波照間空港

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ファイル:Hateruma Airport Aerial photograph.1977.jpg
波照間空港付近の空中写真。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。1977年撮影の3枚を合成作成。

波照間空港(はてるまくうこう、: Hateruma Airport)は、沖縄県八重山郡竹富町波照間島にある地方管理空港である。

概要

日本最南端の空港である。

エアードルフィン石垣空港線が2008年11月に運休し、それ以降は就航路線はなく緊急輸送等のみとなっている。2008年(暦年)の年間乗降客数は、国内線2,100人であった[1]

歴史

  • 1972年3月 - 緊急着陸用の飛行場として高那崎付近に滑走路850mの波照間飛行場を建設[2][3]
  • 1972年9月 - 沖縄航空のセスナ機による石垣島線が運航開始[2][3]
  • 1973年 - 沖縄航空機がオーバーラン事故を起こし、路線廃止[3]
  • 1976年5月18日 - 波照間飛行場の北側に波照間空港を新設。第三種空港として滑走路800mにて供用開始[2]
  • 1993年10月19日 - 旅客ターミナル着工[4]
  • 2007年2月 - 石垣空港線の2007年12月からの休止が沖縄県、竹富町、琉球エアーコミューターの3者にて合意に至ったことが報じられる[5]
  • 2007年12月 - 琉球エアーコミューター石垣空港線廃止。同月28日よりエアードルフィンが石垣空港へ不定期便運航開始[注 1]
  • 2008年11月 - エアードルフィン石垣空港線運休[注 2]路線が無い状態となる。
  • 2009年7月 - 6月に那覇 - 粟国線をRACより引き継いだ第一航空に、竹富町が 石垣 - 波照間線の継承を打診[9]
  • 2014年10月 - 旧ターミナルを解体。
  • 2015年4月 - 新ターミナルに着工。

施設

老朽化が進んでいた旧ターミナルは2014年10月に解体され、2015年4月から建て替えが行われた。新ターミナルは当初は同年9月16日に完成予定であったが、悪天候で船便が欠航し資材搬入が滞ったために完成が遅れた[10]

新ターミナルは鉄筋コンクリート構造平屋建てで、延床面積は326.38m2[10]と従来の施設の約2倍となる[11]

路線

  • なし

エアードルフィンの運休後、沖縄県は、石垣空港線を第一航空による運航で再開する方向で調整を進め[12]、2014年3月26日には第一航空がDHC-6を購入して2015年10月を目途に運航を再開することがほぼ決定していた[13]

しかし、2015年8月18日には台風の影響等で運航乗務員の訓練が遅れたため運航再開を12月1日に延期することが決定された[14]。さらに8月28日には第一航空の同型機が粟国空港でフェンスに衝突する事故を起こし、原因究明まで同型機の飛行ができない可能性があることから、就航時期は未定となった[15][16]2016年8月には、第一航空が、2017年6月頃に操縦士等の要員補充を考えており、2年後以降に就航見通しがあるとの見解を示している[17]

第一航空の那覇 - 粟国線は2018年1月15日に運航を再開したが、補助金等の問題から同年4月から再運休した。第一航空は同年4月27日に沖縄からの撤退を表明し、石垣-波照間線の就航にも否定的見解を示した[18]。竹富町では第一航空以外の就航も視野に、第一航空の19人乗りの機材に限らず、39人乗りの機材が就航できるように、滑走路を現在の800mから1200-1500mに延長することを検討している [19]

脚注

注釈

  1. 琉球エアーコミューターの路線が廃止となる2007年12月1日の就航を表明[6]していたが、石垣空港における燃料供給体制整備の遅れから[7]、同年12月28日からの就航となった。
  2. 同社は2009年11月に自己破産を申請し経営破綻した[8]

出典

  1. 暦年・年度別空港管理状況調書”. 国土交通省航空局. . 2016-8-31閲覧.
  2. 2.0 2.1 2.2 波照間空港 沖縄県
  3. 3.0 3.1 3.2 角川日本地名大辞典編纂委員会 『角川日本地名大辞典 47 沖縄県』 角川書店
  4. 八重山近・現代史年表 平成元年1月8日~平成10年12月31日
  5. “石垣 - 波照間線を廃止 RACと県、町合意”. 琉球新報. (2007年2月28日) 
  6. “来月にも貨物事業開始 エアードルフィン”. 琉球新報. (2007年3月23日). http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22341-storytopic-4.html 
  7. “石垣―波照間、運航来月開始困難に 燃料供給整わず”. 琉球新報. (2007年11月8日). http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-28762-storytopic-4.html 
  8. “エアードルフィン破産 負債総額は13億400万円”. 琉球新報. (2009年11月13日). http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-152732-storytopic-4.html 
  9. “運休の石垣~波照間航空路線 第一航空と運航折衝”. 八重山毎日新聞. (2009年7月12日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/14010/ 
  10. 10.0 10.1 “ターミナル建設遅れる 船便欠航で資材搬入できず”. 八重山毎日新聞. (2015年8月8日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/28045/ 
  11. “波照間・石垣 片道4000~7000円”. 八重山毎日新聞. (2014年9月13日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/25808/ 
  12. “15年10月路線再開で調整 石垣—波照間、多良間線”. 八重山毎日新聞. (2014年1月25日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/24216 
  13. “波照間路線再開へ 来年10月をめど”. 八重山毎日新聞. (2014年3月27日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/24639/ 
  14. “第一航空、12月1日就航”. 八重山毎日新聞. (2015年8月19日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/28121/ 
  15. “粟国空港事故で就航延期 第一航空(株)”. 八重山毎日新聞. (2015年8月30日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/28198/ 
  16. “第一航空の波照間・多良間就航再延期へ 操縦士訓練に遅れ”. 沖縄タイムス. (2015年8月29日). http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=130663 
  17. “第一航空、粟国便の来年7月再開意向を打診”. 沖縄タイムス. (2016年8月9日). http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/56669 . 2016-9-2閲覧. 
  18. “第一航空、那覇─粟国線から事実上の撤退 沖縄県の補助金打ち切りで”. 沖縄タイムス+プラス. (2018年4月28日). http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/244340 . 2018閲覧. 
  19. “滑走路の延長検討 波照間空港”. 八重山毎日新聞. (2018年1月12日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/32841/ . 2018閲覧. 

外部リンク