泉岳寺駅

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ホーム(2006年6月17日)
京急風のデザインの1番線側駅名標(2008年)
更新後、都営線デザインに改められた1番線側駅名標
4番線側駅名標
改札(2018年5月)

泉岳寺駅(せんがくじえき)は、東京都港区高輪二丁目にある、東京都交通局都営地下鉄)・京浜急行電鉄(京急)のである。2社局の共同使用駅で、都営地下鉄が駅を管轄している[1]

都営地下鉄の浅草線と、京急の本線が乗り入れる。両線は当駅を介して相互直通運転を行っている。浅草線には駅番号が付与されており、A 07である。

歴史

  • 1968年昭和43年)
    • 6月21日 - 1号線延伸開業に伴い開業し、終着駅となる。同時に京浜急行電鉄の駅も開業し、京急と相互乗り入れを開始。
    • 11月15日 - 当駅 - 西馬込駅間開業に伴い、1号線の中間駅となる。
  • 1978年(昭和53年)7月1日 - 1号線を浅草線に改称。

駅構造

島式ホーム2面4線を持つ地下駅である[2]。押上側には、主に西馬込・京急線方面からの当駅折り返し列車が使用する引き上げ線(1線)があり、全てのホームから出入りが可能である[1]。また、2・3番線の西馬込側には片渡り線もあるが、通常時に使用されることはない[1]

のりば

番線 事業者 路線 行先 備考
1 Keikyu logo small.svg.png KK 本線 品川横浜Pictograms-nps-airport.svg.png 羽田空港三崎口方面
2 PrefSymbol-Tokyo.svg A 都営浅草線 五反田西馬込方面
3 押上京成線北総線Pictograms-nps-airport.svg.png 成田空港方面 西馬込方面からの列車
4 京急本線からの列車

(出典:東京都交通局:駅構内図

駅名標はいずれも都営地下鉄の様式となっている(1番線のみラインが水色)。開業当初は西馬込・横浜方面の次の駅が「1 品川・2 高輪台」だったが、2006年頃の更新で分離され、西馬込方面は「高輪台」、京急本線方面は「京急線品川」に変更された。また、横浜方面の1番線側は2007年初頭から当時の京急の駅名標をイメージし、中国語朝鮮語表記が併記され、上下の赤のラインのうち下部が水色の斜め線となっているものに変更された。その後、2013年初頭には中国語・朝鮮語併記がなくなり、現行の都営地下鉄の様式に変更されている。

発車標は、1992年頃に更新された際には3色LED2段式のものが設置された。2013年にフルカラーLEDに更新された際は表示スペースが小さくなった。 なお、京急線エアポート急行羽田空港行きは、当駅で、列車の種別表示が急行から変更される。(自動放送、発車標は「急行」のまま)

駅施設

改札口

西馬込・品川寄り改札口(高輪口)と三田寄り改札口(三田口)の2ヶ所[2]がある。ホームの両端が改札口への階段となっている[2]。なお、両改札口を連絡するコンコースはない[2]

バリアフリー設備

  • エスカレーター:ホーム→改札階(高輪口)[2]
  • 車椅子昇降装置(三田口)[2]
  • 高輪口のホームと地上を結ぶエレベーターが2008年秋に着工し、2010年までの完成予定が延期され、2011年3月31日供用開始となった[3]

トイレ

  • 高輪口・三田口の改札外コンコース部に設置されている。三田口改札外には「だれでもトイレ」を併設している[2]

その他の設備

付記

  • 当駅は京急で唯一、2010年10月21日から導入した駅ナンバリングの対象外となっており、京急線内の案内では都営の駅ナンバリング (A 07) を用いている。また、1番線の駅名標には品川方の駅番号 (KK01) が表記されていない。

利用状況

  • 都営地下鉄 - 2016年度の1日平均乗降人員209,257人(乗車人員 104,111人、降車人員 105,146人)であった[利用客数 1]
    浅草線内では押上駅に次いで第2位。京急線との直通旅客を含む。
  • 京浜急行電鉄 - 2016年度の1日平均乗降人員は189,752人であった[利用客数 2]
    同社の中では品川駅に次いで3番目に多いが、都営地下鉄との直通旅客を含むため、順位には入れていない。

年度別1日平均乗降人員

近年の1日平均乗降人員は下表の通り。

年度別1日平均乗降人員[乗降データ 1]
年度 都営地下鉄 都営浅草線
京急線
直通人員
京浜急行電鉄
1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率
2002年(平成14年) 105,954 137,597
2003年(平成15年) 158,663 111,812 144,289 4.9%
2004年(平成16年) 160,183 1.0% 113,497 147,623 2.3%
2005年(平成17年) 164,065 2.4% 116,792 152,026 3.0%
2006年(平成18年) 169,920 3.6% 120,529 156,757 3.1%
2007年(平成19年) 180,061 6.0% 126,780 162,390 3.6%
2008年(平成20年) 181,879 1.0% 137,654 162,912 0.3%
2009年(平成21年) 179,860 −1.1% 137,650 160,320 −1.6%
2010年(平成22年) 177,533 −1.3% 136,431 158,974 −0.8%
2011年(平成23年) 170,261 −4.1% 131,459 153,745 −3.3%
2012年(平成24年) 175,421 3.0% 136,949 158,504 3.1%
2013年(平成25年) 184,794 5.3% 146,005 168,009 6.0%
2014年(平成26年) 190,944 3.3% 151,478 173,577 3.3%
2015年(平成27年) 200,276 4.9% 158,897 182,372 5.1%
2016年(平成28年) 209,257 4.5% 165,696 189,752 4.0%

年度別1日平均乗車人員(1968年 - 2000年)

近年の1日平均乗車人員は下表の通り。

年度別1日平均乗車人員
年度 都営地下鉄 京浜急行電鉄 出典
1968年(昭和43年) [備考 1] 18,578 [備考 1] 4,119 [東京都統計 1]
1969年(昭和44年) 37,719 5,051 [東京都統計 2]
1970年(昭和45年) 43,462 5,205 [東京都統計 3]
1971年(昭和46年) 47,385 5,421 [東京都統計 4]
1972年(昭和47年) 48,756 5,479 [東京都統計 5]
1973年(昭和48年) 48,688 5,573 [東京都統計 6]
1974年(昭和49年) 50,630 5,989 [東京都統計 7]
1975年(昭和50年) 51,380 6,082 [東京都統計 8]
1976年(昭和51年) 50,414 5,819 [東京都統計 9]
1977年(昭和52年) 52,299 6,337 [東京都統計 10]
1978年(昭和53年) 52,773 6,178 [東京都統計 11]
1979年(昭和54年) 55,574 6,525 [東京都統計 12]
1980年(昭和55年) 60,984 7,255 [東京都統計 13]
1981年(昭和56年) 63,208 7,816 [東京都統計 14]
1982年(昭和57年) 64,863 8,282 [東京都統計 15]
1983年(昭和58年) 64,937 8,675 [東京都統計 16]
1984年(昭和59年) 67,332 8,751 [東京都統計 17]
1985年(昭和60年) 67,107 9,101 [東京都統計 18]
1986年(昭和61年) 71,142 9,726 [東京都統計 19]
1987年(昭和62年) 73,664 10,096 [東京都統計 20]
1988年(昭和63年) 75,123 11,340 [東京都統計 21]
1989年(平成元年) 76,321 12,112 [東京都統計 22]
1990年(平成02年) 77,238 12,523 [東京都統計 23]
1991年(平成03年) 79,260 13,079 [東京都統計 24]
1992年(平成04年) 13,071 [東京都統計 25]
1993年(平成05年) 78,312 13,167 [東京都統計 26]
1994年(平成06年) 77,123 13,468 [東京都統計 27]
1995年(平成07年) 73,421 15,645 [東京都統計 28]
1996年(平成08年) 71,110 14,899 [東京都統計 29]
1997年(平成09年) 69,216 14,403 [東京都統計 30]
1998年(平成10年) 69,071 14,742 [東京都統計 31]
1999年(平成11年) 71,344 60,232 [東京都統計 32]
2000年(平成12年) 72,427 62,249 [東京都統計 33]

年度別1日平均乗車人員(2001年以降)

年度別1日平均乗車人員[乗降データ 2]
年度 都営地下鉄 京浜急行電鉄 出典
2001年(平成13年) 76,584 66,485 [東京都統計 34]
2002年(平成14年) 79,614 68,288 [東京都統計 35]
2003年(平成15年) 80,402 70,437 [東京都統計 36]
2004年(平成16年) 81,345 71,773 [東京都統計 37]
2005年(平成17年) 83,405 73,742 [東京都統計 38]
2006年(平成18年) 86,343 75,745 [東京都統計 39]
2007年(平成19年) 90,177 79,585 [東京都統計 40]
2008年(平成20年) 91,049 81,101 [東京都統計 41]
2009年(平成21年) 89,899 68,632 [東京都統計 42]
2010年(平成22年) 88,691 78,978 [東京都統計 43]
2011年(平成23年) 84,786 76,186 [東京都統計 44]
2012年(平成24年) 87,293 78,858 [東京都統計 45]
2013年(平成25年) 91,865 83,718 [東京都統計 46]
2014年(平成26年) 94,896 86,501 [東京都統計 47]
2015年(平成27年) 99,582 90,634 [東京都統計 48]
2016年(平成28年) 104,111 94,600 [東京都統計 49]
備考
  1. 1.0 1.1 1968年6月21日開業。開業日から1969年3月31日までの計285日間を集計したデータ。

駅周辺

京浜急行電鉄本社(A1出口・2010年)
高輪橋架道橋下の道路入口(2006年)

高輪口にA1・A2出入口が、三田口にA3・A4出入口が設置されている。

バス

当駅からの最寄り停留所は、第一京浜と東京都道415号線上にある「泉岳寺前」[4]で、東京都交通局が運行されている以下の路線が発着している[4]

また、A1出口から南へ徒歩約5分のところに高速バス専用ターミナルの京浜急行バス品川バスターミナルがある。

駅名の由来

赤穂浪士の墓所として知られる萬松山泉岳寺に近接していることに由来する。すなわち「泉岳寺」の意味であり、「泉岳寺」という地名はない。地元では地名のようにも扱われているが、行政上の地名ではない。

駅名に対するトラブル

駅名に「前」が入っていないことでのトラブルも起きており、駅開業後の1993年(平成5年)に、泉岳寺は東京都に対して駅名に寺の名前を使うことについて間違い電話が掛かってくること等により迷惑を被っているとして、不正競争防止法、法人の氏名権、商法21条を根拠に使用差し止めを求めて東京地裁に提訴した[5]。これに対して地裁は、「駅名に使われたからといってただちに信仰との結び付きを損なうものではない」として、寺側の訴えを退ける判決を1994年(平成8年)に下した[6]。原告側は控訴したが、東京高裁でも駅名の公共性が高いとして控訴を棄却[5]。その後最高裁判所まで争ったが、1997年(平成9年)に原告敗訴で確定した[7]

未成線

将来の予定

  • JR東日本が田町車両センター跡地を含む品川駅周辺の再開発を行っており、2020年にはJR山手線京浜東北線新駅が開業する予定となっている。このため隣接する当駅の乗降客の増加が見込まれており、ホーム幅員が5mと狭隘なため拡幅工事が行われる。拡幅用地捻出のため、国道15号東側の民有地を買収して再開発ビルを建設し、その地下を活用するとしている[8]。東京都は2018年8月1日、事業者として東急不動産を代表とする4社(他は京浜急行電鉄、東急建設京急建設)を選定したと発表した[9]
  • また、当駅と押上駅との間を東京駅新東京駅)経由で結ぶ都心直結線の計画もある。

隣の駅

PrefSymbol-Tokyo.svg 東京都交通局・Keikyu logo small.svg.png 京浜急行電鉄
A 都営浅草線・KK 本線
エアポート快特(羽田空港方面は品川まで、押上方面は新橋まで各駅に停車)
品川駅(京急本線) (KK01) - 泉岳寺駅 (A 07) - 三田駅(都営浅草線) (A 08)
エアポート快特以外の列車種別[10](地下鉄線内は各駅に停車)
品川駅(京急本線) (KK01) / 高輪台駅 (都営浅草線)(A 06) - 泉岳寺駅 (A 07) - 三田駅(都営浅草線)(A 08)

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 遠藤 浩三(東京都交通局高速電車建設本部 設計課長)、佐々木 道雄(東京都交通局高速電車建設本部 設計課主任)「地下鉄泉岳寺駅の設計および工事施工計画 -都営地下鉄1号線と京浜急行線との相互乗入駅-」、『土木技術』第22巻第6号、土木技術社、1967年6月、 37-50頁。
  2. 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 各駅情報>泉岳寺 東京都交通局 2017年5月24日閲覧。
  3. 東京都交通局 都営地下鉄ニュース
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 バスのりば>泉岳寺駅. 東京都交通局. 2017年5月24日閲覧。
  5. 5.0 5.1 地下鉄・泉岳寺駅の名称はOK、「泉岳寺」の訴え通らず--東京高裁. 毎日新聞(東京朝刊/社会)(東京都: 毎日新聞社)p.31(1996年7月25日)
  6. 「泉岳寺」駅名OK、寺側の請求を棄却--東京地裁. 毎日新聞(東京朝刊/社会)(東京都:毎日新聞社)p.26(1994年10月29日)
  7. 「泉岳寺」駅名は適法 地下鉄浅草線寺の敗訴確定. 中日新聞(中日新聞社)p.14(夕刊)(1997年2月13日)
  8. 泉岳寺駅のホーム拡幅 都が24年度完成目指す Tokyo Web(中日新聞社)(2015年12月7日)2017年5月24日閲覧。(アーカイブ)
  9. 泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業の事業協力者が決定しました東京都都市整備局(2018年8月1日)2018年8月5日閲覧。
  10. 京急線直通のエアポート急行(浅草線内は「急行」)、特急、快特および京成線、北総線、成田スカイアクセス線、芝山鉄道線直通の快速、通勤特急、特急、快速特急、アクセス特急

出典

私鉄・地下鉄の1日平均利用客数
私鉄・地下鉄の統計データ
  1. 各種報告書 - 関東交通広告協議会
  2. 行政資料集 - 港区
東京都統計年鑑

関連項目

外部リンク


都営地下鉄 浅草線
西馬込 - 馬込 - 中延 - 戸越 - 五反田 - 高輪台 - (品川・横浜三崎口羽田空港方面<<) 泉岳寺 - 三田 - 大門 - 新橋 - 東銀座 - 宝町 - 日本橋 - 人形町 - 東日本橋 - 浅草橋 - 蔵前 - 浅草 - 本所吾妻橋 - 押上(スカイツリー前) (>>青砥京成成田東成田芝山千代田印旛日本医大成田空港方面