東京工業大学

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東京工業大学
大学設置 1929年
創立 1881年
学校種別 国立
設置者 国立大学法人東京工業大学
本部所在地 東京都目黒区大岡山2丁目12-1
キャンパス 大岡山(東京都目黒区・大田区
すずかけ台(神奈川県横浜市緑区
田町(東京都港区
学部 理学院
工学院
物質理工学院
情報理工学院
生命理工学院
環境・社会理工学院
研究科 理学院
工学院
物質理工学院
情報理工学院
生命理工学院
環境・社会理工学院
ウェブサイト 東京工業大学公式サイト
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東京工業大学(とうきょう こうぎょうだいがく、英語: Tokyo Institute of Technology

東京都目黒区大岡山2丁目12-1に本部を置く日本国立大学

1929年に設置。大学の略称は東工大(とうこうだい)、英語ではTokyo Tech(公称)[5]またはTITech(非公式の旧称)。文部科学省が実施しているスーパーグローバル大学事業のトップ型指定校である。

概観

大学全体

工業立国を模索する明治政府が、専門技術の素養を備えた優れた職工長・工業教員の養成を目的に設立した、学制下での最初の工業教育機関である東京職工学校を母体とする。現在は、伝統的な理工学に加え、情報系、バイオ系、社会・経営系をカバーする、理工系総合大学となっている。

建学の精神(理念・学是)

「世界最高の理工系総合大学の実現」という長期目標を掲げ、「国際的リーダーシップを発揮する創造性豊かな人材の育成」「進化する創造性教育」などを目的としている[1]

教育および研究

ファイル:TSUBAME2.0.jpg
スーパーコンピュータの TSUBAME 2.0

教員および卒業生により、テレビの発明(2009年IEEEマイルストーン)、磁気記憶材料フェライトの発明(2009年IEEEマイルストーン)、ビタミンB2の合成技術の開発、電気を通すプラスチックの発見(2000年ノーベル化学賞)、光ファイバー通信技術の開発など、現代社会の基盤となる技術が継続的に生み出されている。

教育面では、基礎科学を重視するとともに、学内に「世界文明センター」を設置し文化・芸術も学べるようにするなど、創造性の開発に力を入れているといえる(世界文明センターは2016年3月に閉鎖 [2])。

2006年4月、日本国内最速となるスーパーコンピュータTSUBAME」を稼働させ(2007年当時、アジア1位)、教育や研究に無料ないし低い利用料で提供するとともに、日本の大学としては初めて学部学生でも研究やレポートの作成用として自由に利用できるようにした。また、このスパコンを利用した教育活用として Supercomputing Programming Contest が開催されている。

英『タイムズ』紙系の教育専門誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』による世界大学ランキングでは、毎年上位にランクされている。2017年は第251-300位、アジア第28位、国内第5位だった[3]

タイムズ・ハイアー・エデュケーション
世界大学ランキング 2014-2017
2014年 2015年 2016年 2017年
世界ランク 141 201-250 251-300 251-300
アジア順位 13 16 28 28
国内順位 3 3 4 5
タイムズ・ハイアー・エデュケーション
世界大学ランキング 2004-2013
2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
世界ランク 51 99 118 90 61 55 112 108 128 125
アジア順位 9 16 16 13 11 11 14 10 13 13
国内順位 3 3 4 4 4 4 3 3 3 3

沿革

略歴

創立年は、東京職工学校が設立された1881年明治14年)とされている。さらに源流を遡れば、1874年(明治7年)にゴットフリード・ワグネルの進言によって東京開成学校の中に設置された「製作学教場」に行き着く[4][5]

東京職工学校は1881年(明治14年)5月26日に創設され、1882年(明治15年)6月10日文部省より東京市浅草区蔵前東片町に浅草文庫の建屋を交付され、校舎新築の工事を起こした。明治初期の工業教育機関は、工部大学校東京大学工学部の前身)と東京職工学校の2校だけであった。前者がイギリス人をスタッフに迎え、鉱山・土木・電信など国土経営に関する指導者養成を目指したのに対し、後者は英独仏の大陸欧州諸国の技術教育に関する調査に基づき、手島精一ら日本人によって構想され、製造現場および工業教育の指導者養成を目的として、化学工芸科および機械工芸科の2科で発足した[6]

その後、学科課程の分化拡充を経て、東京高等工業学校となり、その所在地から長く「蔵前」と称された。1923年、関東大震災により壊滅的被害を受けたのを機に市外の東京府荏原郡大岡山に移転。1929年の旧官立大学昇格時には、工学系8学科に加え理学系4教室を設置した。太平洋戦争後の1949年、新制大学へ移行。戦後も拡充を続け、2004年に国立大学法人となった。

年表

  • 1881年5月 東京職工学校設立[7]
    • 予科および本科を設置、本科に化学工芸科と機械工芸科を設置
  • 1890年3月 東京工業学校と改称
    • 化学工芸部(染織工科、陶器玻璃工科、応用化学科)、機械工芸部(機械科、電気工業科)に改組
  • 1894年6月 工業教員養成所(1902年附設工業教員養成所へ移行)を設置
  • 1896年5月 規制改正を実施
    • 染織工科(色染分科、機織分科)、窯業科、応用化学科、機械科、電気科(電気機械分科、電気化学分科)に改組
    • 入学資格を中学校(旧制)卒業程度とし、実質的な高等教育機関であることを明確にする
  • 1901年5月 東京高等工業学校[8]と改称
    • 前後して、工業図案科 (1900-1914[9])、建築科 (1902.12[10]-) を新設
  • 1919年1月 蔵前工業会臨時総会で大学昇格を決議、2月に日本工業倶楽部も建議書を政府に提出
  • 1923年3月 大学昇格が正式決定するも、9月に関東大震災に罹災、実現延期を余儀なくされる
  • 1924年4月 校舎を大岡山へ移転(現在の大岡山キャンパス)
  • 1929年4月 東京工業大学(旧制)へ昇格
    • 染料化学、紡織学、窯業学、応用化学、電気化学、機械工学、電気工学、建築学の8学科を設置
    • 数学、物理学、物理化学、分析化学の4教室を設置
    • 高等工業レベルの特設予科を設置(1932年附属予備部と改称)、高等工業在学生は、附属工学専門部及び附属工業教員養成所に移行(いずれも1931年廃止)
  • 1942年5月 附属高等工業教員養成所を設置
    • この間、化学工学 (1940-)、金属工学 (1941-) の2学科を新設
    • また、無機化学 (1930-)、有機化学 (1930-)、工業経済 (1935-) 等の教室を新設
  • 1945年8月 太平洋戦争終結
    • 戦時下には、航空機工学科 (1939-1945)、燃料工学科 (1941-1945) を設置
    • また、附属工業専門部を設置(1944-, 1948廃止)
  • 1946年2月 和田小六学長の下『東京工業大学刷新要綱』を策定し先駆的な大学改革を実施[11]
    • 細分化した教員組織を、理学系、応用化学系、応用物理系、建築系、経営系に再編し、セクショナリズムを是正
    • 学科制からコース別学習課程に改め、修学の自由度を向上
    • 教養科目の充実と「クサビ型」カリキュラム[12]の形成
  • 1949年5月 新制大学へ移行
    • 工学部を設置
    • 附属予備部および附属高等工業教員養成所を吸収
  • 1953年4月 大学院工学研究科を設置
  • 1955年7月 工学部を理工学部に改称
    • 数学、物理学、化学、化学工学、機械工学、電気工学、金属工学、繊維工学、建築学、経営工学の10学科を設置
  • 1956年4月 大学院工学研究科を理工学研究科と改称、原子核工学専攻新設
  • 1967年6月 理工学部を理学部と工学部に分割
    • この間、理学系で応用物理学科 (1961-, 1998年改組解消)、材料・化学工学系で4学科、機械系3学科、電気電子系2学科、及び土木工学科 (1964-)、社会工学科 (1966-) を新設
    • この後、理学部に情報科学科 (1970-)、地球惑星科学科 (1992-)、工学部に情報工学科 (1974-) 等を設置
    • また一時、工業教員養成所 (1961-69) を設置
  • 1975年4月 大学院総合理工学研究科を設置、9月長津田キャンパス(現在のすずかけ台キャンパス)開設
  • 1990年6月 生命理工学部を設置
    • 理学部生命理学科 (1986-)、生体機構学科 (1988-)、工学部生物工学科 (1986-)、生体分子工学科 (1988-) を振替
  • 1992年4月 大学院生命理工学研究科を設置
  • 1994年4月 大学院情報理工学研究科を設置
  • 1996年4月 大学院社会理工学研究科を設置
  • 2004年4月 国立大学法人法の規定により国立大学法人となる
  • 2005年4月 大学院イノベーションマネジメント研究科を設置
  • 2009年5月 大学マネジメントセンター設置[13]
  • 2016年4月 日本の大学で初めて学部と大学院を統一し、「学院」を創設
  • 2018年3月 指定国立大学法人に指定[14][15]

基礎データ

所在地

ただし、キャンパスのうちで本館を含む南半分は大田区石川町1丁目地内に位置する。

象徴

シンボルマーク

『ツバメと窓』。「工」の文字を窓に見立て「大」をツバメの形にデザインした。当時東京美術学校教授だった堀進二が1948年に図案化した。

スクールカラー

スクールカラーは『ロイヤルブルー』、DICカラーガイドの641番で指定される色(系統色名:こい紫みの青)。2004年に正式に定められた。参考値であるが、RGB値で指定する場合は (R, G, B) = (0, 83, 150) である。

大学歌

現在の大学歌は1957年に制定された、三好達治作詞、諸井三郎作曲の『東京工業大学歌』で、4番からなる。祝典(入学式、卒業式)などで使用される。管弦楽団の伴奏で、混声合唱団コールクライネスにより演奏される。

東京工業大学学生歌『桜花散り敷く丘』があるが、現在ではほとんど歌われない。

教育および研究

組織

3学部、6大学院研究科を、2016年4月に6学院に再編

学院と類(2016年入学生以降)

学士課程の1年生は、大学入試出願時に選択した類に所属する。2年目に系を選択、修士課程以降はさらにコースを選択し、専門性を深めることになる。

学院 系・専門職学位課程 コース・専門職学位課程
理学院 第1類 数学系 数学コース
物理学系 物理学コース
化学系 化学コース
エネルギーコース
地球惑星科学系 地球惑星科学コース
工学院 第4類 機械系 機械コース
エネルギーコース
エンジニアリングデザインコース
ライフエンジニアリングコース
原子核工学コース
第4類・第5類 システム制御系 システム制御コース
エンジニアリングデザインコース
第5類 電気電子系 電気電子コース
エネルギーコース
ライフエンジニアリングコース
原子核工学コース
情報通信系 情報通信コース
ライフエンジニアリングコース
第3類・第4類 経営工学系 経営工学コース
エンジニアリングデザインコース
物質理工学院 第2類 材料系 材料コース
エネルギーコース
ライフエンジニアリングコース
原子核工学コース
第3類 応用化学系 応用化学コース
エネルギーコース
ライフエンジニアリングコース
原子核工学コース
情報理工学院 第1類 数理・計算科学系 数理・計算科学コース
知能情報コース
第5類 情報工学系 情報工学コース
知能情報コース
生命理工学院 第7類 生命理工学系 生命理工学コース
ライフエンジニアリングコース
環境・社会理工学院 第6類 建築学系 建築学コース
エンジニアリングデザインコース
都市・環境学コース
土木・環境工学系 土木工学コース
エンジニアリングデザインコース
都市・環境学コース
第4類・第6類 融合理工学系 地球環境共創コース
エネルギーコース
エンジニアリングデザインコース
原子核工学コース
社会・人間科学系 社会・人間科学コース(修士課程・博士後期課程のみ)
イノベーション科学系 イノベーション科学コース(博士後期課程のみ)
技術経営専門職学位課程 技術経営専門職学位課程

学部と類(2015年入学生まで)

学部1年生は、大学入試出願時に選択した類に所属する。2年次から、1年次の成績順に希望する学科に振り分けられる。研究室配属は4年生からである。

学部 学科 コース
理学部 第1類(理学系) 数学科[16]
物理学科[17]
化学科[18]
情報科学科[19]
地球惑星科学科[20]
工学部 第2類(材料系) 金属工学科[21]
有機材料工学科[22]
無機材料工学科[23]
第3類(応用化学系) 化学工学科[24] 化学工学コース
応用化学コース
高分子工学科[25]
経営システム工学科[26]
第4類(機械系)
機械科学科[27]
機械知能システム学科[28]
機械宇宙学科[29]
国際開発工学科[30]
制御システム工学科[31]
第5類(電気電子系)
電気電子工学科[32]
情報工学科[33]
第6類(建設系) 土木・環境工学科[34]
建築学科[35]
社会工学科[36](注1)
生命理工学部 第7類(バイオ系) 生命科学科[37](注2) 分子生命コース
生体機構コース
生命情報コース
生命工学科[38](注2) 生命情報コース
生物工学コース
生体分子コース
(注1)第1類を除く各類からも若干名ずつ進級できる。
(注2)コースに分かれるのは3年次から。

大学院(2015年入学生まで)

  • 理工学研究科[39](修士課程・博士後期課程)
    • 数学専攻[40]
    • 基礎物理学専攻[41]
    • 物性物理学専攻[42]
    • 化学専攻[43]
    • 地球惑星科学専攻[44]
    • 物質科学専攻[45]
    • 材料工学専攻[46]
    • 有機・高分子物質専攻[47]
    • 応用化学専攻[48]
    • 化学工学専攻[49]
    • 機械物理工学専攻[50]
    • 機械制御システム専攻[51]
    • 機械宇宙システム専攻[52]
    • 電気電子工学専攻[53]
    • 電子物理工学専攻[54]
    • 通信情報工学専攻[55]
    • 土木工学専攻[56]
    • 建築学専攻[57]
    • 国際開発工学専攻[58]
    • 原子核工学専攻[59]
  • 総合理工学研究科[65](修士課程・博士後期課程)
    • 物質科学創造専攻[66]
    • 物質電子化学専攻[67]
    • 材料物理科学専攻[68]
    • 環境理工学創造専攻[69]
    • 人間環境システム専攻[70]
    • 創造エネルギー専攻[71]
    • 化学環境学専攻[72]
    • 物理電子システム創造専攻[73]
    • メカノマイクロ工学専攻[74]
    • 知能システム科学専攻[75]
    • 物理情報システム専攻[76]

附属機関(教育研究施設)

  • 学院研究センター
    • 理学院
      • 火山流体研究センター
      • 理財科学研究センター
    • 環境・社会理工学院 
      • 教育施設環境研究センター (RCFEF)
  • リベラルアーツ研究教育院
  • 科学技術創成研究院
    • 未来産業技術研究所 (FIRST)
    • フロンティア材料研究所 (MSL)
    • 化学生命科学研究所
    • 先導原子力研究所 (LANE)
    • 先進エネルギー国際研究センター (AES)
    • 社会情報流通基盤研究センター (ASIST)
  • 研究拠点組織
    • 地球生命研究所 (ELSI)
    • 元素戦略研究センター (MCES)
    • 『以心電心』ハピネス共創研究推進機構 (HAPIC)
  • 東京工業大学附属科学技術高等学校
ファイル:Titech new lib.jpg
新しい附属図書館(通称:チーズケーキ)
  • 附属図書館
    文部科学省から理工学系外国雑誌センター館の指定を受けている。2008年5月時点、19,000種を超える雑誌、77万冊を超える図書を収集しているほか、1998年度からは電子図書館サービスを開始、約7,600種の電子ジャーナルを契約している。図書館機能の高度化と耐震補強の目的から、2009年6月に新図書館の建設が始まり、2011年2月に竣工した。2011年5月から、新図書館への図書の移転作業のため旧図書館が閉館したことに伴い、2・3階の学習棟(通称:チーズケーキ)が先行オープンした。また、同年7月に新図書館への完全移行が完了し、新図書館が開館した。すずかけ台分館がある。
  • 共通教育組織
    • イノベーション人材養成機構 (IIDP)
    • グローバルリーダー教育院 (AGL)
    • 環境エネルギー協創教育院 (ACEEES)
    • 情報生命博士教育院 (ACLS)
    • グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント教育院 (U-ATOM)
    • 国際教育推進機構
    • 社会人アカデミー
  • 共通支援組織
    • 保健管理センター
    • 学生支援センター
    • ものつくり教育研究支援センター
    • 学術国際情報センター
    • バイオ研究基盤支援総合センター
    • 放射線総合センター
    • 極低温研究支援センター
    • 博物館

研究

21世紀COEプログラム

21世紀COEプログラムの採択数は12件だった。

採択年度 分野 プログラム名
平成14年度
(2002年度)
生命科学 生命工学フロンティアシステム
化学・材料科学 分子多様性の創出と機能開拓
産業化を目指したナノ材料開拓と人材育成
情報・電気・電子 フォトニクスナノデバイス集積工学
平成15年度
(2003年度)
数学・物理学・地球科学 量子ナノ物理学
機械・土木・建築・その他工学 先端ロボット開発を核とした創造技術の革新
都市地震工学の展開と体系化
世界の持続的発展を支える革新的原子力
学際・複合・新領域 大規模知識資源の体系化と活用基盤構築
平成16年度
(2004年度)
革新的な学術分野 インスティテューショナル技術経営学
エージェントベース社会システム科学の創出
地球:人の住む惑星ができるまで

グローバルCOEプログラム

グローバルCOEプログラムでは平成19年度から21年度まで併せて9件が採択されている。

採択年度 分野 プログラム名
平成19年度
(2007年度)
生命科学 生命時空間ネットワーク進化型教育研究拠点
化学・材料科学 材料イノベーションのための教育研究拠点
新たな分子化学創発を目指す教育研究拠点
情報・電気・電子 計算世界観の深化と展開
フォトニクス集積コアエレクトロニクス
平成20年度
(2008年度)
数学・物理学・地球科学 ナノサイエンスを拓く量子物理学拠点
機械・土木・建築・その他工学 震災メガリスク軽減の都市地震工学国際拠点
学際・複合・新領域 エネルギー学理の多元的学術融合
平成21年度
(2009年度)
学際・複合・新領域 地球から地球たちへ

関わった研究の例

学生生活

主な部活動・クラブ活動・サークル活動

サークル連合会
東工大の公認サークルおよび同好会によってサークル連合会が組織されている。
工大祭実行委員会
略称は JIZI(ジツイ)。毎年10月に大岡山キャンパスで開催される工大祭の企画・立案および運営を行う学生組織である。
E-staff(イースタッフ)
年2回の他大学生とのパーティー (Hello Party, Christmas Party) や学内でのソフトボール大会などのイベントの企画、運営を行う。東工大生協の学生委員会。
LANDFALL編集委員会
東工大の研究室紹介冊子 LANDFALL の編集・発行を行う。東工大生協の学生委員会。
Meister(マイスター)
東工大のものづくりサークル。毎年琵琶湖で行われる『鳥人間コンテスト選手権大会』の人力プロペラ機部門に出場する部門と、省エネルギーレース『ワールド・エコノ・ムーブ』に出場する部門がある。鳥人間コンテストでは、2015年現在、優勝5回、準優勝2回の記録を持つ。
CREATE(クリエイト)
東工大のロケットサークル。能代宇宙イベントや伊豆大島共同打上実験で活躍。2014年8月に公認化。
コールクライネス (Chor Kleines)
東工大および周辺大学の学生による混声合唱団。全日本合唱コンクールにおいては1998年度から2014年度まで17年連続して金賞を受賞している。
端艇部
1985年に全日本準優勝(エイト)した。
サイクリング部
サイクリング部のうちサイクルサッカー班は、2007年に全日本大会で優勝、2008年に世界大会日本代表に選ばれている。
剣道部
2005年に100周年を迎えた、伝統のある部活である。
アメリカンフットボール部 BUFFALOES
関東学生アメリカンフットボール連盟一部リーグに所属する強豪である。
ラグビー部
2012年に75周年を迎え、関東大学ラグビーリーグ戦グループ3部に所属する。

学園祭

工大祭
大岡山キャンパスで行われる学園祭。工大祭実行委員会 (JIZI) が主導し、各サークルの催し物や模擬店が並ぶ。毎年10月に行われ、同時にオープンキャンパスも開かれる。
すずかけ祭
すずかけ台キャンパスで行われる。大学院・研究室への案内という色が強い。2003年より毎年5月に行われている。

大学関係者と組織

同窓会組織

全学科・全専攻にわたる同窓会団体。科学技術とそれらの教育の振興事業も行っており、経済産業省管掌の社団法人となっている。名称は旧所在地から採られたものである。

大学関係者一覧

参照: 東京工業大学の人物一覧

施設

キャンパス

大岡山キャンパス
  • 理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院、リベラルアーツ研究教育院、地球生命研究所、『以心伝心』ハピネス共創研究推進機構、附属図書館、事務局、他[87]
  • 大岡山駅より徒歩1分。なお石川台地区は石川台駅、大岡山北地区の大部分および緑が丘地区は緑が丘駅が最寄となる。

敷地面積は244,643m2。大岡山キャンパスは、中心の大岡山地区、公道の下を通るトンネルの南側にある石川台地区(大田区)、東急線の線路を挟んで北側にある緑が丘地区の3つに大きく分けられる。正門を入ると桜並木が連なる。その正面にある本館は関東大震災の教訓から、非常に剛健な造りとなっている。体育館の裏手に位置するグラウンドは区と区の境界に当たり、バッターボックスの右が大田区、左が目黒区である。

また、学内の東急線上に架かる陸橋は東京富士見坂に指定されており、空気の澄んだ冬には富士山を見ることができる。

ファイル:TITechAtNight1.jpg
夜のすずかけ台キャンパス
すずかけ台キャンパス
  • 生命理工学院、科学技術創成研究院、元素戦略研究センター、他[87]
  • 資源化学研究所、精密工学研究所、応用セラミックス研究所、フロンティア創造共同研究センター、バイオ研究基盤支援総合センター
  • すずかけ台駅より徒歩5分

敷地面積は225,244m2。キャンパスの中心に位置する学内通称「加藤山」周辺は、学生たちの憩いの場ともなっている。

2001年5月25日に「長津田キャンパス」から現名称へ改称した。「すずかけ」の名は当大学名誉教授であった谷口修が学問と関係の深い植物ということで、プラトンが開設したアカデメイアに多く植えられていたというスズカケノキ(プラタナス)を駅名とすることを学内で提案。賛成が得られたため、大学として東京急行電鉄へ要望を実施したという経緯がある。

田町キャンパス

敷地面積は23,223.15m2。2016年に定められた30カ年計画により再開発計画の検討が進められている[88]。この再開発では、地上32階建て、地上24階建て、地上9階建ての3棟総延べ18万m2の高層ビルを建設し、研究スペースの拡充と産学官連携、国際化拠点を整備することが目的とされた。附属高校も大岡山キャンパスへ移転することが計画されている[89]

キャンパス間ネットワーク

対外関係

国内教育機関

四大学連合

一橋大学東京医科歯科大学東京外国語大学との4大学で『四大学連合憲章』を2001年(平成13年)3月15日に締結。相互教育研究プログラムを展開している。

単位互換制度

その他

国内自治体

神奈川県川崎市とイノベーションでの連携協定を2018年5月21日に締結。川崎市が東京国際空港(羽田空港)の多摩川対岸地区に設けた国際戦略拠点「キングスカイフロント」において、東工大が2018年3月に開いた「中分子IT創薬研究拠点」(MIDL)で協力する[92]

海外学術交流協定校

2015年6月時点

部局間協定

2014年5月時点、世界35の国・地域に146機関との部局間協定に加え、4つのコンソーシアムを形成、2つの大学院協定を締結している。

公式サイト

関連項目

脚注

  1. [1]
  2. [2]
  3. World University Rankings 2018 _ Times Higher Education (THE)
  4. 「学制百年史」第一編第一章第四節一
  5. 「学制百年史」第一編第二章第六節一
  6. "日本近代技術教育と学校モデルの移転", 『職業と技術の教育学』第17号(2006年), 7-14項
  7. 初期の沿革については「東京工業大学要覧 創立百年記念特集号」(昭和56年)を参照した。
  8. 類似名称の東京高等工芸学校(現・千葉大学工学部)は工業図案科の流れを汲み1921年創立。1927年創立の東京高等工学校(現・芝浦工業大学)とは直接の関係はない。
  9. 工業図案科は1914年9月東京美術学校図案科に吸収合併された。卒業生は1917年まで送り出している。
  10. 建築科の授業開始は設備の関係で1907年からであった。
  11. 「戦後教育改革期における東京工業大学のアドミニストレーション」、名古屋高等教育研究第3号、2003
  12. 在学期間の全体にわたり教養科目を配し、徐々に専門科目を増やしていくカリキュラム。
  13. 国立大学法人東京工業大学大学マネジメントセンターホームページ
  14. 第3期中期目標期間における指定国立大学法人の追加指定について:文部科学省” (日本語). www.mext.go.jp. . 2018閲覧.
  15. “東工大が指定国立大学法人に” (日本語). 東京工業大学. https://www.titech.ac.jp/news/2018/040542.html . 2018閲覧. 
  16. 「データブック 2015-2016」[3]によると、学科目として、「数学」があった。
  17. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「物理学」があった。
  18. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「化学」があった。
  19. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「情報科学」があった。
  20. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「地球惑星科学」があった。
  21. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「金属工学」があった。
  22. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「有機材料工学」があった。
  23. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「無機材料工学」があった。
  24. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「化学工学」、「応用化学」があった。
  25. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「高分子工学」があった。
  26. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「管理技術」、「数理システム基礎」があった。
  27. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「機械科学」があった。
  28. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「機械知能システム学」があった。
  29. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「機械宇宙学」があった。
  30. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「国際開発工学」があった。
  31. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「制御システム工学」があった。
  32. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「電気電子工学」、「電子物理工学」がある。
  33. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「情報工学」があった。
  34. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「土木・環境工学」がある。
  35. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「建築学」があった。
  36. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「都市計画・地域計画」、「景観デザイン」、「公共政策」、「環境・経済システム」があった。
  37. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「生化学」、「細胞生物学」、「生体反応学」、「発生生物学」、「情報生体科学」、「生体物理化学」、「生物科学」があった。
  38. 「データブック 2015-2016」によると、学科目として「生物機能工学」、「生物化学工学」、「遺伝子工学」、「細胞工学」、「生体材料学」、「生体システム学」があった。
  39. 「データブック 2015-2016」[4]によると、共通講座として、広域理学、工学基礎科学があった。
  40. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、代数構造論、代数空間論、幾何学、位相数学、解析学、大域数学があった。
  41. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、基礎物理学理論、基礎物理学実験、境界領域基礎物理学、先端領域基礎物理学(連携講座)、原子核・素粒子実験(連携講座)、少数系物理理論(連携講座)があった。
  42. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、量子物性物理学、統計固体物理学、応用物理学、分子物理学、量子基礎実験、新領域物性物理学、極低温物性物理学、最先端物性物理学(連携講座)があった。
  43. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、分子凝縮系化学、分子化学、有機化学、地球環境化学、火山化学(協力講座)があった。
  44. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、地球惑星物理学、地球惑星進化学、太陽系創世学、宇宙探査学があった。
  45. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、物質構造、物質変換、物質設計、物質機能があった。
  46. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、金属物理学、金属化学、材料設計工学、無機機能材料、無機環境材料、複合材料があった。
  47. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、高分子科学、ソフトマテリアル、有機材料工学のほか、NEDO特別講座も記載されている。
  48. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、分子機能設計、化学反応設計があった。
  49. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、プロセス解析、プロセス設計、プロセス操作、化学工学共通、E-JUSTがあった。
  50. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、熱流体科学、ダイナミクス調和工学、機械システム学、創成工学、構造システム科学があった。
  51. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、知能工房学、材料機能システム学、エネルギー工学、動的システム学、計測制御学、システム制御、地球環境工学があった。
  52. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、極限熱流体力学、構造設計学、機械創造学があった。
  53. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、自律システム工学、電力エネルギー、通信伝送工学、光デバイス工学(協力講座)があった。
  54. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、先端電子工学、電気電子物性、集積デバイス、量子デバイス物理(協力講座)があった。
  55. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、先端情報システム、高機能集積システム、情報通信システム、知的ネットワーク(協力講座)があった。
  56. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、社会基盤工学、広域環境工学、国土計画工学があった。
  57. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、建築基礎学、建築計画学、建築設計学、環境建築学、地域施設計画学(協力講座)があった。
  58. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、国際環境、開発基盤工学、開発産業システム、国際共存(協力講座)があった。
  59. 「データブック 2015-2016」によると、では、講座として原子核エネルギー、原子燃料システム、システム・安全があった。
  60. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、バイオダイナミクス、バイオ構造化学、バイオ情報制御学があった。
  61. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、情報・形態形成学、進化・統御学、細胞・発生生物学があった。
  62. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、生命情報医科学、高次生命情報、生命情報工学があった。
  63. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、細胞・分子工学、生体分子プロセス、生物機能工学があった。
  64. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、生体分子物性、生体材料設計、生体機能制御工学があった。
  65. 「データブック 2015-2016」によると、共通講座として、総合理工学共通があった。
  66. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、環境適応型物質、超機能物質(協力講座)、物質ダイナミクス(協力講座)、元素機能設計(協力講座)があった。
  67. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、分子変換、物質エネルギー変換、錯体電子化学(協力講座)、触媒電子化学(協力講座)、有機電子化学(協力講座)、生物電子化学(協力講座)、電子分光化学(協力講座)、固体物性化学(協力講座)があった。
  68. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、材料構造機能、量子表面、超環境物質合成(協力講座)、低負荷物質合成(協力講座)、精密構造解析(協力講座)、電子活性物質(協力講座)、相乗機能物質(協力講座)、材料機能評価(協力講座)、材料構造設計(協力講座)、物質フロンティア(協力講座)、元素機能解析(協力講座)があった。
  69. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、自然環境、社会環境、環境エネルギー工学(協力講座)、環境材料工学(協力講座)、環境構造工学(協力講座)、環境安全工学(協力講座)、環境化学システム(協力講座)、環境国際協力(協力講座)があった。
  70. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、人間環境評価、人間都市計画、ニューフロンティア基礎、景観工学(協力講座)があった。
  71. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、エネルギー環境、エネルギー変換システム、エネルギー創造、エネルギー環境システム(協力講座)、直接変換システム(協力講座)、超高輝度光工学(協力講座)があった。
  72. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、環境解析構築、環境プロセス化学、環境分子変換(協力講座)、化学プロセス計画(協力講座)、高分子プロセス(協力講座)、化学環境プロセス設計(協力講座)、環境調和分子設計(協力講座)、環境微生物工学(協力講座)、環境材料化学(協力講座)があった。
  73. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、先端デバイス、新機能デバイス、イメージング材料(協力講座)、フロンティア物性デバイス(協力講座)、フォトニックシステムデバイス(協力講座)、知的電子システム(協力講座)、集積フォトニクス(協力講座)があった
  74. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、機能創造、極限デバイス(協力講座)、先端メカトロニクス(協力講座)、先端メカノ材料(協力講座)、セキュアマイクロデバイス(協力講座)も記載されているがあった。
  75. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、知能システム基礎、複雑システム解析、創発システム、知覚認識機構(協力講座)、脳情報伝達(協力講座)、神経情報演算(協力講座)があった。
  76. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、未来型情報システム、新機能情報システム、知覚像処理(協力講座)、応用像情報(協力講座)、感覚情報システム(協力講座)、波動応用システム(協力講座)、生体情報システム(協力講座)があった。
  77. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、計算機支援情報科学、数理科学、計算科学があった。
  78. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、情報統合システム学、計算組織学、ソフトウェア機講学、認知機構学があった。
  79. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、統合情報環境学、人間環境情報学、情報駆動システム、情報環境設計学があった。
  80. 「データブック 2015-2016」によると、共通講座として、社会理工学共通があった。
  81. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、人間開発科学、行動システム、教育工学、科学技術教育推進があった。
  82. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、価値論理、社会数理、決定過程論、リベラルアーツ(協力講座)があった。
  83. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、開発・生産流通工学、財務経営工学、経営数理・情報、技術構造分析があった。
  84. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、国土・都市計画、公共システムデザイン、社会工学基礎があった。
  85. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、技術経営戦略、知的財産マネジメント、サービスイノベーション、ファイナンス、最先端技術があった。
  86. 「データブック 2015-2016」によると、講座として、技術経営戦略、知的財産マネジメント、サービスイノベーション、ファイナンスがあった。
  87. 87.0 87.1 87.2 キャンパスマスタープラン2016” (日本語). www.sisetu.titech.ac.jp. . 2018閲覧.
  88. キャンパス・マスタープラン2016(本編)”. 東京工業大学施設運営部. . 2018閲覧.
  89. “19年3月にも実施方針/アドバイザー公募へ手続き/東工大の田町キャンパスPPP | 建設通信新聞Digital”. 建設通信新聞Digital. (2018年3月12日). https://www.kensetsunews.com/archives/166812 . 2018閲覧. 
  90. 東京工業大学と慶應義塾大学との間における学生交流に関する協定書
  91. 慶應義塾大学経済学部との単位互換
  92. 川崎市・東工大、イノベーションで連携 創薬分野など『日本経済新聞』朝刊2018年5月22日(首都圏経済面)2018年6月6日閲覧。

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