機雷

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機雷(きらい)

機械水雷 mechanical mineの略称。水中に敷設され,船が接触,あるいは接近すると爆発する兵器。味方の港湾,航路の防衛と,敵水域の封鎖のために敷設される。機雷は大別して係留機雷,浮遊機雷,沈底機雷があり,また機能的には陸地から電線を使って爆発させる機制水雷と,独自に爆発する機雷がある。後者は衝突によって爆発する触発機雷と,磁気,音響,水圧などの感応機雷とに分れる。最初の機雷はアメリカ独立戦争中に D.ブッシュネルが潜水艇『タートル』に積んで敵船を攻撃するために製作した。これは敵船体にねじによってとめられ,時限装置で爆発したが,ブッシュネルはのちに接触機雷を考案した。次に R.フルトンがフランスの援助を得て独自の機雷を考案した。しかしフランスはこれを採用しなかったので,すぐにイギリスに売込み,イギリスは 1804年にフランス艦隊攻撃に使った。 43年には S.コルトが,機雷用電気発火器を発明し,視発機雷をつくった。その後ドイツは,ガラス瓶がこわれて薬品が流出すると電池の極板に作用して電流を起し爆発するヘルツ角 Herzhornを開発した。これは外に突き出た数本の角を備えていることから角式機雷と呼ばれる。現在の機雷は感応システムを複数装備しているほか,必ずしも艦船が最初に通過したときに爆発するとは限らない複雑なものとなっている。またアメリカ海軍のキャプター機雷のように艦艇が近づくと海底から自動的に魚雷を発射するような機動式機雷もあり,マイクロ・コンピュータの発達で,ますます高度化する方向にある。



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