年）
  24. ↑ 東京都統計年鑑（平成25年）
  25. ↑ 東京都統計年鑑（平成26年）
  26. ↑ 東京都統計年鑑（平成27年）
  27. ↑ 東京都統計年鑑（平成28年）

関連項目

外部リンク

テンプレート:西武池袋線



「http:///http:///mymemo.xyz/mymemo.xyz/wiki/index.php?title=東久留米駅&oldid=197092」から取得