洋服

提供: miniwiki
2018/9/30/ (日) 17:19時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (日本における洋服)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索
ブレザーを着たクリケットの選手たち

洋服(ようふく)とは、西洋服の略で、西洋風の衣服のこと[1]。英語の western clothes におおむね該当する[2]。ヨーロッパの服飾に起源を持つが、列強各国の各地進出に伴なって、アメリカ大陸オセアニア等の植民地をはじめ、世界各地で広く用いられ、19世紀末以降の近代化とともに、中国日本等でも使用されるようになった。この過程で、日本語中国語朝鮮語において、伝統的な衣服(日本の場合和服・着物)に対する概念として、これらの西洋起源の衣服が「洋服」と呼ばれるようになった[3][4]。それ以前には、オランダ(阿蘭陀)から来きた服という意味で蘭服(らんふく)[5]南蛮(なんばんふく)、紅毛(こうもうふく)と呼ばれていた[4]。洋服は各地の伝統的な服飾の要素も取り入れながら発展し、民族服の形成・変化にも影響を与えた。現在では、背広ドレスシャツズボンスカートの組み合わせ等の他、アメリカ合衆国を中心に発展した簡素なTシャツジーンズ等が世界中で使用されている。今日の日本では、洋服が一般的になったため、単に「服」といえば洋服を、「着物(きもの)」といえば和服を指すことが多い。何百年も前から人々は自分を表す為に洋服又被服を纏ってきた。

縫製技術から見ると、和服が直線に裁った生地を縫い合わせるのが基本であるのに対し、洋服は身体の形状に合わせて曲線的に裁った生地を縫い合わせるのが基本である。

脚注

  1. 広辞苑第6版「洋服」
  2. プログレッシブ和英中辞典【洋服】
  3. 辻ますみ「洋服」『日本大百科全書
  4. 4.0 4.1 中山千代「洋服」『国史大辞典
  5. 『学生服の秘密』7頁。

関連項目

外部リンク