江北町

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江北町(こうほくまち)は、佐賀県の中央部に位置するで、杵島郡に属する。鉄道や国道が分岐する交通の分岐点で知られる。

佐賀県の自治体において「町」は「ちょう」と読むが、江北町のみ唯一「ちょう」でなく「まち」と読む。

地理

地形

  • 山:大平山(269.8m)・御岳山(243.4m)・辨天山(195m)
  • 河川: 六角川牛津川
  • 湖沼:新堤

気候

平均気温15.8度、平均降水量1,853mmで、平均の初霜は11月上旬、終霜は4月上旬で温暖な気候となっている。

隣接している自治体

地域

町内は6大字が設置されている。

大字 面積/km2 世帯[* 1] 人口[* 1] 旧町村 位置 行政区
上小田 03.74 0730 2057 小田村 北西 石原・原宿・上区・観音下・新町・岳・仲町・
浪花町・日の出町・平山町・鹿ノ口
下小田 02.28 0202 722 小田村 西から南西 大西・南郷・東区
山口 07.81 0770 2260 山口村 中央から北 白木・新宿・土元・西分・花祭・東分・門前
八町 02.60 0180 0667 山口村 南西 北区・中区・南区
惣領分 04.89 0407 1492 佐留志村 江口・上惣・下惣・正徳・祖子分・馬場
佐留志 03.49 0787 2317 佐留志村 中東から南 上分・下分・宿・野口・高砂
24.48 3076 9515
  1. 1.0 1.1 2010年10月1日

人口

江北町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴史

沿革

  • 1932年昭和7年)4月1日 - 小田村・山口村・佐留志村の合併により江北村となる
  • 1952年(昭和27年)4月1日 - 町制施行により江北町となる
  • 1956年(昭和31年)9月30日 - 小城郡砥川村の一部(江口・正徳)を編入

行政

町長・議会

  • 町長:山田恭輔 (2016年3月から 1期目)第1期任期 2016年3月1日 - 2020年2月29日
  • 議会:定員10名 任期 2015年5月1日 - 2019年4月30日 議長 西原好文

「平成の大合併」について

当初は杵島郡の合併協議会に参加していたが、新役場建設位置などを巡り破綻。当面は単独町制を維持する、としている。

九州新幹線長崎ルート問題

九州新幹線長崎ルート(西九州ルート)について鹿島市、そして江北町議会議長が反対の立場から降りた現在では県内の自治体で唯一反対の姿勢を取る。ただし、議会は2006年(平成18年)3月に経営分離に同意する決議をしており、町長が反対の立場でいわば「孤軍奮闘」し、「孤立」している状況である。

2008年(平成20年)2月24日の町長選挙において新幹線建設反対を公約を掲げ、分岐駅機能が肥前山口駅から武雄温泉駅に移ることになり町民には利益がない、と「新幹線建設反対こそが江北町の振興策である」と主張した田中源一が新幹線容認を唱えた新人候補の元県職員を破り5期目の当選を果たした。しかし、2007年(平成19年)12月16日に発表された、計画を推進する佐賀県・長崎県・JR九州による「三者合意」によって、新幹線は2008年(平成20年)3月に着工が認可され、4月に着工された。ただ、その後田中は「新幹線は佐賀県にとって何のメリットもなく、無駄な公共事業」と発言している。その後本格的な予算がつき工事は進んでいる。しかし田中は現在も機会を見ては建設反対もしくは事業の抜本的見直しを求める発言を繰り返し行っている。

田中は2011年(平成23年)9月15日の町議会において2012年2月の町長選挙に6選を目指して出馬することを表明した。その際に新幹線について「県民が必要としていないものを震災のさなかに建設するのは疑問。政府与党には10年間の事業凍結を求めていく。」と話し、改めて新幹線建設反対の立場を鮮明に示した。その後の町長選挙では田中以外の立候補者はなく、無投票での6選が決まった。

マスコットキャラクター

ビッキー
1994年(平成6年)8月から江北町のマスコットキャラクター。
ピンキー
1996年(平成8年)10月から江北町のマスコットキャラクター。

国政

県政

杵島郡から選出される佐賀県議会議員の定数は2議席である。

警察

消防

  • 杵藤地区広域市町村圏組合消防本部
    • 大町分署

産業

ファイル:Kohoku Kamioda factories.jpg
上小田の高台の工場群。旧杵島炭鉱第五坑の跡地。
  • 主な産業:農業、畜産
    • 特産品:減農薬有機米・切餅・みかん・水田ブドウ・レンコン・いちご・たまねぎ・卵油・ローケツ染・杵島牛

江北町に本社を置く主な企業

江北町に工場・事業所を置く主な企業

市外局番

郵便局

金融機関

テレビ

ケーブルテレビ

健康・福祉

統計はすべて2010年10月1日国勢調査のもの。

  • 平均年齢 : 46.21歳
    • 年少人口(0 - 14)割合:13.78%
    • 生産年齢人口(15 - 64)割合:60.60%
    • 老年人口(65 - )割合:25.33%

病院

  • 古賀病院

教育

中学校

小学校

幼稚園

  • 町立
    • 幼児教育センター(江北幼稚園)

保育所

  • 町立
    • 幼児教育センター(江北保育園)
  • 私立
    • 永林寺保育園

交通

空港

最寄り空港は佐賀空港(有明佐賀空港)。佐賀県内唯一の空港で、県や地元財界による空港利用促進策(運賃補助)の一環として、江北町内と同空港の間では乗合タクシーの利用が可能となっている(約50分、1500円)。

また佐賀空港の就航路線以外の最寄り空港としては福岡空港があり、同空港と博多駅を結ぶ福岡市営地下鉄、あるいは同空港と佐賀駅を結ぶバスなどを介して江北町と連絡している。

バス

鉄道

鉄道駅

  • 町内にある駅 - 肥前山口駅
    • 九州旅客鉄道(JR九州)長崎本線の途中駅、かつ同佐世保線の起点駅(分岐駅)として重要な役割を持つ。以前は東京駅 - 長崎駅間の「さくら」(2005年廃止)や京都駅 - 長崎駅間の「あかつき」(2008年廃止)などの寝台特急列車も同駅に停車していた。両列車とも佐世保駅行きの付属編成があった時代には肥前山口駅での分割・併合を行っていたが、現在では同駅に停車する本州方面への直通列車は存在しない。

鉄道路線・列車

九州新幹線長崎ルート問題については「行政」を参照のこと。

  • 同町から県外各地への連絡
    • 長崎本線上り - 博多駅(福岡市)方面
    • 長崎本線下り - 長崎駅(長崎市)方面
      • 長崎駅まで特急「かもめ」で約1時間10分、普通列車で約2時間10分。
    • 佐世保線 - 佐世保駅(佐世保市)方面
      • 佐世保駅まで特急「みどり」で約55分、普通列車で約1時間10分。

道路

文化施設

  • 江北町公民館
  • 佐賀のへそ・ふれあい交流センター
  • 江北町保健センター
  • 白木パノラマ孔園

スポーツ施設

  • 江北町営花山球場 - 県内唯一のクラブチーム(社会人野球)佐賀魂の本拠地。
  • 江北町高砂運動場
  • 江北町弓道場
  • 江北町鳴江河畔公園
  • 江北町さわやかスポーツセンター
  • 江北町B&G海洋センター
    • 全天候スポーツ広場
    • プール
    • トレーニングセンター
  • 江北町営テニスコート

特産品

  • 減農薬有機米
  • 切餅
  • みかん
  • 水田ブドウ
  • レンコン
  • イチゴ
  • タマネギ
  • 卵油
  • ローケツ染
  • 杵島牛

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡・観光スポット

  • 白木パノラマ孔園
  • 白木聖廟神社
    • 白木聖廟・孔子像
  • 馬頭観音堂楠樹 - 天平9年(737年行基作と伝えられる観音像が幹に彫られていた。長崎から各地への道中、ケンペルシーボルトがここに立ち寄ったことが彼らの日記や紀行文に記録されている。文政9年(1826年)に訪れたシーボルトは、画家フレネーチェにこの写実画を描かせている[注 1]。しかし、嘉永4年(1851年)にお堂が焼失、楠にも一部延焼し腐朽が早まり失われた。現在は2代目・3代目の楠で、江北町の天然記念物に指定。観音堂は平成10年(1998年)に再建された[1][2]
  • 身代り観音
  • 長崎街道小田宿
  • 関川家住宅 - 上小田の長崎街道沿い。明治中期に銀行事務所兼住宅として建てられた。佐賀県遺産に選定されている[3]
  • 龍澤寺の座禅石
  • カンカン石
  • 十六羅漢石造物
  • 鳴江河畔公園
  • 滝沢寺の座禅石
  • 陽だまりの丘公園
  • 桜山公園
  • 江北町ゆうきの里「だいちの家」

催事・祭事

  • 白木孔子像祭(4月21日、9月21日)
  • 天子社祇園(7月上旬)
  • 古代かがり火祭り(11月)

江北町出身者

注釈

脚注

  1. 呉秀三訳『シーボルト江戸参府紀行』、p.187に楠樹と観音堂の絵が記載。

出典

  1. 長崎街道佐賀路宿場町 小田宿」、国土交通省 九州地方整備局 佐賀国道事務所、2017年9月2日閲覧
  2. 「のこしたいさがの木・記事 48 馬頭観音のクス【江北町】」、佐賀新聞、2011年3月4日付
  3. 「佐賀県遺産 第2014-1号 関川家住宅」、佐賀県 県土整備部 都市計画課、2015年4月10日、2017年9月2日閲覧

外部リンク